2024.2.13 氷河人とゼット人

風邪は収まったがまだまだ喉に違和感が残る。よくよくこの数日を振り返って何が起因しているのか考えてみたのだけど、たぶんというかかなり影響があったと思われるのが精神的なストレスで、発端となったのは金曜日、23年新卒のZ世代くんから喰らった砲弾のせいだ。

ごくごくライトな案件で組むことになったZくん。私の依頼した要件をまず曲解する。独自の思い込みで不要なものを勝手に付けたそうとする。そのくせセレクトがクソダサい。いうてZ世代のセンスに期待してた自分が目をひんむくくらいクソダサいし理解が浅い。

ここまでは新卒だしギリ理解できるのだが、一番たちが悪いのが間違いを指摘しても「いやそうは思いません」「合ってると思います」の繰り返し。
いやどこをどう読解したらそうなるんだ…というような内容で
違う→違わない→違う→いや違わない…のラリーを繰り返し、舞台はチャットからzoomへ。何度説明しても「いや自分はそう思うんです」の一点張り。まずは先輩の話一旦聞いてみようや…。
結局埒が明かず、自分でその業務を巻き取るはめに。

あまりのことにずっと腹が立っていたのだけど、いやでも23年新卒って、大学入学直後にコロナ禍スタートし、卒業までほとんどオンラインだった世代なんだよな…と思うと、彼らの経験値不足は社会的にも仕方ない部分はあるのかもなとは同情した。

言うても自分はバリバリ就職氷河期世代。新卒入社後次の世代は何年も採用凍結。後輩はいつまでたっても入ってこず、バイト仕事のような雑用ばかりを押し付けられ、あげくメンターの先輩は新卒配属後1ヶ月で部署異動。文字通り氷河の真ん中に突っ立っているような冷たさを噛み締めながら、転職で失敗したりもしながら、ようやっと安定的に働ける企業の正社員に潜り込んで現在に至るわけで。
「自分は誰かにいつでも取って代わられる」「声を上げたらいつだって首は切られる」「会社は突然潰れるし、誰も自分を守ってくれない」…そんな寄る辺なさの中でこの20年以上をもがき続けてきた氷河期世代人。

23年新卒のZ世代人は、そんな寄る辺なさとは無縁の強気スタンス、売り手市場でうらやましいこってすねー、と思わないことはないが、彼らは彼らでコロナ禍で、何か大切なものを人生で重要な時期に得られなかった人たちなのだ。
そう思うと、氷河人とゼット人が通じあえる部分は、他の世代間よりもあったりするのかも…と思ったりもした。

ただ、私とあの新卒とが具体的にわかりあえる日は、多分絶対こない。

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