I'll always be by your side
俺は3歳の時に自閉症スペクトラム(ASD)という障害者だと分かった
特徴は、人とのコミュニケーションが苦手・物事に強いこだわりがある
また俺は6歳で大人が怖くなり、小1で女子にいじめられ女子が怖くなり、中2で仲が良かった奴らを含む数人からいじられまくったから人間が怖くなっし、嫌いになった
もう誰とも関わりたくない。喋りたくもないと思うようになったが、そんな俺の心を変えてくれた奴がいる
その話をしよう
〇:…
最初は皆、「緊張」以外言葉は見つからない
だが〇〇の席は左右も前後も女子ばっかだった
〇:(絶対にやめてやる)
そんな〇〇を遠くから見てる女子がいた
?:…あの子、なんか仲良くなれそう
そこから入学式も終わり〇〇は帰りの車の中で
〇:(絶対にやめてやる)
そんな思いを抱えたまま〇〇は1週間は学校に通っていた。
先:じゃあみんなこの紙を机のとこに貼って
みんなに覚えてもらうようにしよう!
〇:…よし、書けた。
だが、そんな俺が書いたものを見られて欲しくないからどうやって隠そうか考えていたら
?:面白いね、君
〇:あ、ありがとう。えーっと…
?:あぁ、私は的野美青。よろしくね?
〇:あぁ、よろしく。えーっと俺は…
美:谷口〇〇でしょ?そこに書いてあるからわかるよ
〇:よろしく、的野さん。
美:"美青"でいいよ。私も〇〇っていうし
〇:じゃあ、よろしく。美青
俺はここから美青と仲良くなった
俺らは毎日よく喋るようになって周りからは
『カップルみたいだな』まで言われるようになって
〇:ばーか。こんな奴と俺が合うわけねえだろって
なんてごまかしちゃったりして
俺は美青のおかげで人とまた接することが出来て
俺なりにいろんな奴と話していたら面白いとか言われようになっちゃって
けど、そんな時の彼女はどこか寂しそうだった
だけど、俺は毎日仲良くなった友達とお昼ご飯を食べるのではなく彼女と昼ごはんを食べるのだけは続けた
この時間が俺にとって一番幸せな時間だった
なぜならば彼女は俺に何があったかも聞かず
ただ、友達として話してくれるからだ
美青は俺にいろんなことを教えてくれる
『絵をよく描くんだ』とか『櫻坂の小林由依さんが好きなんだ』とか。その時の彼女はどこか嬉しそうでこっちまで笑顔になる
美:でね、最近こんな絵描いたんだけど
〇:ん?どれ?
美青はスマホの画面を〇〇に見せた
〇:めっちゃ上手いじゃん!
美:そう?でも〇〇も上手いじゃん!
〇:そう?でも、俺はなんとなくだから
そんな美青よりもちゃんと描かないから
美:でも、上手いじゃん!
私なんかより〇〇の方が絵も上手いし、頭も良いし
〇:そんな褒めなくても、恥ずかしいよ
美:そっか、なんかごめん////
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
〇:鳴っちゃったか。戻ろうか。
美:うん。
こんな可愛い子をもっとみんなに知って欲しいと思って仲がいい奴らに彼女を勧めた
けど、最初は彼女を受け入れなかったが
でも話すうちに俺と同じくらい信頼するようになった
先生も俺たちを含む数人に信頼を置き、よく頼むようになった
美:ねぇ、〇〇。
〇:ん?どした?
美:ここの解き方を教えて欲しくて
〇:あぁ、ここはね…
美:そうなんだ!ありがとう!
あっ、今日の昼休みってさ…
男子:おい!〇〇、今日こそ一緒に食えるよな?
〇:あっ、えーっと…美青も一緒にいい?
男子:えぇ、美青も?まぁ、いっか!食おうぜ!
みんなはどこか彼女を避けていた
お昼はみんなで屋上で食べていた
男子:お前って、誰好きなの?ねえ、教えてよ!
