君の事、先に好きだったのに
幼馴染でいたかったのに。
僕が君を好きになって。
いつの間にか君しか考えられない。
君は美しい...
半月ほど前。
〇:おはよー
瑛:おはよー〇〇〜
〇:数学の課題のさ〜
瑛:いきなりすぎでしょ。
〇:最後の問題分かんないんだよ〜
瑛:う〜んと...どれどれ?
〇:教えて〜
瑛:えっとこれはね...
〇:あー、分かったかも。
瑛:オッケー?
〇:うん。ありがと。
瑛:じゃあ今度奢ってね〜
〇:え〜またかよ〜
瑛:ご恩と奉公です〜
〇:え〜
瑛:別に高いもの買えとは言ってないよ。
〇:まあいいか...
瑛:お小遣い浮いた〜
〇:ぐぬぬ...
瑛:恨むなら自分の頭恨みな〜
〇:何も言い返せん...
数日後。
〇:あ、瑛紗。
瑛:どしたの?
〇:今度遊びに行かない?
瑛:どこに?
〇:瑛紗の好きなとこでいいよ。
瑛:じゃあハワイかな〜
〇:金足りんわ。
瑛:冗談だって。
〇:まあ、ショッピングセンターとか?
瑛:お買い物?
〇:まあゲームコーナー行ってもいいし、買い物でもいいし、フードコートでもいいし。
瑛:よし!じゃあ次の日曜!
〇:日曜ね。オッケーオッケー。
そして日曜日。
ピンポーン
瑛:ちょっと待ってー!
〇:はいよー。
5分後。
ガチャ
瑛:お待たせー!ごめん!
〇:大丈夫だよ。忘れ物無い?
瑛:あっ!スマホ取ってくるね!
〇:おっちょこちょい...
瑛:ごめんごめん。昨日楽しみで寝れなくてさ〜
〇:子どもかよ。
瑛:こういうの初めてだからさ。
〇:俺とだぞ?ただの遊ぶノリでいいじゃん。
瑛:女の子は気を使わなきゃいけないことも多いのだよ。
〇:ふーん。分かんねえや。
瑛:でしょうね。
もしかして...俺のこと好きなんじゃね?
幼馴染なんだからラフな感じでいいのに
そこに気を使ってるとか...本命だろぉ!
〇:うふふふ...
瑛:??
そしてショッピングモールで瑛紗買い物とゲームコーナーのクレーンゲームを楽しんだ。
昼時。ファミレスに入る2人。
〇:何食べる〜?
瑛:これって割り勘?
〇:俺出すよ。
瑛:じゃあ存分に食べれるか...
〇:おい。
瑛:夕飯の分まで食べるぞ〜
〇:食い過ぎやそれ。
瑛:人の金で食う飯は美味いからね〜
〇:まあそうだけど。
瑛:じゃあグラタンとピザとサラダ。
〇:いきなりその量いく?
瑛:いけるでしょ!
〇:は、はあ。
そして30分後。
瑛:お腹いっぱい...
〇:ほら結局無理じゃん。
瑛:残り食べて...
〇:はいよ。
〇〇は簡単に平らげる。
瑛:すごい...
〇:まあ俺ドリアしか頼んで無いからな。
瑛:ご馳走様。
〇:これで2000円あれば足りるってすごいよな。
瑛:確かに。コスパ最強。
〇:じゃあ行こっか。
瑛:うん!
あとは告白だけ...
綺麗な海が見える丘へ行った2人。
瑛:海綺麗だね〜
〇:瑛紗、大事な話していい?
瑛:何?
〇:俺、瑛紗の事が好きだ!付き合ってほしい!
瑛:そ、それは...
〇:ダメならダメでいいから!
瑛:ごめん。〇〇はそういう目では見れない。
〇:そっか。ごめんね。
瑛:私こそ、思いに応えられなくてごめん。
〇:大丈夫だよ。じゃあもう少ししたら帰るか。
瑛:そうだね。今日はありがとね。
〇:楽しんでもらえたならそれでいいよ。
瑛:結構楽しかった。
〇:おう。ありがとな。
数日後。
〇〇の親友の□□が瑛紗を呼び出した。
□:俺、瑛紗の事が好き。付き合ってくれる?
瑛:私も前から好きだったよ💕よろしくね!
□:うん!
さらに数日後。
〇:最近□□テンション高くね?
□:実は...彼女出来ました!
〇:おぉ〜どんな子?
□:実は...瑛紗ちゃんだよ瑛紗ちゃん。
〇:...
□:〇〇〜
〇:あっ、で彼女誰って言った?
□:聞いてなかったんかい。
〇:ボーッとしてた。
□:瑛紗ちゃんよ。
〇:よかったじゃん。ただあいつは気をつけろよ。
□:幼馴染のお前がそれ言うってなんか怖...
〇:あいつ怒るとめっちゃ怖いからな...
□:マジか...
〇:だから絶対気をつけろよ。変に怒らせるといっちゃんめんどくさい。
瑛:誰がめんどくさいの?
〇:あっ...
□:あっ...
瑛:このバカ!
ぐりぐり
〇:痛い痛い痛い!
