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性癖は覚醒し止まらない「過去の遍歴」

アルバイトで知り合った19歳の専門学生S

大学3年の春に別れたS
色気があり、バイト仲間の間では、チヤホヤされる存在で、Sをねらっているヤツは少なくなかった

営業が始まる前、数十人のバイトが
タバコを吸いながら談笑している時にも、Sがよく話題にあがっていた。あのクビレから尻いいよねー
バックからガンガンしたくなるよなー
男性が集まれば、話題はそんな話しばかりで、私は、皆と一緒に笑ってはいたが、心の中では白けていたし
付き合う前は、特に興味もなかった

大学2年の時、お客様を席まで案内する係になり、入り口近くで、Sと二人になった時に、
Sがワタシに、、、

今年で専門2年、私、卒業するんです
地元に帰ろか、この街で就職しようか迷ってるんです

Sは、北海道出身で、美容の専門に通っていた

そんな仕事の悩みや、話しをしている時に
Sが私に、彼女は?

私は、中学生の時に体験した事が、強く心の中に蔓延っていて、女性に対しての警戒心が強くなっていて、彼女をつくりたいと心底思っていなかった
その内容をSに、この場所では話せないので、私は
彼女はいないよ とだけ答えた

Sは、ホントー?? と言いながら、私の顔色を伺った
その時の、わたしの表情がキツイ表情に見えたのか
いや、きっと煙たい表情をしていたのだろう
Sは、私に、ごめん と言って下を向いた

私は、深夜までアルバイトをし、早朝始発の電車に乗り
帰宅する、このルーティンを火曜日から日曜日までこなし
月曜日は爆睡し、昼から近くの喫茶店で、ボーっとした
1日を過ごす、大学に通うのは、月に一度くらいのペース
で、バイトで稼いだお金で、上手い焼肉を食べさせ、てなづけた友人にレポートなどのコピーをもらう、それらを上手く組み合わせ、レポートを作り、友人に手渡し提出させて単位を取得する
悪魔の所業を4年間継続した

Sは22時にバイトをあがり
着替えて、お先に失礼しますと言って、玄関を出ていく
Sの後ろ姿を眺めていると、こちらを振り向き
私の方に戻ってきた

さっきは、ごめんね….
タイムカードの所にメモを挟んでおいたから
見て欲しいといって去っていった

深夜24時をまわり、店も落ちつき
私はキッチンに向かい、まかないの夕飯を採ろうと
茶碗に白飯をついでいると
キッチンのチーフが、あのSの尻はたまらないよなー
とワタシにフッてきたが、私は
そうですねーと軽く相槌をうち、
まかない頂きますと言って休憩室へ

年齢を重ねても、男の本質は変わらないって
言うか、
アメーバーのような単純細胞
女性のカラダしか眼中にない、そう言う会話を
私は嫌悪していた

休憩室に入り、食事をしながら、Sのメモの事を思い出す
そのメモには、小さな活字が並んでいて
次の休みの月曜日に、時間があったら
一緒に映画を見に行かない?と書かれていた

いつでもいいから、連絡が欲しいとも書かれていて
最後にCall Numberがあった

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