コンテンツにおけるネットと現実の乖離

予想に反してまとめきれず長くなったので
どういう人に読んでもらいたいかだけ最初に書いておきます。
ここ何年かネット上にはいるものの最近の流れには何かついていけてないな
みたいな人が読むといいかもしれません。
また、長いわりに明確な答えも出してないので
それでも良ければ流し見てもらえると嬉しいです。
なんなら、答えを書いてくださっても結構です。

どうも、初めての人ははじめまして

最近、ネットで有名になって世の中に出てくることが非常に簡単になったというか、Youtuberの台頭によって個人(もしくはそのグループ)のネット活動はちょっと前からしたら考えられない規模で行われています。

ニコニコ動画から見ても、歌い手、実況者、配信者、ボカロP、
YoutubeにおけるYoutuber、Vtuber
それらに関係したeスポーツ…
約10年前からニコニコ動画で活動してた身としては、
その広がりように全然ついていけてない気がします。

ここで考えたいのは、
それらでお金が稼げるようになった?どういう仕組みで?
みたいなことです。
でも、話したいのは単純な話ではありません。

とりあえず、上に挙げたネットの活動でどのようにお金が稼げるのか
ざっと書き出します。
・広告収入
・仕事(としてのイベント出演料、依頼料)
・リスナーからのお布施
・賞金
・音楽や絵、グッズ等の儲け

だいたいこんなものでしょう。
もちろん、多くの人が稼げているというわけではありません。
仕事賞金はその人にそれだけの実力が求められるわけですし、
広告収入リスナーから貰うにも
それなりの知名度や実力が必要でしょう。

さて、本題に入り、考えたいのは、
どうやったら稼げるか?大金持ちになれるか?
ということではありません。

ずばり、それって本当に価値があるのか?
ということです。
これは現状の何かを否定(もしくは肯定)するわけではなく、
仕組み的にどうなのか?正しいのか?を考えたい、ということです。

話は少し前に戻ります。
2007年や2008年、ニコニコ動画が流行っていた頃、
多くのコンテンツは無料でした。
(それが良いか悪いかは現時点では置いといて話を進めます)
音楽や歌や絵をネットに投稿したり、
それらを動画として投稿しても別にお金にはなりません。
あったとしても同人という媒体で
ネットとは別に現実世界で売買が行われているぐらいでしょう。
そこから移り変わる際(有料のコンテンツ)には、
結構なアンチが出るくらいネットは無料で楽しむものでした。

まぁ、そこから時は流れて、
現在ではネットで有名になる一獲千金
って考えても、そういう時代だよね、
と言い合えるくらいにはなりました。
(もちろん今だって批判的な人はいますが)

自分もその流れの中にいた身としては
今まで無料で見れてたものに何故お金を払うのか
と考えていましたし、
多くのボカロPが商業化していった時には
やっぱり金が稼げる方へ行くんだなぁ
と、ちょっと悲しんだ記憶もあります。

それで、自分のモチベーションも
かなり下がっていった…とかいう自分語りは置いといて
その後の世の中では商業化しなくても、
つまり動画投稿や配信で(Youtuberやストリーマーとして)、
お金が稼げる時代になりました。

僕自身、そこへの違和感はなくなりつつありますが
商業的なお金が動いているようなモノは理解できても
Youtuber的なもの
つまりは、広告収入や配信で儲ける仕組みに関しては
依然引っ掛かる部分があって、
こうしてnoteにまとめようと思った次第です。

…と、ここでやっと本題に戻ってきたわけですが、
何かを否定したい、という話ではないということを
もう一度書いておきます。


商業的なお金が動いているモノ、
例えば、CDを売った、グッズを売った、
みたいな話はわかりやすいでしょう。
商品として売って、その分だけ利益が出る。
これは別にネット活動に限った話じゃありません。

配信中にお金を渡す行為、スパチャやお布施、エール等も
流れとしてはわかりやすいです。
(%で引かれたりするので直接的な流れとは言えないかもしれませんが)

それに対して、流れを説明しづらいのが
広告収入、や
配信そのものでお金を稼ぐストリーマー、プロゲーマーなどです。

これらが他と違うところは
僕らは直接お金を払っていないというところだと思います。
ほとんどの人は動画を見ているだけ、配信を見ているだけ、
その状態で投稿者や配信者にお金が流れている
そう考えると仕組み的にはかなり不思議な気がします。

うーん。わかりづらいけど、似てるものはなんだろう?
と考えたところ、TV番組がそれに近いのかなと
僕たちはお金を払ってなくて、
スポンサーがいて、番組を作り、出演者にはギャラが出る
違うのはTV番組はスポンサーから多くの団体に金が回るのに対し
ストリーマー等は配信サイトから直接受け取るという形だということです。

この流れの中で
何がもやもやするかというと
TV番組に出演する芸能人、もしくはそれらを作る団体、には
ある程度の相場がちゃんと決まっていて
他の人たちと比較したりすれば
ある程度の相場の妥当性を見いだせるのに対し
ストリーマーや広告収入は際限が無く、
純粋な数字上の判断というところ、なんだと思います。

有名なYoutuberが年2億稼いでいる
彼はなんで2億も稼げているのか?という疑問に対し、
答えとして、彼は数字を持っているから
数字をYoutubeが評価してお金を渡しているから
と、した時に
僕たちはその尺度を持っていないから
数字だけでの判断という仕組みに何かもやもやする。