〇:えぇ?俺?まぁ…ね?
男子:えぇ!教えてよ!
〇:まぁ、そのうちわかることだよ。
男子:そのうちじゃなくて!今すぐが良いの!
〇:まぁ、今じゃなくてもね?
美:…
男子:でもよ、〇〇は美青といつも一緒だよな
〇:まぁ、そりゃあね?よく話す仲だから
男子:だってよ!美青!
美:…ごちそうさま。先戻ってるね?
〇:あ、うん。
美青は一人で教室に戻って行った
その日はなんだか気まずかった
帰り道
〇:じゃあね、美青。また明日。
美:うん。また明日。
そう言って俺が教室から出ようとしたその時
ギュッ
〇:どうした?美青?
美:〇〇は…〇〇は本当に好きな人がいないの?
〇:ごめん。いないわけじゃないけどまだ教えられない。
美:そっか…私は、〇〇が好きだよ?初めて会った時から
〇:そっか。ありがとう。
俺が教室から出た後
女子:あっ?まだいたんだ?じゃ、今日もやるね?
ドンッッ!
ボゴォォッ!
女子:あぁ、スッキリした!じゃあね!
女子達は帰った
美:まだ、言っちゃダメだ。また〇〇が一人になっちゃう。
彼女は腕をさすっていた
けど、そんな告白のようなものから1ヶ月後の放課後
美:…よし。帰ろう。
女子:ねぇ?
美:な、何?
〇:忘れ物しちゃった…ん?
俺は何か教室の前から聞こえたので聞いてみることにした
女子:あんたさ、〇〇と付き合ってんの?
〇:…
美:え?〇〇とは付き合ってないよ?
女子:ガチ?みんな結構、噂してるよ?
けど、あんな奴とは付き合ないほうがいいよ?
美:〇〇はあぁ見えて一人大変な過去を持ってるんだよ!そこまで言わなくたっていいじゃん!
女子:そんなあいつの過去なんて知らねぇし!
てか、そんなこと言っていいんだ?
美:ど、どういうこと?
女子:なんか噂では?〇〇も?あんたのことを?
避けてるらしいよ?
美:そんな、〇〇は私を見捨てるようなことをしない人ってわかってるもん!
女子:チッ…あいつとお前を離すために考えたのに…お前ら、やっていいよ?
男子:オッケー!ちょっとこっち来いよ?
美:ちょっと何するの?
男子:あんなクソ野郎のことをよくいう奴にはこうだ!
そう言って男子が殴ろうとした時、俺は足が咄嗟に動いていた
美:っ!
ボゴォォッ!
美:えっ?
〇:痛え…お前、美青に何しようとしてんだよ!
許さねえぞ!
男子:おぉ、来たな?本命。お前が来るかなぁと思ってこいつを囮に使ったんだよ!
〇:本当なのか?どこかやられてないか?
美:そんな、気にしないで?
でも、彼女は腕をさすっていた
〇:ごめん。腕まくるよ?
そう言って腕を捲れば
〇:なんだこの傷だらけの腕は!
美:良いから!〇〇、気にしないで!
〇:おめえらがやったのか?
男子:ハハハッ!おい、こいつキレてやがるぜ?
〇:最初から俺を信用してねえってか?
男子:そうだよ!所詮、お前はただの俺たちの道具。それなのに、お前を利用しようと思っても来ねえからよ。そこの女を利用させてもらったよ。
〇:お前らな…
男子:殴りたければ、どうぞご自由に?
美:やめてよ!〇〇!ダメ、殴っちゃ!
〇:ごめん。美青。俺は殴りたくなかったが
我慢の限界だ。
俺はそう言って男子を殴ってしまった。が
周りの奴らに捕らえられ逆にボコボコにされてしまった
男子:お前、明日から俺らの奴隷な?
ドンッッ!
