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生駒の聖天さん(宝山寺)、大聖院

朝早くに家を抜け出し、9時半には近鉄生駒駅についていた。
生駒の聖天さんは日本一古い歴史のあるケーブルカーなのに、恥ずかしいぐらいの犬とか猫のケーブルかーに乗せられて、鳥居前駅から宝山寺駅まで山を登って行く。もっと神戸のケーブルカーみたいにシックなのがいいのに。山上遊園地に行く子供達がたくさんだったからあのデザインでいいのかもしれないけどw

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宝山寺駅を出ると聖天さんの参道になっていて、石段と坂の道を歩いて行く。昔は遊郭があったらしいんだけど、花街建築はすぐ気付くのに、ここはそんな雰囲気が全くしなかった。

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宝山寺は入山する前の低くて広い石段がとてもかっこいい。

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そして、門をくぐると、

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立派な瓦葺の本堂と、そのすぐ横に隙なく建っている桧皮葺の拝殿。この重厚な見た目にグッとくる。

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この二つのお堂は前から見てもいいし、その後、奥の院へ行くのに階段を上がるのだけど、その階段から二つの大きな屋根を見てもすごく素敵だ。

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境内に入るとここはずっと祈りの場で、たくさんの人が訪れ続けていのがわかる。それぐらい人気があるんやろなと思わせる気が漂っている。そうそう、聖天とは、ヒンドゥーの神であの、象のガネーシャのことらしい。拝殿におられるらしいのだけど、秘仏のため見ることができないのだ。多分エロティック過ぎて秘密にしているのだろう。

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本堂から奥の院へ行くまでの文殊堂で、係のおじさんが、聖天さんは現世利益の仏さんなので、たくさんの人が今の願いを込めてやってくる。商売を始める前とか商売を大きくするときに来る人が多い。そして成功してここにたくさんの寄進をする。この上はお地蔵さんがたくさん並んでいるので、ここで二百円を1円に両替してお賽銭をお納めしながら登りなさいと教えてくれたので素直にそのようにして登っていった。たくさんのお地蔵さんと会ったわ。その200枚の1円も奥の院から降りる途中で無くなってしまった。

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引き返して本堂へと行く手前でサンタクロースのように小銭を肩に担いだ人にも出会った。嗚呼、現世利益ってすごい言葉やなあ。

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本堂まで戻ってその前にあるお茶堂で名物の草餅を食べる。お茶はお気持ちを入れると、急須に冷たい番茶を入れてくれる。

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ここのお茶堂では他にもおまんじゅうなどを売ってるんやけど、そこをやってるおじさんがすごい愛想がないw 風情がいいのに残念だ。

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そう思って草餅を食べていたら、座っていた本堂と反対側の外れの方に看板があり、奥に「すぐ岩谷の滝」と書かれていたので行ってみることにした。

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行ってみるとそこは大聖院という滝行が行われる修行場だった。その時も白装束のおじさんが、お経と呪文みたいなのを叫びながら滝行していた!ここはなんとも気持ち良い涼しい場所で龍神がたくさんいる。こういう導かれるように行く場所は面白い。龍神から呼ばれたのかもしれない!

パワースポットらしくたくさんの参拝者がいてざわざわしているのだが清らかな場所だ。滝行の呪文みたいなのを頭で反復しながら参道を降りていく。

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帰りはケーブルカーは使わず歩いて降りて行った。

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聖天さんは、参道が近鉄生駒駅まで続いている。石段と坂道が美しく整備されていて石段沿いには普通のお家が並んでいる。ここに住んでいる人は毎日この石段を登って学校や会社に行ってるんだろうか?行く時はいいけど毎日仕事終わりにこの階段を登って帰っているの???他に道はあるんだろうけどすごく心配になった。あの道を毎日登り降りすると健康になるだろうな。これこそ一番の現世利益なのかもしれない。

21.8.29

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