□:こっわ...
〇:□□、これ気をつけろよ。イテテテ!
瑛:うるさいんだよぉ!
〇:ごめんごめんごめん!
瑛:簡単に許すかぁ!
〇:許して!痛い痛い!
□:瑛紗、そのへんでやめときな。
瑛:あぁ、確かにそうかも〜
〇:ふぅ...助かった。
瑛:ん?
瑛紗は〇〇の顔を見る。
〇:なんでもない。
瑛:ねえ□□、次の週末デート行こ!
□:いいよ〜じゃあな〇〇!
〇:あ、じゃあな...
いやめっちゃ痛かった。
そして親友に彼女取られた。
帰るか。
?:〇〇先輩!
〇:ん?
奈:〇〇先輩大丈夫ですか?
〇:大丈夫だよ。
奈:目の前でイチャイチャされてたけど。
〇:それは全く。頭いった...
奈:頭痛?大丈夫ですか?
〇:物理的なやつだから大丈夫だよ。
奈:物理的?
〇:まあそれは大丈夫だよ。
奈:ならよかった。にしても大丈夫ですか?
〇:うん。まあ。
奈:親友に幼馴染取られて、普通でいられるわけないですよね?
〇〇は無言で頷く。
奈:□□は私の幼馴染ですから...
そういえば□□は奈央と幼稚園の頃から一緒だ。
奈:私も□□好きだったのに...
〇:そうだったんだ...
奈:だから、同じ立場の者同士で慰めあいましょ?
〇:うん。
奈:じゃあ私の家行きましょ?
〇:今から?
奈:はい。
〇:分かったよ。
奈:じゃあ行きますよ。
歩くこと10分。
奈:ここが私の家です。今日親いないから上がってください〜
〇:お邪魔しまーす。
奈:2階の1番奥が私の部屋なので先行っててください〜
〇:分かったよー。
〇〇は階段を上り、1番奥の部屋に入る。
ガチャ
〇:失礼しまーす。
奈央の部屋の中はピンク色であった。
〇:めっちゃ理想の女の子じゃん。
壁紙はピンクで布団もピンク。
そして甘い香りがする。
奈:先輩〜お待たせしました〜
〇:どこ座ればいい?
奈:ベッドでも床でも好きな方で大丈夫ですよ。
〇:じゃあ床座ろ。
奈:じゃあ私も床で。
〇:ベッド座ればいいのに。
奈:流石に先輩より上には座れませんよ。
〇:そっか。
奈:先輩お茶とコーヒーならどっちがいいですか?
〇:普段ならコーヒーだけど今日はお茶かな。
奈:お茶どうぞ!
〇:ありがとう。
奈:先輩。
〇:ん?どうした?
奈:私ってダメな女ですかね?
〇:何言ってんだよ。ダメな訳無いだろ。
奈:そうですか?
〇:少なくとも、こうやって励ましてくれようとしてくれるとこはいいとこだよ。
奈:ありがとうございます。
〇:それにかわいいし、スタイルもいいんだし。
奈:そんな...かわいいだなんて...
〇:自信持ちなよ。
奈:先輩もかっこいいです...
〇:ありがとね。
奈:先輩カッコいいのに、瑛紗さんはなんで□□なんか選んだんだろう?
〇:分かんないよ。2人にしか。
奈:私...先輩が好きなんです...
〇:奈央?
奈:先輩...たくさん甘えてくださいね?
〇:??甘える??
奈:先輩!
奈央は〇〇に抱きつく。
〇:奈央!?
奈:私と一緒ならいつだってこうやってあげますよ?
〇:だけど...
奈:はい甘えてください!
奈央は自身の胸に〇〇の顔を押し付ける。
〇:うわっ!
しかし〇〇は奈央の胸の感触と甘い匂いでスイッチが入ったようで...
〇:奈央...
奈:先輩...
〇:足伸ばして座って。
奈:はい。
奈央は足を伸ばす。
〇:よいしょっと。
〇〇は奈央に膝枕をされる。
奈:せーんぱい💕
〇:奈央...かわいいよ...
奈:先輩が1番かわいいですよ?
〇:恥ずかしい...
奈:先輩子どもみたい...
〇:一応まだ子どもだよ..
奈:けど、大人っぽかったし〜
〇:はぁ...落ち着く...
奈:そうですか?
〇:この足...すべすべ〜
奈:まだJKですから。
〇:それに甘い香りがする〜
奈:洗剤の香りですかね。
〇:落ち着く〜
奈:私はドキドキしてますよ?
〇:なんで?
奈:先輩の顔をこんな近くで見れるからです...
〇:奈央...
奈:先輩、顔こっち向けてください。
〇:うん。
チュッ
奈央は〇〇の頭を持ち上げ、キスをする。
〇:奈央...
奈:先輩、好きです。
〇:俺も好きだ。付き合ってほしい。
奈:遅いですよ...先輩のバカ。
〇:多分瑛紗にフラれたのこういうとこだよな。
奈:別の女の名前出さないで。
〇:分かった。2人で幸せになろ?
奈:はい!
こうして幼馴染にフラれた僕は
かわいい後輩と付き合えました。
fin.
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