〇:オエッ…
男子:じゃあな、クソ野郎ども
そう言ってあいつらは帰って行った
美:〇〇!〇〇!
〇:ごめんね…美青…ひどい思いをさせちゃって。俺のせいなのに
美:ううん、そんなことない!
明日からも学校に来てくれるよね?
〇:いや、今のでわかったよ。
もう俺は必要とされてないんだってね
美:そんなことない!私と一緒に頑張ろうよ!
〇:いや、もう無理しないで。
ゔっ…痛ててて
美:大丈夫?起き上がれる?
〇:うん。大丈夫。じゃ、またね。
美:あっ…
そう言って俺は家に帰った
〇:ただいま。
愛:おかえり!〇〇!てか何その傷!
何かあったの?
今、〇〇に何かあったのかを聞いたこの人は
谷口愛季。〇〇の姉で一つ上の高3だ。
ギュッ
愛:おっ!どうしたの?
〇:姉ちゃん…俺、俺はもう誰からも信用されてないよ…だからそいつらにボコボコにされた
愛:そっか…よく頑張ったね。どうする?明日
〇:ごめん、明日からちょっと休ませて
愛:そっか。わかったよ。
それから〇〇はまずは1週間、先生と話をした結果休むことになった
ピンポーン
ガチャ
愛:はい!あっ!美青ちゃん!今日もごめんね?
美:いえ!全然良いんです!それより〇〇は?
愛:あぁ、〇〇はまだっていう感じかな?
昨日病院に行って精神科に行ってみたんだけど、安定剤をもらって様子を見るみたい
美:そうですか
ガチャ
〇〇が1階に降りてきた
美:〇〇!元気?
〇:おぉ、美青。うん。元気だよ。そっちは?
美:うん!私はいつも元気だよ?
ねえ、また学校来てね?
〇:学校?あぁ、あのクソ野郎どものいるところか
美:〇〇!どうしちゃったの?変わったね
〇:俺だって変わる時は変わるよ
そこら1週間が経っても俺はなかなか行くことが出来なかった
テストも自分だけ別日に受けた
結果はめっちゃ良かった。学年1位みたい。
そして俺は学校に行けるようになった
〇:おはよう
男子:おぉ!〇〇!来たか!って無視すんなよ!
〇:…
美:おはよう。よく来たね。
〇:あ、うん。
男子:お前、ちょっと来い!
俺は男子達に倉庫まで連れてかれた
〇:な、何?
男子:お前、よく来れたな?
〇:いや、来るでしょ。俺も人間なんだから
男子:あっ、そ。
〇:じゃあ、戻るね。
男子:戻すわけねえだろ?おいやれ。
〇:えっ?
男子達は俺の腕を縄で縛り始めた
〇:ちょ、何すんだよ!離せよ!
男子:口はこれで良いか。
〇〇の口にガムテープを貼った
〇:ん〜んっ!!
男子:黙ってここで泣いてな?よし戻ろうぜ!
男子達は出ていきそして倉庫の鍵までしめた
〇:…(あぁ、ここで死ぬんだな。俺。)
その頃教室では
美:遅いな。〇〇。
男子:いやぁ、やっぱりあいつ良いな!
美:ねえ、あんた達何かやったの?
男子:あいつにちょっとやっただけだよ?笑
美:〇〇は今どこなの!
男子:あぁ、倉庫だよ
美:そんな!なら早く行かなくちゃ!
男子:もう遅えよ!だって!
美青が〇〇のとこへ行こうとした瞬間
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
男子:なぁ言ったろ?
先:よし、じゃあHR始めるぞ。
それから昼休みまでかかってしまった
昼休みに突入した瞬間、美青は倉庫まで走った
ガラララッ
〇:…
美:〇〇!今解いてあげるね!
美青は〇〇の縛られている縄を解きガムテープを剥がした
〇:ハァハァハァ
ギュッ
〇:ありがとう!美青が来なかったら…
美:ううん!大丈夫だよ!
