第106回全国高校野球選手権三重大会展望

こんばんは。駅伝大好きマンです。いよいよ夏の大会も近くなってきたので三重大会の展望を(自分の考えをまとめるのに最適なんですよね)。最後まで読んでいただけると幸いです。それでは早速!

本命・・・津田学園
有力・・・菰野、三重、宇治山田商業
対抗・・・津商、いなべ総合、昴学園、神村学園伊賀

左から順に優勝する可能性が高いと思う順になっています。
実質この8校での優勝争いになると思いますが、この8以外での優勝となると第93回、第100回並みの荒れた大会になりそうです。

組み合わせで風が吹いたと言えるのが春の選抜出場校宇治山田商業と春季東海大会準優勝の菰野。一方で津田学園と昴学園は初戦から強豪との対戦が予想され、消耗戦は避けられなさそうかなと。それでも津田学園は春優勝した実力に加え、投手陣も枚数は揃っているので優勝予想にしています。

春の王者津田学園包囲網形成のAゾーン

 Aゾーンの中心はやはり5年ぶりに春を制した津田学園。新基準バットへの変更で例年ような打線の破壊力は見られなかったものの、打線のここ一番での集中力は健在。秋には課題であった投手陣も、中村・笹原・水成・桑山の4人がしっかりと成長し、むしろ強みに。県内屈指の球威を誇る中村ですが、制球を乱す場面があるので、中村の起用と継投のタイミングがカギを握ることになりそう。
 その津田学園を追うのが春ベスト8の皇學館と秋3位の神村学園伊賀。皇学館は前チームから投手陣を支えている山口と堀内の2枚看板。堀内は春の県大会で142キロを計測するなど一気に力をつけてきました。打者では奥田の打力が飛びぬけており、守備で周りに声をかけている姿を見ていても今年の皇學館は「奥田のチーム」と言えそうです。
 神村学園伊賀は部員数こそ少ないものの、プロ注目の寺井を筆頭に、小池・西川・森田と華のある選手が揃ってますね。春の県大会では秋に2枚看板だった水谷と田中を温存。伊藤・西川が登板する場面もあり、1年の角田が既に132キロを計測しており投手陣の一角に加わってきそう。
 そして不気味なのが2枚看板の八木と米満を擁する松阪商業。秋は地区予選敗退、春は初戦敗退するなど今年は例年のような強力打線ではないですね。それでも八木と米満の投手力を考えると初戦から当たりたくないチームですね。他には秋の県大会ベスト16の高田は2年生山田がどれだけ抑えて、竹口がチャンスを広げられるかというチーム。津工業一ノ木のバッティングにも要注目。

選抜出場の宇治山田商業を中堅校が追うBゾーン

 Bゾーンで最有力なのは16年ぶりに選抜に出場した宇治山田商業。選抜では7度あった1死3塁の場面で全て得点に繋げた「得点力」は県内屈指。MAX143キロのエース中村に、救援経験豊富な田中、試合を最も作れる加古、昨夏の決勝を経験した植田、唯一の左腕長谷川と5人の投手陣は層が厚い。しかし、新チーム結成以降4番捕手で支えてきた小泉がベンチ外になり、攻守の要を失うことに。伊藤・加藤の二遊間を中心に全員で守り抜きたい。
 山商のライバルになるのは春の県大会でも接戦だった明野。MAX139のエース小山と2年生小久保の2人とも先発・継投どちらもできるタイプ。捕手の松田も強肩で、ショートの武田は2年生世代では上位の遊撃手と選手は揃う。春の大会で乱れた内野守備と長打力不足の打線の課題がどちらか克服されていれば、山商と充分戦えるチーム。
 秋準優勝の鈴鹿は、春は終盤にミスが続き初戦敗退。昨夏の経験者が多く残り、中軸の中井を中心に怖いチーム。投手は130キロ中盤の直球とスライダーで押す今村と外野フライを打たせて取る2年生高山の2枚が揃う。その鈴鹿と初戦で対戦する秋ベスト8・21世紀枠県推薦校の桑名工業は一色を中心に手強い。
 他には春の県大会で山商を追いつめた伊勢は投手陣に不安があるものの、県選抜でも活躍した捕手大矢と強打の主将の梅元、堅実な守備をする冨士井と中心選手がしっかりしている。その伊勢と初戦で対戦する白山は、一発長打もあるエース加藤の出来にかかる。他にも昨夏の経験者が多く残る四日市南、毎年しぶといチームを作る四日市松阪の高田の守備に注目。

