二酸化塩素水関連のブログについて

今回は、Twitterで見つけたこちらのアメブロについて書きたいと思います。
安定に読みにくい文章ですがお付き合いください。

『二酸化塩素水の作り方　飲み方　ワクチン解毒方法』

このブログ”ワクチン解毒”とか書いちゃってる時点でお察し案件なのですが、内容がなかなかひどいです。

まず、
『ClO2は酸化電位が低いため人体組織を損傷すること無く・・』
と冒頭に書いちゃってますが、ClO2に人体組織への影響があることくらい常識だと思うのですが…

次に、
『30～50ppm濃度の二酸化塩素水を1時間に1回100mlを1日8～9回、約１ﾘｯﾄﾙ飲用を３週間ほど続ければ解毒されるでしょう。」
と書かれています。

解毒云々は置いといて、確かに二酸化塩素は水道水の消毒などに使われています。
それでも、30~50ppmという濃度は高すぎますね。

水道水における二酸化塩素の水質管理目標は水道法によって
0.6 mg/L以下と厳格に定められています。
0.6 mg/Lは約6ppmとなります。

つまりこのブログの推奨している濃度は水道水の最大濃度の
約5~9倍の濃度です。

そのような高濃度のものを毎日１Lも飲むのは自傷行為にほかなりません。

ここまででも十分にやばさが伝わると思うのですが、まだまだやばいのが続くのでこのまま続けていきます。

次に製法が書かれているのですが、

『180ccほどの容量のガラスコップにＡ液（25％亜塩素酸ナトリウム水溶液）3滴（0.15cc）を入れ、Ｂ液（50％クエン酸水又は４％塩酸水）3滴を加えグラスを揺らして混合して活性化し二酸化塩素を発生させます。』

と書かれています。
科学を少しでもかじったあることのある人は戦慄していると思うのですが
この製法を行うと、塩素ガスが発生する可能性がかなりあります。

塩素ガスが何かわからない人向けに説明すると、塩素系のものと酸性のものを混ぜると発生するかなり毒性の強いガスのことです。

つまりこの製法は
亜塩素酸ナトリウム（塩酸系）とクエン酸又は塩酸（酸性）のものを混ぜているという恐ろしい行為となっています。

危険なので即刻辞めていただきたい。

最後に、このブログの作者さんは
三陽商会（多分、産陽商会）の”安定化二酸化塩素＝５％濃度亜塩素酸ナトリウム”　を100ppm濃度に希釈したものを飲んでいるそうですが

この会社の販売ページに赤字で

MMSなど飲用での利用は禁止です。

と書いてあるんですよね…
安全管理シート上の取り扱い上の注意も守ってなさそうだし…

こういった人は早めに取り締まってほしいものです。

追記　6月22日(水)午前1時10分

引用元のブログは無事公開停止になったようです。