先:〇〇!何かあったのか!?
〇:何でもないです。
あいつらにやられただけです。
先:そうか。あいつらめ…
美:先生!〇〇は私とこれから一緒に授業を受けれないでしょうか?
〇:…
先:うーん…じゃあ的野と一緒に席を近くして受けよう。それなら良いだろう。
美:ありがとうございます。
それから俺は美青の隣になりながら授業を受けることが出来た。
そして俺はそのおかげで1年を過ごすことが出来た
終業式が終わり放課後、教室にて
美:なんとか頑張れたね。
〇:うん。ありがとう。美青のおかげだよ。
美:うん//
それから4月、あいつらとクラスは別々になり美青とは一緒になった
美:〇〇!また一緒だね!
〇:うん。ほんとだね!
?:ねぇ、君。谷口〇〇だよね?
美:な、何?〇〇になんか用?
?:あぁ、ごめん。ちょっと話したいなぁと思ったけど。じゃあ的野さんも一緒にどう?
〇:まぁ、美青も一緒なら
?:じゃあ、隣に来て
俺と美青と??は隣に行った
?:みんな!連れてきたよ!
〇:どうしたの?えーっと…
?:あぁ、紹介がまだだったね
俺は手島いさむって言うんだ!よろしくね?
テッシーって呼んでね?
?:俺は堀内一史。EBIって呼んで?
?:俺は阿部義晴。ABDONって呼んでよ!
?:俺は川西幸一。まあ、なんでもいいや。
〇:よろしく。で、何の用?
手:俺たちね?今バンドを組もうと思ってボーカルを探してて、〇〇君とかどうかなと思って
〇:名前はなんて言うの?
義:もちろん、ユニコーンでしょ!
幸:〇〇はギターとか弾ける?
美:〇〇は何にも弾けないと思うけど
一:大丈夫!これ、貸すからちょっと見てみて?
〇:えぇ、でも俺ギター持ってないし
手:俺のとこは楽器店だから今度来てみてよ!
〇:わ、わかった
それから俺はにテッシーの楽器屋に行ってみた
手:おぉ!〇〇君!来たんだね!
〇:たくさんあるんだ。これいいな
手:それね!民生モデルなんだ!
〇:へぇ、買ってみようかな?
手:毎度あり!これ、本ね!これみて練習してみて!
〇:あ、うん。
それから俺は毎日練習をしまくった
〇:よっしゃ!やっと弾けた!
学校でも
〇:テッシー!12弦ギターが欲しい!
手:オッケー!
俺はいろいろなギターを練習するようになった
その年は美青の他に4人とも話すようになった
美青もめっちゃ喜んでいた。
そして3年になっても美青と一緒になり
そして4人とも同じクラスになった
手:よし!今年だけのスペシャルバンド!
俺たちは!ユニコーンだ!
そして学園祭
俺が民生さんのポジをやることになり、ユニコーンとして出ることになった
舞台袖では
義:次か…やばいな
〇:うわぁ、緊張する…
手:大丈夫だよ!俺らがついてるから!
一:そうだよ!〇〇は〇〇らしく!
幸:俺らは合わせるだけだから!
〇:よし頑張るぞ!
その頃
美:大丈夫かな?〇〇
愛:多分ね。けど、昨日は「眠れないから一緒に寝よ」って私と寝たんだよ?
美:そうなんですか!?意外と乙女な部分が…
司:続いては!ユニコーンの皆さんです!
お願いします!
皆:👏👏
美:〇〇。良かった。笑顔で!
よっ!ユニコーン!待ってたよ!
愛:ユニコーン!待ってたよ!
メンバーはギターのチューニングをして
と〇〇達のステージが始まり
〇:どうも!改めまして、ユニコーンです!
今日は短い時間ですけど、盛り上がっていきましょう!
皆:イェェェエイイ!!
