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飛鳥、岡寺、橘寺、川原寺、鬼の雪隠、鬼の俎

朝の7時には家を出て、また飛鳥に行った。奈良大和四寺巡礼の最終目的地、岡寺へ。
9時過ぎに近鉄飛鳥駅について早速レンタサイクルを借りる。前は石舞台から借りたけど今回は駅前から借りた。割と坂になってるけど大丈夫ですか?と電動自転車を勧められたけどそこは普通のママチャリで!w

10時に岡寺のお寺さんの四時巡礼の案内を予約していたので岡寺までチャリチャリ、というより途中割と必死に自転車に乗る。岡寺は山寺なので急な坂道になっていて終盤自転車押して進んでいると、「レンタルサイクルの人はここから先は危険なのでここで自転車を置いてください」という看板の駐輪場があってそこに置いてから、歩いて登るのだけど、歩いててもすごい大変なぐらいの坂やったわ。

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岡寺では般若心経を日本一大きい5メートル弱の塑像(土の仏像)の如意輪観音の前で唱えてもらって、

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その後、普段は入れない重要文化財の書院を見せてもらう。

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説明を聞きながら最後にその塑像を横から見れる小窓みたいなのがあり、そこからも観音さんを拝見。近くから見るとまた大きさを感じていいね。

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ここ最近、如意輪観音づいてるんだけど、普通よく知ってる如意輪観音は膝を立てて手は6本で半跏思惟像になってるんだけど、岡寺は奈良の大仏さんみたいな感じで??と思ってたら、古い如意輪観音は普通っぽい感じらしく、密教が入ってから手が増えて複雑になってきたみたい。その頃の唐のトレンドやったんかな?あの複雑なポーズと表情(神呪寺室生寺とかの)と、にょいりんかんのんっていう呪文みたいな名前がすごいマッチしてるから如意輪としては密教後の方がいいなー。でも、岡寺の観音さんはちょっととぼけたお顔をしながらでっぷり大きく全てを受け入れてくれそうな感じだった。素朴な美しさ。奈良時代とのこと。。。。と言いつつ、今お寺のホームページとかウィキ見たら、顔は奈良時代で足は膝立ててたんじゃないかと改修で今のお姿になったらしい。とにかく、手が2本の如意輪観音は珍しくて古いんやて!

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説明を受けたお寺さんは今までで一番イケ坊主(こらw)やったのに写真撮るの忘れた!そして、あの岡寺の有名な、悪い龍を池に沈めて蓋をした話を言うてくれなかったー。あれ聞きたかったのになー。落語のようにお寺の伝説みたいなんは何度でも聞きたいわ!w

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この伝説の池はもっと大きいと思っていた↑


お寺さんと別れた後、奥の院まで回って岡寺を堪能。朱印も巡礼衣に押してもらって、室生寺、長谷寺、安倍文殊院、岡寺と四寺お話も聞きつつ回ったのに、私は安倍文殊院行く前に間違ってホテルで荷物と一緒に巡礼衣を送ってしまったので満願ならず。。。また安倍文殊院行かなあかん。でもあそこの文殊さん好きやからええかー。。。

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そして自転車きこきこ橘寺へ。これもこの前行ったけど聖徳太子のママのお寺で生まれたところ。

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厩戸はないが、一緒に富士山をひとっ飛びした愛馬の黒駒のブロンズ像はある。

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↑これは入江泰吉や土門拳がかっこよく撮影してる五重塔の礎石なのだが、全然かっこよく撮れてない。。。w


そして、その後この前に行って、すみませーん!言うたけど返事がなく入れなかったお寺、川原寺へ。

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ここは昔飛鳥時代は大伽藍のお寺だったんだけど、今は小さい堂だけのお寺、ってのはよくある話やけど、ここの違うのはその伽藍の跡はそのままで礎石の石と盛り土、広々とした寺跡がそのまま残ってるってこと。それがほんまに素晴らしい。

今回は受付してもらえて、中まで入らしてもらったけど、出てきたのが普通の普段着のおばちゃん二人、御堂の中には空海が作った持国天、多聞天がいて、日本で3番目に古い十二神将がいる。あと、金堂か講堂跡のメノウの礎石がたくさんあって、おばちゃん曰く、メノウの礎石はここにしかないとのこと。パワーストンだから触って帰ってと言われ素直に触るw。ここは、空海が初めて写経をしたとこらしい。写経道場からそのお堂の後ろ側が見れてその風景もどこまでも茫々とした平原で、そこからは大化改新が起こった場所を一望できますとおばちゃん。甘樫丘、香久山、飛鳥寺、板葺の宮があったところ。。。その風景が一番グッときたわ。

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そして、デカ石巡り、亀石、鬼の雪隠

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鬼のまな板を見てから早めに電車に乗る。

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最近、近鉄によく乗るけど、奈良に行くのっていろんな線路があるんよね。。今回は天王寺に着くやつ。路線図は全くわからない。

帰って岡寺でもらった鍾馗さんの悪疫退散のお札を玄関に貼った。江戸時代に作られた版木らしいけどデザインがかっこいい!!

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21.5.23


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