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「なぜ?」 ウィスキングから学ぶ、仕事の組み立て方

先日、リトアニアですごい有名なウィスキングマスターのビュリューテさんがThe Saunaでウィスキングスクールを開催した。

「なぜ?」

ビュリューテさんが口々に言っていた言葉だ。
彼女と過ごした4日間で、ウィスキングマイスターとしてもリスペクトだが、教育者としても素晴らしいと思った。

レッスン中は常に「なぜ」を問うことが多く、ウィスクをなぜそこに置くのか、バケツがそこになぜあるのか…ただ一方的に教えるだけではなく、受け手側に考えさせ言語化させることで、自分の頭で考えることができるようになった。
今もこうやって文章をまとめているのはきっと、なぜを考えた結果忘れないようにするためだし、具体的にアクションを起こすためでもある。

これは、マネジメントにも言えることが多く、仕事を振る、仕事をチェックする、そのときに「なぜそうしたのか?」という質問をしたときに答えられないとすれば、それはやらされているだけで考えられていない。つまりは、成長はないわけだ。

常に、なぜを考えながら仕事をすると、精度が高くなるし、いいコンテンツをどんどん増やせていけるだろう。

なぜ、そのツイートをしたの?
なぜ、その構図で写真を撮ったの?
なぜ、いまそこにモノを置いたの?
なぜ、いまお客さんに声をかけたの?
なぜ、いま薪を入れたの?

すごい当たり前のようで、答えるのが難しい「なぜ」ということ。

あと、もう一つ言っていた
「ロジックとエモーショナル」

「なぜ」と通ずる部分もあるが、ウィスキングをお客様に提供するプロセスでロジカルとエモーショナルが非常に大事なことだ。
これは、サウナ番をやっていてよかったことでもあるが、お客様に寄り添い、求めていることを適切にアプローチをして、間違っていれば改善をする。

これを植物を使いながらアプローチをしていくのだから面白い。

ウィスキングはなんだか釣りに似ている。

ウィスキングを学ぶなかで、釣りと似ている部分が多いと感じた。

流れとして、

・お客様からヒアリングをして状況を把握する
・適切なアプローチを考える
・必要なモノを揃える(森に行く)
・叩くよう、擦るよう、温めるよう
・サウナ室のコンディションをチェック
・自分がやりやすいように空間を作る
・やりにくいポイントがあれば修正する。
・お客さんの身体を触って状態チェック(足が冷えていれば足を温めることを中心にする。これも季節で変わる)
・組んでいたプログラムをアプローチ
・蒸気の立ち方でウィスクの振り方を変える
・お客さんの状態を常にチェックする
・変化があれば対応。適切にアプローチ。

釣りも季節によって状態が変わり、晴れ、雨、くもり、水温で魚の動きは変わり、深いところ、中層、表層に分かれ、それをある程度読みながらアプローチをして、竿を変えたり、ルアーを変えたり(色だけ変えることもある)、針を変えたり、重りを変えたり……。

適切なアプローチを見つけて、そこに対して何が答えなのかを見つけて対応をする……ウィスキングをしながら釣りに似たような感覚を受けた。

何がいいたいかというと、常にお客様(魚)の状態を知り、そこに対して何が最適なのかを見つけて、アプローチをしてクロージングしていくということだ。
ビュリューテさんは、ウィスキングを極めることができれば、神に近づけるとも言っていた。それくらい難しくて奥が深い。

今回はファーストステップの部分しか学ぶことができなかったが、最大でレベル7まであるらしい…これはリトアニアに行かねば(笑)

これまでも多くのウィスキングに触れてきて、The Saunaとしてどのような形で提供するのがいいのかを模索する日々が続いていたが、
ようやく皆さんに提供できるくらいのレベルになってきたと考えている。

今回は学びを忘れないために、文章として残した。企画を設定してくれた高山さんには最大の感謝をし、ビュリューテさんと出会えたことを嬉しく思う。

The Saunaの提供する、ウィスキングもうすぐ発表できるので、お楽しみに。

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