〇〇はギターのチューニングをして
〇:次の曲は、1曲は俺たちのやつと普通は民生さんのソロ曲なんだけど今日は特別なのでこのメンバーで歌います
歌い終わった後に〇〇は12弦ギターに取り替え
〇:はい、行きます
の5曲披露した
〇:ありがとう!!
〇〇達が舞台からはけた後
手:お疲れ!
幸:よく歌い切ったよ!あのステージは伝説になるな!笑
義:いやぁ、〇〇の声はまるで民生さんだったなぁ
〇:そう?でもこれで終わったな
一:でも俺らはほっと一息つけないみたいだよ?
皆:ユニ!コーン!ユニ!コーン!
〇:行きますか?
〇〇達が再度舞台上に行くと
皆:うぉぉぉおおおっっっ!!
の5曲を披露し
〇:ありがとうございました!!
俺達のステージはめちゃくちゃ盛り上がり
その年のMVPは俺たちユニコーンが満場一致で決まった
文化祭終わり
皆は帰り、美青は一人だった〇〇のとこへ行き
美:お疲れ!〇〇、めっちゃかっこよかった!
〇:ありがとう。よいしょっと
〇〇は教室の戸を閉めて自分の席に戻り
美:どうしたの?
〇:美青はさ、去年俺に言ったこと覚えてる?
初めてあった時から好きだって言ったこと
美:もちろんだよ!
〇:その気持ち、今も変わってない?
美:もちろん!今も大好きだし、さっきのステージでもっと好きなっちゃった!〇〇は?
〇:俺も好き。初めて会った時から好きだった!
けど、自信がなかった…
だって、俺はブスだし短気だし俺は何も守も…
チュッ
美青が突然俺の口を奪ってきた
〇:っ!突然何すんだよ!
美:そんなこと言わないで?
そう言う弱気な部分も含めて私は〇〇のことが好きなんだから!
〇:こんな俺でも恋、していいのかな?
美:大丈夫!何かあれば保証するから!
〇:じゃ、じゃよろしく!
美:うん!
それから俺達はすばらしい日々を過ごした
だが2ヶ月後、俺は親の転勤の関係で転校が決まった
俺は美青にそのことをすぐ言った
〇:ってことなんだ。ごめん
美:そっか。電話とか毎日してくれるよね?
〇:うん、もちろんだよ
美:一人でも頑張れる?
〇:うん。美青がいるから。
美:じゃあ、私も頑張らなくちゃ
それから俺は転校した
転校先でも俺はギターで弾き語りをしたら拍手が起こり人気になった
俺は毎日寝る前には必ず美青と電話をしていた
〇:でね!今日友達が出来たんだよ!
その子はね、もうめっちゃ静かなんだけど
でも話してみると意外とツンデレなんだよ!
美:そうなんだ!名前はなんて言うの?
〇:えーっとね…村山美羽さんって言うんだ!
美:へぇ!いい名前だね!
あっ!もうこんな時間…明日も早いから寝るね?
〇:おやすみ
美:おやすみ
ガチャ
こんな幸せな日々にも事件はやってくる
ある日、俺は用事ができたため町に戻れることを美青やユニコーンのメンバーに伝えたらめっちゃ喜んでくれた
そして帰ってきた日
〇:すぅ〜はぁ〜あぁ、いい空気だわぁ
ただいま!俺の故郷!
?:おーい!👋
〇:おぉ!美青!
そして信号が青になり美青が渡り始め、渡り切ろうとしたその時
キーッ!
ガッシャーン!!
〇:!
美青が頭から血を流して倒れていた
〇:美青!
俺はすぐさま美青のとこへ走って行った
〇:美青!まだ死んじゃダメだ!せっかく会えたのに…119番にも電話しないと!
俺はすぐさま119番に電話をかけ、状態を詳しく伝えた
〇:来るまで3分…
美青!絶対に死んじゃダメだ!
