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年齢のCAR-T細胞療法への影響

<論文>
Impact of age on outcome of CAR-T cell therapies for large B-cell lymphoma: the GLA/DRST experience
Bone Marrow Transplant. 2022;10.1038/s41409-022-01867-4.

<内容>
ドイツのaxi-celとtisa-celの解析によると、CAR-T細胞療法は年齢がPFSの不良因子に含まれなかった(Blood. 2022;140:349–58.)。そのため65歳以上と未満での比較解析を実施した。

背景として、65歳未満の群では診断からCAR-T細胞投与までの期間が短く、造血幹細胞移植が失敗していた割合が高く、bridging therapyの奏功割合が少ない傾向にあった。

全奏功率(ORR)および完全奏功率(CR)は、それぞれ69%と43%で、65歳以上の患者では若年患者(それぞれ58%と31%)よりも有意に高かった。

原因としては患者選択が大きく影響していることが示唆された。

<感想>
患者選択は大きく関与しているはずである。また、CAR-T投与ができた患者における解析であることにも留意が必要である。

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