ニートに飽きて人生に飽きて

いつも人生は遊び場だと思って生きている。よく言えば「前向き」。悪く言えば「無責任」。

私は現在31歳でフリーターをしている。こんな未来は予想してなかった。20歳のころの私は10年後には天才ゲームクリエイターになっていると思い込んでいた。

ただこれは絶望視しているのではない。人生とはそういうものだからだ。プロ野球選手を夢見る小学生が漏れなく全員プロ野球選手になれるわけではない。

よく言えば「前向き」。人生は遊び場だ。ゲームクリエイターになれないのならべつの方法で人生を楽しめばいい。

会社員として真面目に生きることは捨てた。結婚したい相手がいたわけでもなかったし、そもそもやりたいことが多すぎた。人生は遊び場なのだから。

やりたいことが多いというとパワフルな人物像がイメージされるだろうがそんなことはない。なんというか、「沖縄に住んでみたいなー」とかそういう程度の話しである。

あとは「農業してみたいなー」もあった。「ニートになりたいなー」もあった。「起業してみたいなー」もあった。「東京に行ってみたいなー」もあった。もちろん全部達成した。

これらのことは会社員をしていたらなにひとつとして達成できなかったことだ。そういう意味で31歳フリーターである現在を決して絶望視はしていない。そもそも会社員だって2年半くらいはしていた。

いまは東京でフリーターをしている。もともとは群馬県の実家でニートをしていたのだが、そんな生活に飽き飽きしてしまった。それと同時に「彼女がほしいなー」と思ったのだ。

ニートに飽きたのならただ外に出て働きながら生きていけばいいじゃないかという話しなのだが、もうやってみたい仕事がなにも思いつかなかった。

やってみたい仕事が思いつかないのならだれかのためにがんばるしかない。自分一人で自分だけのためにがんばることができないのだから。

要するに八方塞がりだった。ニートとしてダラダラ生きていくことにも飽きたし、かといって取り組んでみたい仕事や挑戦があるわけでもない。だったら彼女を作ってみようと。

人によっては愛車のためにがんばるとかディズニーに行くことが生きがいだとかそういう人もいるだろうけど私の場合はなにもなかった。あったけどなくなった。

だったらもうだれかのためにがんばるしかないだろうと。ただ、もしそのだれかのためにがんばることさえも飽きてしまったら。もちろんそのときは絶望死だ。

1Q84、1巻が読み終わりそうです。