放射線治療
いよいよ放射線治療のスタート
最初に身体に放射線を当てる位置をマジックで書かれた。
これは放射線が終わるまで薄くなったら上からなぞり書きしずっと身体に付けている印である。
この印を見る度に現実に引き戻される気分になった。
放射線治療は通勤しながら出来る会社から近い病院を選んでいたので、仕事を途中で抜けながら月曜から金曜まで、約30回受けなければならなかった。
最初は特に何の違和感も痛みも無かったが、回数が増えてくると、皮膚が焼けてきて、乾燥が激しくなった。
何だか自分の身体では無い気がした。
放射線の治療で一番何が辛かったか、6年経った今振り返ると、毎日仕事を抜けての通院だった。
妊娠中の通院は赤ちゃんの成長を見れて全く苦にはならないが、毎日の放射線の通院は徐々に痛みも増し、投げ出してしまいたい日もあった。
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