逆強者

自分のことを受け入れるむずかしさというか、いまの仕事をダラダラとつづけてとくに夢も希望もないけどこれが俺の人生さみたいなある種の達観。

私は逆強者になれなかったんですよね。なぜなら自分の意思でニートを辞めているから。このまま一生子ども部屋に住んでいまの交友関係を広げることなく終えていくということに恐怖を感じた。

ゲーム三昧アニメ三昧のニートがいるとする。あるいは安月給で恋人のいないサラリーマンが趣味を謳歌していたとする。そういう人たちはむしろ強者なのではないかと思う。私にはそういった生活を受け入れることができない。

なにか多くの人たちを敵に回しそうな文章だが、嘘偽りなく私にはそう感じる。たとえば、「働きたいけど働けないんだよ」と言っている人たちはほんとうにそうなのか?

じっさいに現実には働いていない状態があるわけで、働きたいのなら明日にでも働きに行くはずだ。漫画家になりたいけど漫画を描いていないのならそれは漫画を描きたくないからだろう。

もちろん精神病や交通事故で動けないなどの極端なケースは除くが、そういう人は治るまでゆっくり休んでいればいい。

これは逆強者の方を責めているわけではない。むしろ羨ましいという思いで書いている。私だって逆強者になれるものならなりたい。

どう考えても働きたくないじゃん。実家ニートとか生活保護で暮らしていきたいじゃん。でもそれだとつまらないし不安なんだと。

実家ニートや生活保護の暮らしをつまらないと言っているわけではない。私の脳みそがつまらないと感じてしまうという話しだ。

働くくらいなら生活保護のほうがマシさと割り切れる人はすごいと思う。いや、正確には割り切れていないのかもしれないが、ニートや生活保護でいるよりはフリーターとしてなんとなく社会とつながりを持ちたいと考えている私からしてみると、いさぎよく割り切っているように見える。

もちろんフリーターだってイヤだ。たくさんお金を稼いで最愛の人と人生を共にすることの喜びに浸ってみたいと思う。だからイヤイヤニートを脱出してひとまずはという気持ちでフリーターをしてみている。

朝起きるのは辛い。がんばって出勤したところで時給は1000円ちょっと。週6あるいは週7で働いて手取りは18万円くらい。

もう辞めちまおうかと思ったりもする。そうすれば朝起きずに済んで家でぬくぬくとゲームができるしYouTubeだって思う存分見られる。

私は社会人になりたいのかな。家があって車があって家族がいて、みたいな。でもそういう人たちだって山のような悩みを抱えているわけで、結局私は「悩む人」なのだろう。念願のフリーターになったのにこの先から進む覚悟を持てずに悩んでいるのだから。

1Q84、1巻が読み終わりそうです。