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ニートというペット

ニートはペットです。気まぐれに起きて気まぐれに眠り、素晴らしい音楽を聴きながら書きたい文章を書きたいように書くだけの存在です。2013年ごろにミニマリストブログをやっていたことがあって、物が何もない部屋を写真に撮ってアップするだけでいくらかの広告収入が入ってきました。ただその作業はまったく面白いものではなく、2015年ごろにはその手のブログが山のように溢れ、私のブログなど誰もアクセスしなくなりました。収益が200円になりました。私はブログデザインはできません。というよりしたくありません。あまり面白いとは感じないからです。CSSという存在がとにかくキライでした。私はただただ作文をして暮らしていきたいのです。だからマネタイズに興味がないというよりは能力的・性格的にマネタイズができないという言い方のほうが正確です。

しかしこういった生活だと何も所有できません。将来の安泰も獲得できません。ペットだからですね(そこに面白みを見出すしかありません)。おそらく私は将来は(今も)家も買えないし車も買えないと思います。子どもを養うこともできないし魅力的な最新ゲーム機を買うこともおそらく不可能でしょう。ただそれでもいいのだと思います。最高ではないけど最悪でもない。他人事みたいな表現ですが、自分のことを客観的に見た場合そういうものがなくてもなんとか平穏に生きているという現実があるのでそうやって考えるしかないからです。素敵な音楽を聴きながら素敵な小説を読んでたまにオンラインゲームで敵を倒しつつ、そっけない文章を書き散らかすのです。

”なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せなるべくいっぱい集めようそんな気持ちわかるでしょう”みたいな、子育てという大きな喜びもなければリスクのある賭けに出た結果失敗して頭を下げなければいけないという混沌もない。毎日やっていることは音楽と小説とゲームとアニメと作文。小さな幸せですが、人によっては小さすぎて幸せに感じないかもしれません。だからこそ惹かれるという感覚もあって、天邪鬼な私はそんな誰もが注目しないような小さな生き方だからこそ安心感をおぼえる。結局ニート生活が気持ちいいということなのかもしれません。

1Q84、1巻が読み終わりそうです。