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職場で気になっている女性がいる

気になりますね。たぶん向こうも俺のことが気になってますね。だってよく目が合うんだもん(?)。

このあいだ、職場でダラダラと作業をしていたらトコトコと女性のパートさん(河北さん)がやってきて、一緒にタバコを吸っていたんですね。河北さんは俺の母と同じくらいの年齢で50代です。

なんで急に来たんだろうなと不思議には思ったものの、仕事上の何気ない話しをしていたら誰が結婚しているとか誰が結婚していないとか、そういった類いの世間話になりました。

話しの出だしで河北さんに「彼女はいないの?」と聞かれたんですね。流れ的になんとなく雰囲気が変で、なんとなく違和感だったのですが、「いません」と答えました。すると河北さんは「村山さんも独身なんだよ」と言いました。

村山さんは30代の女性です。個人的にけっこう雰囲気が好きな人で、美人かどうかはさておき、俺はめちゃくちゃタイプなのですが、「素敵な人だなー」と思いつつも、てっきり結婚しているものとばかりに思っていました。だってここでバイトしてるくらいなんだもん。

いま俺が働いている職場はけっこう不倫が横行していて、イヤな感じだなーと思っているのですが(風のうわさでは河北さんも不倫している)、もちろん俺は絶対に不倫はしないので我関せずみたいな態度でいたところ、村山さんがまさかの独身だということが判明しました。

そのあとも河北さんは「誰々さんも独身だ」とか「誰々さんは既婚者だ」とか、そういった話しをしつづけていて、なんとなく話しが着地したところで「じゃあね」と言って別れたのですが、いや、待てよと。

なんで河北さんは真っ先に「村山さんも独身なんだよね」と言ったんだろうと思いました。村山さん、もしかしてワンチャン俺に気があるのか(?)。

いや、べつに痛い勘違いならそれはそれでいいのですが、こういう恋愛の予感みたいな気持ち自体がめちゃくちゃエモいな―と思います。地味にこういうの大好きなんですよね。やっぱり人間って恋愛するとアホになるみたいです。

河北さんとの話しを終えて、自分の作業をしながら村山さんが視界の隅っこに映り込みまして、チラッと横目で見てしまいました。そしたら村山さんもチラッと俺のことを見たんですね。うわっ、目が合っちゃったよと思いました。

河北さんはヤンキーみたいな感じの人でいつも気だるい印象です。目が合うとたまに私のほうが「やっほー」と言って手を振るのですが、独身だということが判明したあとでは、さすがに緊張して手を振ることができませんでした。

はい。現場からは以上です。

余談ですが、村山さんはこの記事の人ですね。

1Q84、1巻が読み終わりそうです。