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移住して1年たちました。移住っていうほど大層なことでもないことがわかった。

2020年8月半ばに東京から長野に移住しまして、まる1年がたったわけですが、1年たって思うことには、移住っていうほど特別なことでもなかったなと。

移住という言葉はいつからこんなにバズったんでしたっけ?
引っ越しより移住の方がトレンドっぽさあるよね的な。

2020年の9月から、長野県中川村の地域おこし協力隊に着任して半年後、2021年4月から、役場の集落支援員となりました。仕事の内容は変わらず、地域おこし協力隊のような3年の期限がなく、私のような立場は会計年度任用職員というそうです。
はじめて聞く言葉。
くびにならないようにどこでもなんでもやらせていただきます!

というわけで、村民としてのフォーシーズンをすべて体験した結果、25年ぶりの車の運転もそこそこカンをとりもどす一方、7月の健康診断で血糖値高めと出ました。

東京に住んでいる頃と、食べる量にさほど変化がないとしたら、決定的な原因はこれ、間違いなく歩かなくなったこと。単純に運動不足です。

一日の歩数が1000歩くらいでうろうろしているようではいけません。

保健センターでの保健指導では、診断結果を見ながら、ていねいにアドバイスしていただきました。

「東京では最低でも一日平均8000歩歩いていたんですけど、自宅から役場までは片道20分くらいで歩けるので、何度も歩こうと思ったものの、帰りは暗いので、イノシシと間違われて車にひかれるんじゃないかと不安で歩けなかった」というと、

「野上さん、じゃ、これはどうですか? 朝、役場まで歩く。お昼は役場で食べて自宅まで徒歩で戻って、車で役場まで戻る。そうすると、夜、暗くなっても仕事帰りは車で帰れますよ!」

キラキラキラキラキラ~~ん!

それならできる!と思える提案をしてもらったときの私のココロの効果音。

そんなわけで、その日から決意した私、今日で5日め。

脳科学的に行動のイメージに慣れるまでには21日間かかり、その行動が何も考えずにあたりまえのこととして習慣化するまでには66日間かかるそうです。


2ヶ月ね。がんばる。

朝8時。自宅から歩き出して1分でこの景色。

牧ヶ原橋

往路4区

あ、そうそう。往路は上り坂です。

下平の交差点を過ぎると、坂は急にきつくなります。

きつくなるので、写真を撮る余裕がない(笑)

最後の難所。

車道から、小学生の通学路の山道に入ります。

この道を、心臓破りの往路五区と名付けました。

往路5区

ここまでゆるい坂道を歩いてきて息もあがってきたところにこの急勾配。

彼岸花

彼岸花が咲いてる。

2彼岸花

朝露に濡れる妖艶な佇まいにみとれて、はあ!はあ!と息も絶え絶えに写真を撮る女(←私)を2度見して、通り過ぎていった小学生男子の後ろ姿を撮ろうとしたのに追いつけなかった・・・

急勾配

つづら折りの山道を

ショートカットするような道ができていた。

けものみち

小学生はこの道を通っているっぽい。

いったい続けて何日歩くとこの道で息が切れなくなるでしょうか。

ところで、このあたりでは、まず歩いている人がいない。

だから歩いているととても目立ちます。

役場では、今日、歩いてたね。昨日歩いてたね。と声をかけていただき、ありがたいことですが、はずかしい。

で、私の自宅は、役場と農業観光交流センターの中間点に位置しているため、役場に通勤している人も役場から交流センターに通勤している人もこの道を通るので、歩き始めた初日から、『なんで歩いているんだ?』という感じで、

運転席からの視線をめちゃくちゃ感じる。ことになります。

これね、運転席から歩行者はよく見えるけど、歩いていると動く車の中はよく見えない。


「毎日手を振ってるんだけど視線を合わせないつもりだね?」と言われて、「いやあ、なんか恥ずかしいじゃないですか。でもわかりました。明日から手をふりますね」といったものの、今朝、歩きながら、動体視力を駆使して、こっちに向かって走ってくる運転席の中をすごい真剣に見てたんだけど、それどうだろう(笑)

知らない人の車もたくさん通るから、今日はいやに目を合わせてくるなと思われてないかと思ったら可笑しくて笑いながら歩いてたら、1人見つけて、手を振れました。1ポイント。
もう1人いるはずなんだけど、会えなかったな。

というわけで、明日も、対向車をガン見しながら歩きます。


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