日本古典芸能のちから

芸術はなにができるか

by 能丸いろは(Kaori HARADA)

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能楽の歴史ー伝統はどのように紡がれていくか

• 能楽大成以前ー猿楽能
• 観阿弥・世阿弥による能楽の大成ー室町幕府足利将軍家
  応仁の乱・戦国時代
• 安土桃山時代から武家式楽へと移行
• 能楽史上における危機的状況
• 明治維新(1868)・関東大震災(1923)・第二次世界大戦
• 3・11東日本大震災(2011)
• Covid19

栄光と隆盛のあいだには、戦乱・災害など困難がある。

そこを乗り越えたのは、能役者たちによる情熱がある。

例えば先におこった東日本大震のこころにのこころに与えた深刻な影響と世界規模での被害があった。

• 大地震・津波
• 福島第一原子力発電所によるメルトダウン(地球規模の影響)
• 死者(22000人超え)・漁船被害・漁港被害
• 震災関連死・
• 25兆円と試算された被害額
• 日本社会全体が受けた「こころ」の傷
• ファッションの変化 防災意識の高まり
震災前・震災後


陸前高田市の「奇跡の一本松」はそういう中での復興のシンボル

そこから津波バイオリンが生まれ、津波ビオラ、津波チェロが生まれた。

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藤城清治氏は、防護服にみをつつみ、危険をおかして東日本大震災の情景をデッサンし影絵にした。

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この震災は、日でおこったでおこった災害というだけではなく、全世界に深刻な影響を与えた。放射能問題は大きくFUKUSHIMAということばは負のイメージとともに使用された

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日本の国土復興は、日本人のこころの傷をいやすことでもある。

東北地方という日本のハートに当たる部分が震災によって傷ついた。

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破壊と再生を繰り返すこの世
• 無常観・六道思想・輪廻転生からのまなざし
• 生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めにくらく、
• 死に死に死に死んで死の終りにくらし。  『秘蔵法鑰』


• 世界から日本をみる視点・日本から世界をみる視点
• この双方向性がきちんと確立された先に、日本人は日本独自の技術力・日本人魂・日本人の価値がわかる

能楽

700年の伝統というだけではなく、
ルネッサンス的に、『古事記」・『日本書紀』にみる日本神話、上代『万葉集』の時代から、王朝文化をひきつぎ、室町へと受け渡す。
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• 時空をこえて、暗闇に光をみること、希望をもちつづけること
• 身体意識・和の意識・和の心・和の文化
• 天地人の思想
• 日本人のDNAにねざした文化体験ー静かなこころ・間の文化・道の文化

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日本の古典芸能は、VR,AIやロボット産業、宇宙産業などの発展の中で、人間の限りなく進化する文明に翻弄されることなく、人間力をもって人がいかに生きていくのか、どう幸福度をかんじて、充実した生をいききれるのかという点で、おおいなる問いとなるはずである。




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