美:〇…〇…私…ダメ…かも…
〇:そんな弱気になるな!まだ一緒に遊ぼうよ!
俺はいっこうにトラックから出ようとしない運転手のとこに行き
〇:おい!出てこい!
運転手がトラックから出てきたと思えば
運転手:ん"?どうしたのぉ?ガキぃ?
まさかの酔っ払いだった
〇:お前は人を轢いてんだぞ!この状況わからねぇか?
運転手:あぁ、ほんとだぁ
〇:お前なぁ!
俺が運転手の胸ぐらを掴み殴ろうとした瞬間
警察:辞めなさい!君!
〇:はっ!け、警察…
警察:事情は全てあの子達から聞いたよ。
〇:あの子達?
警察:ほら、あそこに
〇〇が警察の手先の方を見てみると
ユニ:👋
警察:さぁ、早く救急車に乗るんだ
〇:はい…
〇〇は美青を乗せた救急車に乗った
そして車内では
〇:俺のせいだ…俺のせいで美青がこんな目に…
救急員:あなたのせいではありませんよ。
彼女に対する行動はあなたしかできません
もうそろそろで病院に着きます。
もう少しの辛抱です。頑張りましょう!
〇:はい
そして病院に到着し、美青はそのまま手術室に運ばれた
俺は手術室前の椅子に座って手術が終わるのを待っていた
そして8時間もの手術の末
美青は酸素マスクをつけたまま、手術室から出てきて
〇:美青!
医師:お話があります
〇:はい。
二人は診断室に行き
医師:的野さんについてなんですが
手術はなんとか成功しましたが一生目を覚ますことはありません
〇:それって…
医師:"植物状態"というものです
〇:あぁ…
医師:一緒に頑張りましょう
〇:はい
〇〇は診断室から出て美青の病室に行き
〇:美青、美青
あぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!
俺の…俺の…せいで美青が!こんな目に!
ガラララッ
美青父:美青!
〇:あぁ、どうも。は、初めまして。
美青さんとお付き合いさせて頂いている
谷口〇〇と申します。
美青母:あなたが〇〇くんね?
いつも娘がお世話になっています。
美青父:今回のことは警察から聞いている
よく美青を守ってくれたね。
俺は美青の両親に向かって土下座をした
〇:申し訳ございませんでした!
俺が美青さんに会えるとか言わなければ!
美青さんはこんな目に遭わず!俺がこんな目になったはず!なのに!
美青父:顔をあげてくれ。
美青はいつもご飯を食べてる時にね君のことを今まで見たことない満面の笑みで話していた
美青母:そうね。今日はこんなことがあったんだ!とか言っていたわね。だけど、あなたが転校する日だけは号泣しながら話していたわね
美青父:だから私たちは何も君に怒っているわけではないんだよ。怒っているのはあの酔っ払い運転手さ
美青母:だから想っているのは私たちも一緒
一緒に頑張りましょ?
〇:はい!ありがとうございます!
俺は美青が目を覚ますまで毎日学校帰りに来て美青の顔を見てから屋上に行くというのをルーティンとしていた
半月後
〇:美青…俺、卒業できたよ!今の学校でも!
青春を直に感じた美青のとこでも卒業できたよ!
…って言ったところで起きないか
俺は美青の影響でまともに勉強が手につかなかったが周りの協力のおかげでなんとか卒業できた
進路はというと全く考えていなかったので一般職に就いた
今は美青の目を覚ますのを待ちながら仕事をしていた
姉の愛季はというと美青が推している小林由依さんがいる櫻坂46に3期生として芸能界入りを果たした
俺の今のルーティンはそんな姉を職場まで車で送り会社に行き、家に帰る前に美青の顔を見てから帰るというものだ
ある日の屋上にて
〇:…
愛:ねぇ、〇〇?進路はどうするの?
〇:進路かぁ…
愛:美青ちゃんのことばかり考えていないで進路も考えたら?
