2024.2.15 午後3時55分のガストはアジール

たまーにだけある外出仕事。そしてその仕事が15時現地解散!直帰オッケー!となった。なんという解放感だろうか。一緒だった同僚たちともそそくさと別れ、降り立った乗り換え駅。家族の都合を考えると、地元の駅には最悪17時半に着いていればその後の支障はない。となると、軽くビールか酎ハイを1〜2杯、立ち飲みみたいな店でクイッとやってから帰ろうかな、という気分になる。当然なる。

ただ残念なことに、その駅前の飲み屋街の店の多くは17時開店。昼呑みオッケー、みたいな日高屋王将系の店も見当たらない。そしてそもそもそんなに食べたいわけではない。私は3時のおやつ感覚で酒を飲みたいだけなのだ。

むー、どうしたものかなーとふと視線を上げた先に見えたガストの看板。あっ、ここってもしかして呑める…?とわくわくしながら店頭のディスプレイを見ると、ハッピーアワー書いてあるじゃない!やったー!と小躍りしつつ店内へ滑り込んだ。

あ、この、平日の、ランチタイムでもない、コーヒータイムでもない、夕食にはまだ早い、独特のこの時間にファミレスに入店したのって、なかなかに久しぶりだ。テレワークらしくPC広げるひと、ハンバーグ頬張る人、パフェを黙々とつつく女性、打ち合わせ風の会社員たち、そしてハイボールに唐揚げを合わせる男性。意外と店内は混んでいるが、それぞれが違う楽しみ方を妨げずに存在していて、思いの外居心地のよい雰囲気が漂っている。

タブレットで生ビールと小皿おつまみを注文すると、例のかわいいニャンコ先生が運搬してきた。老いも若きもこの猫には弱い。大人しくボタンを押して持ち場へ返す。
誰にも邪魔されない空間でシートに腰掛けて、夕刻の駅ロータリー方面を眺め飲む生ビールは最高であった。ああここは完全にアジールだ。

クーポンも活用したところ、ここに赤ワイン追加しても700円ほど。令和のせんべろが、こんな、ありとあらゆる街に普通にある日本。うん、悪くないじゃん、全然いいじゃんって思ってしまう。ありがとうよ日本。

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