ロボピッチャーと私 その3 消えた3ページ
ワンマンでますます好きになったロボピッチャー、きらぼしのごとき楽曲の音源化をずっと待っていましたが、満を辞して世に出されたのが「消えた3ページ」でした(^^;;
当時のDMを紹介します(^^;;
以下、当時の私的レビューです(^^;;
ロボピッチャーの曲は、難しいコードを使っているわけではないのですが、言葉とメロディとリズムが渾然一体となって耳に飛び込んでくる、まさに歌の中の歌という感じがします。リズム隊がしっかりとキープするグルーヴ、ベースラインの素晴らしさ、どこか郷愁を帯びたメロディ、乾いたギターの音色、変幻自在のキーボード、その魅力を言い表すのはなかなか難しいですが、とにかく独特の歌詞も心にひっかかります。「市長に賄賂」「小猿の操る衛星ロケット」「ぶらさがる豚」こんな言葉の入った歌詞が想像できますか?
「私の形の溶けたチョコレート」
フルートのようなシンセが宙空を舞い踊るイントロでいきなりもっていかれます。4ビートのランニングベースにオルガンのバッキングが激シブです。感極まったシャウトはライヴそのままです。
「ロボピッチャー」
クレズマのようなヴァイオリンが現れては消える3拍子のジャズに乗せた昭和歌謡の世界。間奏のでたらめなピアノに遠く鳴り響くギターの単音弾きはサーカスのイメージです。
「夕暮れ時を待ちながら」
マイナーコードのギターカッティングでスタートし、ヴァイオリンのマイナーなフレーズに続いて「お昼ご飯はサバのみそ煮 2年も冷凍してたやつ」という摩訶不思議な世界が展開するこの曲も、動き回るベースラインが効果的です。
「キノコ」
深いリバーブのかかったピアノの音。ずんずんと蠢くベースとバスドラ。フラワーなコーラスにオーバーフローすする語り。キノコの幻覚を見そうなサイケなナンバーです。
「パンチドランカー」
アリスのチャンピオンを髣髴させるボクシング・ソング。ライブではギターストロークで無造作に始まるのですが、このスタジオヴァージョンではドラムを入れて派手にスタートします。歌に入ってもギターとピアノの音量は小さめで、ちょっとバランスが悪い感じがしますが、疾走するイメージは膨らみます。
「フラワー」
イントロのギターと口笛で一瞬にして歌の世界に引きずり込まれます。ホントにいいメロディで、大好きな曲です。
他にも名曲多数なので、早くフルアルバムが聞きたいです。
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