スタイロフォン的ななにかを作った

構想

少し前に、スタイロフォンという楽器が流行りました。
スタイラスペンで電極をなぞるとチープな音が出るというものです。

1968年から今までずっと作られ続けている

2018年に海外でLet's go!!!ミームが流行って、
2022年に日本にもその波がやってきました。

実際に買うと6000円くらいするので、だいたいのイメージは頭にあるので簡単なものなら安く作れそうだなと考え、作ることを決意。

本物はオシレーター2つで、LFOがビブラートを担当します。なので立派なシンセサイザー(Synthesis:合成)ですが、今回作るのはオシレーター1つなのでシンセとは言えないような気がするものです。

設計

大まかな設計としては、チープな音なので音作りには力を入れずに、圧電素子を利用します。
定数計算がめんどくさいのでチューニングしやすい半固定抵抗を使います。
鍵盤は、アルミでいいでしょう。
2オクターブほしいので24鍵です。(本物は12+3)

そして肝心の発振回路ですが、当初の予定では
トランジスタたすき掛けの無安定マルチバイブレータを使うつもりでしたが、定数設計の幅が狭い上に難しいことがわかったので、
超有名アナログICのNE555(CMOS互換品)を利用します。

少ない外付け部品で、単安定(ワンショット)・双安定(フリップフロップ)・双安定(発振回路)などいろいろな回路を作れます。
仕組みを知るのはやりたいですが、取り敢えず使う方を先にします。

周波数を決定づけるCR回路の時定数だけ軽く求めておきましょう。

コンデンサーは雑に言うと電流×時間を電圧にするものなので、定電圧ならオン・オフ時の抵抗で電流を変えれば時間が変わって周波数が変わるわけです。
ダイオードを利用してオン・オフ時の抵抗をそれぞれ変えるとデューティ比を変えることもできます。

参考にしたサイト

LTspiceはアンインストールしていたし、
どうせノブでチューニングするので
大体の設計をこのサイトでやっておきます。

作成

さて、秋葉原の秋月で部品を買って作るぞ!
2階構造になったんですね

コンデンサやカーボン抵抗は家にストックしてあるので、それ以外を買います。
630円です。単音出すだけなら320円でできます。
安いですね。

さて、作ります。
とはいっても作ってる間のデータはないです。

ブレッドボードから移すことは考えてないのですが、
取り敢えず3Vで単音のテスト。

無段階に音を変えられる

鍵盤を作る

アルミホイルがハンダ不可らしいのでテープで固定.

見た目は悪いけど予定変更に強い

一応完成

接触不良だったり,テープが早くも剥がれてきたり
チューニングがズレてきたり
スタイラスペンのペン先どうするかとかもありますが,
ひとまずパッケージ化しました.
これでどこでも演奏できる!

クソエイムすぎて素早い跳躍がなくてもまともに演奏できないです(
あと音感がカス
リズム感はもっとカス

さて,上のやつ2つをとりあえず演奏しました

とりあえずこれで書き上げられました.
ペンと代替テープ(+練習)が今後の課題ですかね

発見

ペンに右指が触れているとき,左手で他の鍵盤に触れると
上半身経由でも電流が流れます.
身体はメガオーダーの抵抗ですが(今回の調整はキロオーダー)
並列の抵抗値は逆数の和の逆数なので,
微減するとはいっても分別できるレベルになります.

そうなると1/4半音くらい?のベンドを出せることに気づいたんですよ.
なんかシンセっぽいね
っぽいだけだけど


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