2年生軍団菰野VS昨夏王者いなべ総合を近大高専が追うCゾーン

 Cゾーンをリードするのは春季東海大会準優勝の菰野。レギュラーは全て2年生であるものの、昨夏から経験している選手も多く経験値は高い。エース左腕の栄田は投球術で打ち取るタイプだが、一冬超えて春の県大会で139キロをマーク。打撃にも非凡なものを感じます。また、菊池・加瀬・中川とセンス感じる選手も多く、勢いという面では怖いチームだが、全体的に未成熟な部分もあるので一発勝負の夏ではどちらに転ぶか。
 菰野と並ぶのが前回王者のいなべ総合。投手力・打撃力ともに前チームには及ばないものの、前回甲子園を経験した伊藤・藤井を中心にセンターラインは堅く、捕手の杉山は県内屈指の強肩。連覇に向けてカギを握るのは先発で試合を作る太田・中村と試合を締める2年生左腕藤田の出来にかかる。
 連覇を狙ういなべ総合に立ちはだかりそうなのが、秋4強の近大高専。春の県大会で150キロ台を連発したエース吉留がクローズアップされがちですが、カギを握るのは武内・河口2年生2人。2年生右腕の武内は最速130キロ前半~中盤ながら、試合を作る能力は吉留を上回る。3番を打つ河口は県内の2年生では3本の指に入る強打者。1回で1つは四球を出してしまう吉留の制球力が改善されれば一気に頂点も見えてくるが・・・
 この3校に食い下がる力があるのは津西。プロ注目の寺井と並ぶ強打者である中尾が1番で引っ張り、昨夏の経験者の薮谷、長野等が並ぶ打線は強力。秋・春は本領発揮できなかったものの、地区予選では強力打線ぶりを発揮しており乗ると怖いチーム。4人の右投手を繋ぐパターンが多いが、投手陣が5点に抑えれば、打倒強豪も可能。春の地区予選で津商を破った久居農林は昨夏のレギュラー5人を中心に得点力は十分。秋春と守り切れなかっただけに、最少失点で守り切れるようになれば道は開ける。

三重、昴学園を筆頭に実力校ひしめく地獄のDゾーン

 夏はベストメンバーで挑むことが予想される三重が1番手か。打線は優勝した各世代と比べると小粒な印象だが、伊藤・景井・刀根・有原の投手陣は充実。ショートの田中を中心に守りのミスも少ない。最少失点で切り抜ける守備ができれば必然的に勝ち上がってくるはず。
 2番手に推したいのが津商。秋は初戦、春は2回戦で敗退したものの、秋は山商に8回までリード、春は菰野に延長戦まで持ち込んでおり実力は十分。特に3.4番の粶・山下の破壊力は県内屈指。さらにエース水谷は近大高専吉留に近い威力の真っすぐで封じる。チーム力自体は例年通りであるものの、例年に比べるとミスが多いのも確か。秋・春とは違う姿を夏に見せられるか。
 春3位でシード校の昴学園は乗ってくると止まらない打線が売り。斎田・栗田・河田の4~6番の前にランナーが溜まると大量得点のパターンに持ち込める。エース河田の決め球スライダーのキレは県内屈指。初戦から強豪との対戦が予想され、河田のスタミナがどこまで保つか。
 地獄のDゾーンに相応しく海星もこのゾーンに。春はまさかの地区予選敗退を喫したものの、辻・山川・水谷と実力者揃いのチーム。投手陣も豊田・増地・堤と揃っており、監督の采配次第でしっかりと上位で戦えるチーム。春の中地区を首位で突破した久居は紀平を中心に力を大きく力をつけシード校とも戦えるチームに。秋に三重を苦しめベスト16に入った木本は秋に4番だった上田を外して1年生5人をレギュラーに大胆起用。エース広田の成長っぷりに注目。他にも実力校の四日市工業に伝統校の宇治山田・相可が勢揃い。地獄のDゾーンを勝ち抜くのはどこか。

駅大的注目選手

増地咲乃介(海星)投手
八木優大(松阪商業)投手
加藤伊織(白山)投手
大矢青空(伊勢)捕手
中尾風人(津西)捕手
間部日向太(木本)捕手
河口慶次郎(近大高専)一塁手
堀内優介(皇學館)一塁手・投手
奥田満(皇學館)三塁手
辻慶大(海星)遊撃手
加瀬大雅(菰野)遊撃手
高田晃(松阪)遊撃手
武田勝力(明野)遊撃手
小久保理玖(明野)外野手・投手
上田優心(三重)外野手

最後に

長い文章を最後まで読んでくださりありがとうございます(たぶん誰も読んでない)。8年前まで高校球児だった私もすっかりただの野球大好きおじさんになってしまいましたが、選手たちのプレーにいつも刺激をもらっています。今年も熱戦が繰り広げられそうでワクワクしますね!選手のみなさん、頑張ってください!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?