なぜ、「紙コップ」なのか?
みなさん、こんにちは。
さて、今回は調香道具に関してのお話です。
💥私が使う道具の1つ、「紙コップ」を使う意味についてお話します。
多くの調香師は、ムエット(試香紙)で、香りを確認したり、手で柔らかな風を起こして香りを確認します。アロマスクールなどでも、これらの方法で香りを確かめるようです。これは、「現実に香りを感じるシーンを想定している」から。つまり、【香りというのは、空気中に漂いながら~香るもの】という、概念の元での方法なので、理論的にも実践的にも正しいと言えるでしょう。
でもね・・・ちょっと待って。
ホントに香りは漂うものなんでしょうか・・・。
💦そりゃーそうでしょ。Nobuyaさん!
実際のシーンで香りを纏っていて良かった!って思う瞬間は、自分からほのかに漂う香りふとした際に漂う瞬間だもん!
との声が聞こえてきそうです。
Nobuyaは上記の方法を使いません。なぜならば、【ふとした際に香りを漂わせる】のは、素敵なゴールであって創作の方法ではない”と思うから。
う~ん、言ってることが解りにくいんだけど・・・。
ゴメンなさい、もう少しご説明させていただきます(汗
😎一般論の「実際」と私の感じる「実際」に微妙なズレ” があるのです。
一般論の実際は、空気中に香りが漂う。ことを想定しています。それに比べて、私が感じる実際とは、【 無意識と意識の境目の瞬間 】です。
例)朝起きる→香りを纏って出勤→ふとした際に香る→満足感。
と、連想してみてください。一連の動きの中に香りのボトルを自分のデスクに置いて優雅に手で風を起こしているシーンはありません。もちろん、休み時間中、又、家で優雅なシーンを再現することはあるでしょうし、可能ですけれども。
私は、「紙コップ」の底に数滴のオイルをたらし、コップ内に鼻を突っ込みながら香りを確かめます。この状態が、ふとした際”に近いと感じているから。私は、皆さんが、香りを使用される日常においての、【 無意識と意識の境目の瞬間 】をいつも気にかけ、創作しています。
意識=朝起きて香りを纏う。
無意識に近い意識=ふとした際、漂う瞬間。
ふとした”は、無意識に見えて、実は意識の延長でもあること。
だと考えるので、私は、ふとした”=【香りが漂ってきて欲しい】
との「心=意識」に素直になるため、紙コップを使うのです。
紙コップの場合、香りは漂わずに、こもり”ます。
💚自分の匂いとなじみ素敵に香る瞬間とは。「漂う」よりも【 匂いがこもる 】こと。それが、ふと” したシーンで素敵な香りを演出する、私なりのコツ” です。💚
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