居心地のいい職場

仕事自体は好きではありませんが、職場での居心地はけっこういいほうです。それはたぶん「みんながいい人だから」というよりは、「極端に悪い人がいない」ということが言えると思います(もちろん私にとって)。

みんな腹の中ではなにを考えているかはわかりません。だけど直接言われたわけではないし、もちろん納得できないことを言われることもたくさんありますが、だからといってイコール嫌いといった感情にはなりません。

これはひとえに社員や先輩たちのおかげだと思います。女性が多い職場なのですが、思っている以上にさっぱりしている人が多い。あまり関係ないとは思いますが、ベテランの社員や先輩たちのほとんどがB型なんですよね(私が恋をしている村山さんもB型)。

あとは傾向として女性にありがちな目立った派閥というのがありません。もちろん仲のいいグループというのは存在していますが、だからといってグループ同士で対立しているわけではないし、そもそも明確にわかれているわけでもない。

ときどき、だれかがだれかの悪口を言ってはいますが、それも常識の範囲内というか、そもそも私は悪口を言うことは悪いことではないと思っているし、本人に直接言わなければそれでいいのではないかと思います(その人が原因で仕事に支障が出ているようであれば悪口とかではなくてふつうに言うべきだとは思いますが)。

だから私は定時を過ぎてもけっこう残っていることが多いです。べつに特別にめちゃくちゃ仲がいい人がいるわけではありませんが、ダラダラと後処理をしているパターンがこのところはつづいています。「早く帰りたい」みたいなことはあまり思いません。

そもそも環境の影響があると思っていて、ふつう事務所といえばドアがあって、通路があって、オフィスがあって、会議室があって、休憩室があって、社長室があって、みたいな感じですよね。

私の職場は大げさに言えばワンルームです。まず廊下がありません。正確には大きな空間(部屋)を中心にいくつかのドアで部屋はあるのですが、つねにドアは開放されているので実質ワンルームです。

大きな平屋みたいな感じです。だからスタッフ同士がつねに同じ空気を吸っていることになり、あまり派閥が発生しないのだと思います。だから私としてはずっとワンルームの片隅でコーラを飲んだり、ときどきタバコを吸いに行ったりしながら事務処理をしているのです。

この話しを俯瞰して考えれば人生にも同じことが言えるような気がします。「悪いことがない」というだけでけっこういい感じに生きられます。たとえば、歯痛がないとか、変な友だちがいないとか、便秘じゃないとか、仕事で禿げあがるほどのストレスがないとか、お局様が極悪人じゃないとか。

あとは解釈の問題もありますけどね。私は31歳でフリーターをしていますが、それが悪いこととは認識していないので、人によっても「悪い」の対象が変わってくるかもしれません。

1Q84、1巻が読み終わりそうです。