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暇つぶしにバイトに来ていた女の子

以前、店長の仕事をしていたときに、暇つぶしにバイトに来ている女の子がいました。20歳くらいだったと思います。独身で実家暮らしだったので生活費に困るということはなさそうでした。家にお金を入れていたわけでもなく、バイト代はすべて課金していると言っていました。

ある日の休憩中に就職の話しになったのですが、その女の子は会社員は無理だと言っていました。高校は中退したようです。なんとなく社会不適合者のきらいがあって、熱が出たといってたびたびバイトを休むし、彼氏に浮気されたことがショックすぎていきなり何日も欠勤するといったこともありました。それでも愛嬌があったのでパートのおばちゃんたちからは好かれていました。すごい能力ですよね。

彼女はフルタイム契約でした。暇だからという理由でバイトをしているのであれば、私としてはもうすこしベースのシフトを減らしてもいいのではないかと思いましたが、それでも彼女は家にいても暇だからということで週5日で出勤していました(けっこう休んでたけどw)。

趣味(暇つぶし)はスマホゲームのようでしたが、たしかにそれだけだと限界はあるだろうし、他の趣味もとくになさそうでした。というか彼氏が趣味みたいな感じだったと思います。だから彼氏に浮気されただけでメンタルが崩壊してしまったわけですね(だけでというのも失礼ですが)。

私は実家暮らしではありませんが、暇だからという理由で働く人たちの気持ちはなんとなくわかります。私自身とくに欲しいものもないし、なんなら生活保護費の範囲内で暮らしていくことも十分可能です(じっさいにそのくらいの金額で暮らしています)。

そうした状況のなかで、どうして生活保護ではなくアルバイトをするのかと言えば、やっぱり暇だからです。バイトをすればいろいろな人と交流する機会が増えるし、規則正しい生活によってある程度は健康体を維持できるし、そしてなによりも多少の贅沢ができるレベルの収入を手にすることができます。

一方で生活保護だったらどうか。人との関わりは限定的になるだろうし、仮に贅沢がしたいと思ってもむずかしいですよね。ビールを飲むといった程度の贅沢だとしても、生活保護費だけで毎日ビールを飲むのはさすがにキツイと思います(あるいは食費代や衣服代を減らすとか)。

でもあの女の子はじっさいのところはどうだったんでしょうかね。課金するためにバイトをしていた感じもありましたけどね。

1Q84、1巻が読み終わりそうです。