被災地でみた『人間の力強さ」
テレビ人生23年。そのほとんどをバラエティ番組に力を注いできましたが…
ご縁あって、一度だけ『震災特番』を担当させて頂きました。
震災から2年後…2013年1月、陸前高田へ。
何もかも無くってしまった風景に絶句し、自然と涙が溢れました…。
神様の存在を疑うほどの惨状でした…。
取材は、津波で流された酒蔵の復興物語。
地元の人が愛してた『仙酔』さんのお酒を早く復活させることで、地元の人が元気になれば!と頑張られる姿が印象的でした。
悲しみのなか、誰もが気遣い合い、励まし合っていました。
こんな状態なのに…人はこんなにも優しくなれるのか?と、『人間」の美しさに感動したのを覚えています。
とある仮設住宅に取材に行った時…
リーダーが、ひとりひとりの特技を聞いて、それをやって貰い、喜び合い、団結力がうまれていました。『人を活かす』とは、こういうことなんだろうなと学ばせて頂きました。
リーダーは肉親を津波で亡くされながらも
「海は恨んでいない。今まで多くの恵みをくれた。高い防波堤を造るのは反対。海は怖いものだと子どもが思ってしまう。うまく付き合えばいい」 と、おっしゃっていました。
最後に、仮設住宅に住んでおられる方々から、「勇気をくれた全国の皆さんにお礼を伝えたい!」と歌を歌ってくださいました。
人と人との心が通じ合うというのは、本当に感動的でした✨✨
生きる目的は…何者かになることでもなく、お金を稼ぐことでもなく…
周りの人たちとの心の通じ合い、喜び合いだと気づかせて頂いた
貴重な体験でした✨
自分の心がブレそうになる時、被災地でお逢いした方々を想い出します。
※プロデューサーで参加
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