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週末のBloombergより

◆FEDにとっては失われた信認をインフレ克服によって回復するのが最優先。特に債務上限問題がくすぶっている状況下で信認を回復しておくことは極めて重要。金融システム危機にFEDは利下げではなく他のマクロプルーデンスツールをフル活用して別途対応する。デジタル+高金利時代の新たな金融監督体制構築も必要。

◆今週のデータはマーケットが催促している早期利下げには程遠かったので、マーケットは fighting the FED を手控えようとしつつある。来週以降はCPI、企業業績、クレジットクランチの兆候に注目。5月+25bp(現時点では確率7割の織込み)とはまだ決めつけられない。

◆今回の金融危機の特徴は、デジタル時代の預金引き出しが瞬時かつ大規模に起こること。幸い損失自体は比較的小さい。今後は商業用不動産(米地銀)、プライベートクレジット/エクイティ(大学基金保有分など)が要注視。少なくとも新規資金は流入しづらく、急に破綻しなくても苦境が長期化しやすい。


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