サボりとリーダー不在と

ドイツ在住時はよくブンデスリーガを見に行きました。

僕は応援しているチームのアウェイゲームを見に行ったときのこと。後半の途中で3-0のリード。決まったかな、、と思っていたところ、どうも守備ブロックにズレが生じるようになってきたように見えました。

こういったズレが生じてくるときは、誰かがサボりはじめたときだと思っています。

チーム全体ということではなく、誰かが、サボりはじめるのです。このサボりの要因としては、もちろん疲労も大きな要因ですが、それ以上に気の弛みが大きいと思います。ここは行かなくても大丈夫だろう、このぐらいのプレスで大丈夫だろう、といった類いのものです。

このサボりから生じたスペースを埋めたり、フォローしたりが、チーム全体の疲労感につながり、小さかったズレはあっという間に大きなズレになります。

問題は、ミスコミュニケーションや個のチカラにやられた場合はまだ修正がきくのですが、サボりによるズレは一旦生じるとなかなか修正しにくいものです。

この時にチームが修正できるか出来ないかは「リーダーの存在」が重要だと考えています。プロといえど、いや、プロだからこそ、チームをまとめる、引き締める存在は重要で、かつてジュビロにいたドゥンガなどが分かりやすい例かもしれません。

個々の自覚というものはもちろん求められますが、人間ふと気が抜けてしまう瞬間が訪れます。逆にこれがあるから、いかに強豪といえど、格下に対してまさかの負けを喫してしまうことが往々にしておこるのがサッカーの面白さであり、このサボりをマネージメントするのがピッチ上ではキャプテンであり、ピッチ外では監督(実際の指導、会見などのコメントを通して)であったりします。

そんなリーダー不在の応援していたチームは3-0のリードを守りきれずに追いつかれる引き分けの結果となりました。

ああ、これは企業でも同じだな、と思うわけです。

それはともかく、残念な結果でしたが、アウェイゲームの旅は楽しいものでした。

そして翌日はサッカー。僕のサボりから生じたズレによる失点をおおいに反省しつつ、晴天下のサッカーを楽しんだことを思い出します。

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