現代の囲碁AIの強さ

※今回の記事は無料です。
前回までAlphaGoの記事を書きましたが、実はその後AlphaGoZeroというものが登場して、囲碁のルール以外の情報なし、すなわち人間の棋譜からの学習無しで、強化学習と呼ばれる技術だけで従来のAlphaGoを遥かに超える強さに辿り着きました。それ以降も色々研究されています。
そしてその技術を応用したソフトが現在ではたくさんあり、普通の人が手に入れられるフリーソフトで一番強いKataGoは今やポリシーネットだけ(着手絞り込みの第一候補を打つだけ)でプロより強いと言われています。それを少し検証してみました。
使用したのはM1 MacbookAirで、katagoはhomebrewで入手できるものにkata1-b18c384nbt-s9996604416-d4316597426.bin.gzモデルを使って、設定ファイルのmaxVisitsとmaxPlayoutsを1にしました。サンドバッグはleelaというソフトで、AlphaGoZero以前の従来AlphaGoの技術を使ってプロレベル(ネット碁9Dくらい)まで達したものです。デフォルト設定です。
KataGoのサイトはこちら

Leelaのサイトはこちら

100局黒白交互に打たせてみました。本当は1000局打たせたいのですが、あんまりパソコン占有されてもしんどいので。
結果KataGoの1playoutの94勝6敗でした。
結果を添付します。

見ていただければ分かるようにKataGoはほぼ時間を使っていません。ポリシーネットだけなので当然ですが。たまに使っている対局があるのは、M1Macの省エネモードのせいではないかと教えていただきました。
そして現代では、KataGoより強いAIも中国の囲碁AI大会などにたくさんいるという噂です。恐ろしいですね。バトル漫画みたいですね。

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