サラリーマンが週5日働いて400~800万稼ぐことと
Youtuberが動画投稿、配信でそれ以上を稼ぐこと
それが何となく比較できない、しにくいから
もやもやするのかな、ということです。
(念を押しますがどちらが良いとか悪いという話ではないですよ)


最近そういうことを疑問に、
疑問というよりは深く、
考えるようになったのは、
あまりにもネットと現実が乖離しすぎてるように見えてきたからです。

昔話で最初に言ったことの繰り返しになりますが
ニコニコ動画初期は無料で楽しむものでした。
音楽も無料で作られ、それに対する絵や歌、編集…
趣味の中で、自己満足で行われているような場でした。
クオリティが高いかどうかはともかく
好き勝手やってる場でした。
そこに商業化の流れが入って、
よりクオリティが高い動画が増えてきた頃に
僕が思っていたものとは少しのズレが有りました。
商業目線の強い動画、曲、
クオリティを上げるためにお金を払い編集、
共同での作品づくり、
当時の僕はその風潮には懐疑的で、
結局お金をかけて面白いものを作ろう、じゃ
テレビ番組と変わらないし、
テレビや商業でやってることに勝てないじゃないか、
という感じに…

そんな考えを持ってる間に
ネット界隈は、
より商業化し、
現実でのイベントも増え、
チャンネルやクリ奨、
広告収入、
と、それが当たり前の世の中になりました。

何回か念を押してますが、
これはあくまで一個人の僕が疑問に思ってたことであって
それらを否定するようなつもりは全く無いです。
コンテンツに魅力があって、それに対価が払われる
これはおかしいことではありません。

まぁここまではありきたりなお金の話だと思います。
当時から流れを見ていた人の中には
商業化が広がっていく中での漠然とした息苦しさと
良いコンテンツには金を払うべき、
という考えは混在していたと思います。

そういう話は今となっては愚痴、
あの頃は良かったなぁ、みたいな老人の話でしかなく、
わざわざ思い出のためにnoteにはまとめません。

ここ最近、僕はそれだけの単純な話じゃ無さそうだと
深く考えるキッカケがありました。
それと同時になんでこの界隈が
結局はテレビの焼き直しみたいなことしかできず、
最終的に商業化へ走るのか、までの
道筋が見えた(ような)気がしたからです。

僕はあまり顔がバンと出て話してるような動画を好んで見ないので、
未だにゲーム配信なんかをよく見るのですが
それなりに人気の配信者は勢いがありますし、
もちろんそれなりにビューがあり、稼いでます。
しかし、そういう配信者であっても
自身のアイコンやトップ画、
配信のサムネやちょっとした編集、切り抜きを
リスナーから善意で手伝ってもらう、ような場面を
度々見かけました。

勢いのある配信者には
多くの視聴者がいて、もちろんその視聴者は
好き好んで見ているわけですから
気持ちとして絵を描いて送る、何かを手伝う、
それらには何ら批判するところはありませんが、
僕はここに問題の根幹があるような気がしました。

魅力的なコンテンツにお金を払うようになったこと
片や無償でコンテンツを作ること
ある意味ではどちらも正しいことをしていて
批判するようなことではない
でも、そこの幅が何か引っ掛かる。

最近、というほど最近ではありませんが
よく、絵師(絵を描いてる人)の話が話題になります。
絵が描けるということで友人に「無償」で描いてくれと頼まれた
みたいなやつです。

これも同じような考え方だと思います。
善意としての絵を描くことは無償で行えるけど
依頼となって描くような場合は有償である
そういうところの差異がネット上では大きいのかな、と
お金の回る仕組みが曖昧だからこそ
ある部分では儲かっていて、ある部分では不具合が起きてる
そのうちしっかりとした仕組みができると
話はガラッと変わるのかな、とも思います。

この話を書き始めてからまとめるまで2ヶ月以上経つのですが
Youtubeでは色々と規制が行われているらしいですね。
逆に、ある配信者にやってもらうために物凄い額が支払われた、
という話も聞きます。
普通にゲームをする分にはゲーム代を払ってやるだけ
スポンサーとして頼まれればゲームをするだけで金が貰える
この違いは何なのか?明確な答えは一言では難しそうです。

…とまぁ、もはや、テレビと比較するのが笑えるくらいにネットは生活の中に浸透してきたわけですが、その中から個人が面白いことをしていくようなコンテンツが生まれること、そういう場が存在する、その仕組が上手く回っていくことを願ってます。








ん、何か良い話のようにまとめ終わったんですが、
結局の所、何が言いたいの?的な気がします。
要するに凄く短い言葉でまとめるならば、
コンテンツの評価ってネットと現実だと少し違ってて、
仕組みも上手く作られてないんじゃないの?って言う話です。
最初に言ったように疑問で終わってます。
うーん。例えるならなんでしょうね。
一時期のニコニコ動画なんかで実際にプロ(に近い人)が動画を投稿したりした時に、現実の評価とネットの評価って近いけど遠い、そこにお金が絡むとよりわかりづらい、そういう話かな、と
(もう一言付け加えるなら、そこらへんの仕組みが整ってないからネットの活動って問題が多かったりするのでは?みたいな話)

ちょっと、まとまりのないしょうもない話でしたが
次はもう少しエンタメなことを書きたいなっと思ってます。
(1ヶ月更新の予定が、まとまらなすぎて久々のnoteに)
例のごとく、僕のことを知っていて、この記事、ここまで読んだぞっていう奇特な人はスキ(noteだとそういうのかな?)を押してもらえると読んだ人の把握に繋がるのでよろしくお願いします。


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