男が消えて女だけになっていく職場

私はとある配達会社でアルバイトをしているのだが、ここ数ヶ月で2人ほど男のアルバイトが辞めた。そして今月も1人の男が辞める。

私が所属する支店はアルバイトの配達スタッフが25名ほどいる。今月にその彼が辞めると男のアルバイトが私を含めて5人だけになってしまう。

加えて、事務員さんが5人いるのだが全員女性なので体感としては男の気配をほとんど感じない。もはや女の世界という感じがする。気分はトラガールの逆だ。

正直、楽しい。いや、誤解を招きそうな表現だが、私は男の世界よりも女の世界のほうが性に合っている。

完全に私個人の経験と偏見ではあるが、男の世界は表面的にドロドロしていて、女の世界は水面下でドロドロしている。

つまり男はわかりやすい。パッと見であの人とあの人は仲が悪いんだなーというのが一瞬でわかる。なぜならいっさい話さないし、敵対している人同士が同じ空間にいると明らかに空気が変わるからだ。

一方で女性はわかりにくい。いくら敵対していようが表向きは仲良しこよしの空気を醸し出している。しかし水面下ではバチバチに戦争状態で派閥内の仲間たちに相手の悪口を吐き出している。

私はどちらかと言えば女性のように水面下で争っていただくほうがいい。なぜなら表向きの空気は悪くないからだ。べつにこちらが気にしなければ表面上はみんなして仲良くおしゃべりができるわけである。

あとはもちろん男の私にとっては恋愛的な意味においても女性比率が高い職場のほうがいい。

私はもともと3年ほど群馬県の実家でニートをしていたのだが、そろそろ新しい友だちと新しい出会いがほしくて東京に出てきたという背景がある。あとはやり込んでいたApexに飽きたから。

それなのに男ばかりの職場でスタッフ同士の接触があまりない仕事を選ぶのは本末転倒だ。だからまずは女性が多い職場を探し回った。

手っ取り早いのはスタバとかマクドナルドとかファミレスとかスーパーなどの接客業だろう。明らかにパートのおばちゃんや主婦の人たちがたくさんいそうな感じがする。

だけど私は接客業が嫌いなのでこれらの職場は選べない。一方で車の運転は好きなので配達の仕事をしようと思った。

ただ配達業は完全に男の世界という感じがする。じっさい東京に来てから配達の仕事を2社ほどやめている。どちらの会社も男ばっかりだったからだ。ちなみにそのうちの1社はパルシステムだ。思ってたより男ばっかりだった。

それでようやくいまの職場を見つけたのだが、軽作業系の配達だったら女性比率が高いかなーと予想した。つまりお花や書類のようなもの。そしてこの予想は的中した。

結果、女性の友だちはできたけど新しい出会いのほうは不倫である。ふつうの恋愛だったらベストだったのになと、そこだけは予想外だったけど。

1Q84、1巻が読み終わりそうです。