コンクリート技士・主任技士ってどんな資格なの?

コンクリートに関する資格としてコンクリート技士とコンクリート主任技士という資格があります。
私はこのうちコンクリート技士を取得しており、今年は主任技士を受験する予定です。

コンクリート技士・主任技士とはどんな資格なのか

コンクリート技士・主任技士資格認定制度は、コンクリートの製造、工事、試験研究等に関する業務に携わる技術者の資格を定めて、その技術の向上を図るとともに、コンクリートに対する信頼性を高め、建設産業の進歩発展に寄与することを目的として、1970年に創設されました。

公益社団法人 日本コンクリート工学会/JCIの認定資格制度について

コンクリート技士・主任技士は公益社団法人日本コンクリート工学会が認定する資格制度です。

この技士を取得しているとコンクリートに関する日常の技術的業務を実施する能力のある技術者であると認定されます。
主任技士ではコンクリート技士の能力に加え、研究および指導などを実施する能力のある高度の技術を持った技術者と認定されます。
したがって、この資格を持っていると技術者として生コン工場や生コンを多く扱う工事現場では頼られ、重宝されるのです。

とはいえ、この資格は業務独占資格でもなければ名称独占資格でもなく、必置資格ですらありません。
そもそも、単にコンクリートを作ったり打設したりするのに資格は要らないのです。

しかしながら、コンクリートは適当に練ったり打設したりしても良い品質の製品はできません。
コンクリートは耐久性に優れる便利な建材である一方で、不適切な製造・施工をするとひび割れたり豆板ができたりしてしまいます
なので、コンクリートに携わる人にとって専門的な知識があるに越したことはないのです。

コンクリート主任技士を受験する理由

さて、コンクリート主任技士はこのような資格なわけですが、
どうして私はコンクリート主任技士を受験するのか。
3つの理由があります。

ひとつめは自己研鑽のためです。
私は橋梁補修の工事を担当していて、一級土木施工管理技士とコンクリート診断士、そしてコンクリート技士の資格を取得しています。
実務的にはこれだけ資格を持っていれば十分と言えるのですが、コンクリート関連技術の日進月歩にキャッチアップしていくにはある程度の専門知識を持たなければならないと感じています。
そのため、コンクリート主任技士の受験を通して知識をより高めていきたいと思います。

ふたつめはお客さんや協力業者さんからの評価です。
ぶっちゃけ世間的にはコンクリート技士・主任技士はマイナーな資格です。
しかし、工事の発注者や協力業者の方の中にはこの資格を知る人もある程度居ます。
そんな人たちに対してコンクリートに関する協議をする際には、資格持ちの発言は大きく影響することとなります。
箔が付くことで発言力が上がるバフになるというわけです。
「コンクリート主任技士が言うのだから大丈夫だろう」と。

みっつめは資格手当です。
私の会社では難関資格の保持者には資格手当が支給されます。
コンクリート主任技士もまた資格手当の対象なので取得できれば年収が上がるのです。
現金な理由ですね~

また、仮に会社をやめたとしてもこれだけ資格と実績を積んでいれば転職も容易なんじゃないかなと思っています。

まとめ

今回はコンクリート主任技士について、そして受験する理由について書いてみました。
コンクリートは学べば学ぶほど面白く奥深い建材なので、興味があればコンクリート技士や主任技士を受験してみるのもいいと思います!


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