〇:でも、心配になっちゃうんだよ
愛:ねぇ、もしも美青ちゃんが目を覚ましたらどうするの?
〇:退院できるまではサポートするよ。それ以降はどうしようか迷ってるけどね
愛:もしも櫻坂に入りたいと言ったら?
〇:それはそれで応援するよ
愛:もしもマネージャーをして欲しいと言われたら?
〇:うん。するよ。美青の願いならね
愛:皆と前に会ったことあるじゃん?
その時に〇〇くんがマネージャーになったら嬉しいねって話してたんだよね
〇:あっ、そう
愛:もう!ぷぅ…
ということがあったから
まっ、何か起こったら櫻坂のマネージャーに就職しよう
そして月日は経ち2年後
俺は今日も美青のとこへ行っていた
そして今日は姉ちゃんが休みをとってくれて一緒に来てくれた
ガラララッ
〇:美青、今日もきたよ
今日は姉ちゃんもきたんだ
愛:美青ちゃん。今日はね、とっておきの人を連れてきたんだ!
〇:とっておきの人?
愛:どうぞ!入ってきてください!
ガラララッ
姉ちゃんがそう言うと黒マスクに黒の帽子を被ったあたかも怪しそうな人が入ってきた
〇:誰?
黒マスクと帽子を取ったら
〇:え…こ、こ、小林由依さん!?
なんでここに!?だって仕事のはずじゃ
由:愛季から来て欲しいって言われてたからね、休み取ってきちゃった
〇:えぇぇえ!!あ、ありがとうございます
由:この子が美青ちゃん?愛季が言ってた通りの可愛さだね
〇:そうなんですよ!なのに、こんな状態になってもう2年は経つんですよ。
由:そっか…
由依さんは美青の手を握って
由:美青ちゃん、ぜひ目を覚ましたら私達のライブに来て欲しいな?
その時
ビクンッ
由:手がちょっと動いた?
〇:えっ…?
そして俺達が待ち侘びた瞬間がやってきた
〇:美青!
美:〇…〇…〇〇…
〇:ゔぅ…美青!会いたかっだよぉ〜!!
美:ふふっ…大袈裟…だよ…
ガラララッ
医師:的野さん…って目を覚まされましたか!?
良かった!良かった!
〇:先生のおかげです。ありがとうございます
医師:これからですが的野さんはリハビリをしていい方向に回復していけば退院は早いです。頑張りましょう!
〇:はい!お願いします!
ガラララッ
由依さんは椅子に座り
由:初めまして、小林由依です
美:えっ…小林由依…
ガバッ!
美:こ!こ、小林由依さん!?
由:フフフ🤭もうすっかり元気じゃん!
美:だ、だって!あの大好きな由依さんに会えたんですから!
そんな二人の幸せな空間を俺と姉ちゃんは少し遠くから見ていた
愛:ふふふ、美青ちゃん可愛い
〇:グスッ…グスッ…
愛:涙、堪えてるじゃん
〇:ちょ、俺外出てくるわ
ガラララッ
手:おっ!〇〇!美青ちゃんの調子はどうだ?
〇:中に行って様子を見てみるといいよ
一:〇〇、泣いてるじゃん
義:まさかだけど
〇:ふふ、秘密
幸:えぇ!教えてよ!
義:〇〇、お前どこ行くんだ?
〇:ちょ、屋上に
俺はそう言って屋上に行った
手:ちょっと!
一:まぁ、あいつも頑張ってきたんだ。
一人にさせてやろうじゃねえか
俺は一人屋上に行きそこに設置されていたベンチに座っていた
〇:…
?:隣いいかな?
〇:あぁ、由依さん。どうぞ
由:ありがとう。
由依さんは俺の隣に座った
由:愛季からいっつも聞いてたんだ。
〇〇はいつもどこか寂しそうだって
でも、これで寂しくなることはないね
〇:そうですね。
由依さんのお陰でもありますから
由:私は何もしてないよ?
