『佐久間宣行のずるい仕事術』佐久間宣行

元テレビ東京で現在はフリーのテレビディレクター・プロデューサー、佐久間宣行さん。
ゴッドタンなどで存在は知っていたが、3年ほど前からオールナイトニッポンゼロを聞くようになってからファンです。

ある日には、朝ラジコのタイムフリーで佐久間さんのラジオを聞いて、休憩中に佐久間さんのYouTubeを見て、夜はゴッドタンかあちこちオードリーを見る、という一日佐久間さん漬けの日もあるくらい。ファンじゃなくて大ファン。

ここ三年くらいは欠かさずラジオを聴いているので、佐久間さんのだいたいの人となりは把握してるし、ラジオトークの中でも仕事の話は大好きだから仕事への向き合い方は理解していたつもりだったけど、ラジオでは全っ然語られていない部分がこんなにも多かったんだという事を本書を読んで実感した。

本書は
第1章:仕事術編
第2章:人間関係編
第3章:チーム編
第4章:マネジメント編
第5章:企画術編
第6章:メンタル編
という構成に分かれている。

基本的には『ずるい仕事術』というタイトルの通り
「〇〇するんだったら××しといた方がいいよね!」とか
「AかBかの選択を迫られてるけど、本当にメリットがあるのはCだよね」みたいな
いわゆる処世術の心得みたいな技術論が書かれている。

そのようなビジネス書?みたいなのは世の中に無限に存在するけども、その中で本書が他と違う点が僕がやっぱり佐久間さんを好きな部分の理由でもあるんだけど。

まず根本に『人が好き』という気持ちがあって、それを基盤として技術論を乗っけてるだけというところ。
たぶん佐久間さんは「いや違うんだよ、俺は他人なんかに興味なくて、自分が好きなだけだよ笑」って言うだろうけども、文章の至る所から優しさがにじみでています。

仕事相手を想う気持ちと、自分を信じる気持ち、それを様々な努力や仮説と実証の繰り返しで組み立てて、テレビの向こう側に居る誰かに届けようとするクリエイティブ。
まじで最高だなと思いました。

最後の第6章は、本当に自分に向けて言ってくれてるように感じて、最後の方はナミダメになっりながら読んでいました。
どんな仕事にもきっと役に立つ、出会えてよかった一冊です。

最後に、佐久間さんがツイッターで本書の「はじめに」を公開しているので貼っておきます。


よろしくお願いしますと言わざるを得ません。