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WAYFINDING 『道を見つける力』という言葉で思い出したこと

3月は卒業、4月はスタートの季節。人生の道を開くにはふさわしい季節だなって思う。
都会を離れて、野山に住んでいると、木に咲く花で山の色が変わってみえたり、灯油の減り具合が変わったり、季節の変化がわかりやすくて、すばらしくイイです。
外気からの冷気防止のダンボールを一旦捨てるか、まだ次の冬も使うかどうか、目下の悩みはそんなところです。

『道を見つける力』WAYFINDINGという言葉に惹かれて書評だけ読んだら読んだ気になり、買って読もうと思いましたが、2,970円におじけづいて、まだ発注していませんw
図書館で探そう。

いまやGPSのおかげで道に迷うことも少なくなった。とはいえ、こうした利便性と引き換えにわたしたちは大切なものを失いつつあるのではないか? 
というのがこの本のテーマ。

先住民は星の位置をみて、いろんなことがわかったらしいですね。

これすごいわかる。
カーナビのおかげで道が覚えられなくなったし、
ケータイのおかげで電話番号も暗記しなくなった。で、カラオケに行くようになって、歌詞も覚えなくなったし、テクノロジーが進化して、人間のスペックが下がったような気がする。ちゃんと内蔵してたのにわざわざ外付けにしちゃった感じでしょうか。

その点、私、腕時計しないから腹時計でやってますw

以下、書評からの抜粋に、

面白いのは、わたしたちの使う言語表現にも、ナビゲーションが大いに関係していることだ。世界には「前後左右」ではなく、「東西南北」の方位によって位置関係を示す言語も少なくない。たとえば、「その皿を右に置いて」というところを、「その皿を西に置いて」などと表す。こうした言語を使うひとびとは、常に基本方位を意識する世界に生きており、実際のナビゲーション能力にも長けている。 

と、ありまして、
「その皿を西に置いて」って言い方、

これ私が中川村に越してきたら、この村の皆さん、こんな風に言うので驚きました。
これ、最初、私がこっちに来たばかりで、まさに「西も東もわからない」とはこのことだと笑っていたのですが、
南アルプスと中央アルプスに囲まれて天竜川が南北に流れているので、どっちが東でどっちが西か、わからない方が不思議。というわけです。

東京に住んでたら、どっちが北でどっちが南かもわからず生きてるので、ホントもう人間の磁場がくるってるのかもしれないですね(笑)

集団的なウェイファインディング能力の衰退は、人類の進むべき道や社会の方向すら見えにくくしているのでは? スマホでのGPSや写真撮影をしばらく止めて、場所そのものを身体で感じ、慈しみ、ときに迷いながら道を歩む。そんな振る舞いが、あるいは人類の開かれた未来への道探しにつながるのかもしれない。

と、このように書評は締めくくってありました。
ね、もう本編を読んだ気になりましたよねえ。

でも、図書館で見つけたら読んでみようと思います。
オセアニアの先住民がイカダに腹這いになって、波の振動で魚の進行を知る方法とかが書いてあるらしい。面白そう。

なにはともあれ、自分の方向性を知るものを
自分の脳みそ以外のテクノロジーを使おうとすると、脳が怠けて、それ、そっちでやってくれますか、じゃ、こっちはいいですねって具合で退化するんだと思います。

婚活イベントの仕事してた時、長いこと婚活している人の中に、駅からたった5分の道で迷う人がすごく多くて、
自分が今、どこにいるのかがわからないから、人生の道にも迷うんじゃないか。と、その時に分析したけど、その考えは案外、間違ってないように思う。

#wayfinding
#道を見つける力
#婚活は自分活

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