早朝の葛藤
月に一度だけ、『おはようかまたま』と題して早朝(今は朝6:30~7:15)限定で製麺の仕事のついでにお客さんを入れて、釜玉うどんを食べてもらうというイベントのようなものをやっている。
(イベントと呼ぶのがいつも全然しっくりこない)
(でもイベント以外の言い換えが思いつかない)
(考えてもないけど)
うちとしては
・あくまで製麺仕事のついで
・なのでご近所さんが来やすい時間で
・これで儲けるつもりもないので最低限の価格で
というつもりでやっている。
『飲食部の通常営業の宣伝にもなればいいし、製麺部の卸仕事でももらえたら嬉しいな』って感じで。
たぶん2018年11月くらいから初めてだいたい月一回やってるので、30回は超えたか。
最初は十数人くらいだった気がするけど、最近は安定して40~50人くらい。
過去の雨の日でも同じくらいの人が来てくれたので、充分満足しているしこの人数でも5~10分くらいの待ち時間が発生してしまう場合があったので、ウチの設備ではこれくらいの人数が限界かなと思ってました。
で、今月のおはようかまたまは9/20(月・祝)に開催。
いつもは早くて10分前くらいに一人目のお客さんが来られるくらいだったんですけど、この日はちょっと様子が違う。
6時ちょうどくらいにはお客さんが来てしまって「早いですねーちょっと待ってくださいねー」とか言いながら準備してると、あれよというまにたくさんの人が並んでしまってました。
オープンする6:30頃にはたぶん20人超の行列。
一巡目のお客さんを招き入れても、どんどん人が来てしまってます。
一巡目のお客さんにうどんを出し終えると、誰かが食べ終わるまではすることがなくなるので外を見てみる。
6:36に撮った写真がこれ
「あちゃー」って感じ。
「嬉しい!」とか「どや!」って感じじゃなくてただただ「やってしまったなぁー」という感情。
(お客さんとかにはヘラヘラしてましたけど)
なんで「あちゃー」かというのにはたくさんの理由があるから一つずつ説明していく。
(というか自分で整理しておきたい)
(そのために書いてるだけなんだけど)
①ウチの釜玉は基本的に長時間並んでまでして食べるものではない
・というか朝6時半から長時間並んでまで食べるべきものなんかない
・長時間並んでしまうと満足度が極端に下がるから、それを嫌っている
②ご近所さんに迷惑
・自宅前に朝6時前後から見知らぬ人が行列つくってるのって気持ち悪い
・たまに通る車や通行人に迷惑がかかってないかも気になる
③地元の人のためのイベントのはずなのに趣旨がズレる
・たくさんの人が来すぎると地元の人たちが来なくなる
④製麺仕事に影響を及ぼす
・「7:15までに並んでもらえると食べれますよ」としているため、この日の最終入店は7:50くらい。最終退店は8:15過ぎ。この日はたまたま配達が少なくて助かったが、これは今後は避けないといけない。
大きく分けてこの四つか。
書いててわかるけど、①なんか完全に僕の主観でしかない。
僕はあまり食に興味がないほうなので、ほとんどの場合はモノを食べるために行列に並ぶことはしない。
並んだら
「なんでメシ食うだけでこんな並ばなあかんねん」
「俺が並んでるこの時間は誰のなんのための時間やねん」
と並んでる間中ずーっと考えてしまいそうだし、やっと入店できても
「おいこら奥の席でぺちゃくちゃ喋ってる貴様ら、お前らのせいで俺がこんな長い時間待たなあかんかったんちゃうんか」
みたいに、『自分が不利益を被った原因を外に探してしまう』(←ここ重要)という悪癖を繰り返してしまうせいで、せっかくのおいしいはずの食事もその味自体を自分の中で変質させてしまう。という最悪な性格を持ってしまっているからだ。
(不利益を被る・・・って、自分で並んだんやろがいとしか思わないですけどね)
でも自分がその性格であるため、そうじゃない人もたくさんいるのはわかりつつも、みんなにそのような思いをさせてしまっていると思い込んで、申し訳ない気持ちになってしまう。
もっと「どやこの行列!みんなそこまでしてウチのうどん食べたいのかガーハッハッ!」と胸を張りたい気持ちもあるんだけど、もうこの年齢になって性格の根底そのものを覆すのは無理なのもわかってるので諦めよう。
ウチはウチのやり方で、自分が納得できる方法を模索する。
②はお客さんも理解してくれる人が多くて、礼儀正しくしてくださってる方が多いなぁと思う。それでもいくら礼儀正しくても早朝から自宅前に行列ってやっぱ気持ちよくはないと思うので、対策を考えないといけないかも。
ちなみに、当日と翌日に少ないご近所さんに「朝の行列、ご迷惑かけてなかったですか?」と聞いたところ、最寄りのお宅2件に関しては「行列?何それ?」って感じで気づいてもおられなかったようでホッとしました。
③は結構色んな意味でややこしい。それに今答えを出さなくてもいいのでまたゆっくり考えよう。
④これは厄介である。
「かまたま開催したせいで、配達に遅れるor仕事に無理が生じる」みたいな事は本末転倒である。
①②④の理由だけでも、おはようかまたまに関しては「何かしらのテコ入れ」をするタイミングに来たなと感じる。
ちょうど3年目か。
急に偉そうぶるけど、このへんは3年前に考えてたこととちょうどイメージ通り。
(もうちょっと早くこのタイミングが来てくれないかなと期待はしてたけど)
問題はそのテコの入れ方だなぁ。
今の所
・値段をあげる
・時間を早める
・注意書きやルールをたくさん儲ける
という『来店のハードルを高める』方法と
・月1回→月2回に増やす
・立ち食いスタンドを設ける
などの『お客さんに寄り添った』方法と
の2種類を考えている。
二者択一ではなく、取捨選択でうまく組み合わせなければなと思ってる。
文章にしたことで少しスッキリ整理できた。
けど文章にしたときの問題は、
さっき①~④の問題点を思い付きで書いたけど、こう書いてしまえば「問題は①~④の4つである」と錯覚してしまうことで、⑤以降の潜在的であったり単純に気づけていない問題点を掬いあげる作業を怠ってしまいがちになってしまう、ということ。
パッと思いつく①~④よりも、より不覚にある⑤以降の方が問題の根幹だったりするもんよね。
気をつけます。
よろしくお願いしますと言わざるを得ません。