〇:いや、いつも櫻坂のメンバーに会いに行った時、元気もらってましたから
由:そうなんだ…ねぇ、〇〇くん
〇:なんでしょうか?
由:私達、櫻坂のマネージャーをしてみない?
〇:ま、マネージャーですか?
由:実はここに来る前にね?事務所の方に皆で
美青ちゃんのメンバー入りの申し出をしてたんだよね。その時にね?
由:お願いします!的野美青を私達のメンバーに入れてください!
今野さん:だがな…その目を覚まさないんだろ?
覚まさないとどうにも始まらないだろう
由:そうですけど…
?:だったら!こんな提案をします!
由:里奈!皆!
里:美青ちゃんはそのまだ信用ができないわけですよね!
今野さん:まぁ、そうだが…
里奈:だったら、私達からもお願いします!
愛季から美青ちゃんについて沢山聞いてるんです!
今野さん:具体的にはどうするんだ?
里:美青ちゃんを入れるのなら〇〇もいかがでしょう?
今野さん:〇〇だと!?〇〇って確か谷口の弟だったよな?
里:〇〇は美青ちゃんの近くにいつもいましたから!大丈夫ですよ!
今野さん:これから誰か〇〇に会う奴いるか?
由:はい!私、会います!
今野さん:じゃあ、〇〇に直談判しに行ってくれ
由:ってことでどうかな?
〇:いや、俺は会社勤めですから
由:じゃあ、その会社辞めてさ美青ちゃんのマネージャーでもやったら?
〇:けどな
由:なんかあったら私達も助けるからさ?
ね?頑張ろう?
今すぐじゃなくてもいいからさ
私、この後用事あるから。じゃあね?
〇:…さようなら
俺はどこか心配になった
俺は大丈夫なのかと
美青には幸せになって欲しい。
けど、俺までその幸せを共有していいのかと
俺はそんな不安を抱え、美青のとこに戻った
美:あ!〇〇!
聞いて!私ね、櫻坂になれるんだよ!
〇:そうなんだ!おめでとう!
美:でね!愛季ちゃんからは〇〇もマネージャーとしてどう?って聞かれたんだけど
〇:俺は美青のことを遠くから見守ればそれでいいかな
美:はぁ、今の〇〇はなんか無理してる。
私のために毎日頑張っていたのは聞いたけどでも、これからは〇〇の笑顔を私はもっとそばで見続けたいな?
〇:美青は毎日頑張ってきたんだ。
美青だけが幸せになって欲しいんだよ
美:そんなのやだ!
〇:え?
美:私が目を覚ます前にね?〇〇が私の夢の中に出てきたんだ。その時に〇〇が私のために曲を作ってくれて、でっかい声で「美青!」って叫んでてねそれで目覚めたんだ!その時の〇〇はものすごく笑顔だったんだ
〇:そうなんだ
美:だから、私が退院できて櫻坂に加入できたら、〇〇もマネージャーやろ?
ガラララッ
手:俺らも支えるからよ!
〇:お前ら!いつの間に!
一:俺らはね、ユニコーンさん関係の仕事に着いたから毎日が幸せなんだ
義:だから〇〇にも、幸せになって欲しい
幸:たまには、ライブやろうな?
〇:俺も幸せを共有していいのかな?
美:そんな頑張ってきた〇〇だからこそ共有して欲しいの!
〇:よし!俺決めた!マネージャーやる!
美:やった!
それから俺は今の会社を辞めた
美青は一生懸命にリハビリを頑張り脅威のスピードで退院した
そして美青はメンバーの推薦により櫻坂46の3期生として加入した
俺は美青やメンバーの推薦でマネージャーをすることなった
美:どう?毎日楽しい?
〇:うん、もちろん。
I will always be by your side from now on
これからも、君のそばにずっといるよ
end