ニートからパパへ
未来はわからないものだと思う反面、自分が望んでいた結末にもなると思う。
たとえば、この先ずっと変わらずにこのまま暗い底を這いつくばって生きていくことだろうと思っていれば、あるいはそのとおりの人生を歩むことになるのかもしれない。
私は28歳から30歳までニートをしていた。31歳になる直前で東京に上京して一人暮らしのフリーターをはじめた。
理由は簡単だ。Apexと家にいるのが飽きたから。ボランティア活動やコミュニティへの参加など、働かなくても山ほどの暇つぶし手段があるなかで私は働くことを選んだ。
なぜなら彼女がほしかったからだ。誰かを愛してみたかったし誰かに愛されてみたかった。一言で言えば承認欲求だろう。ひとりで生きていくことは退屈だったし、何よりも苦痛に感じはじめていた。
上京して5ヶ月。バイト先に歳下の主婦が入ってきた。子どもは2人いる。よくわからないが、私は彼女から気に入られた。一緒に食事に行くことになり、そのあとは付き合うというか不倫関係になった。
彼女と不倫関係になってから7ヶ月。彼女は離婚した。そして来年には私はその彼女と結婚することになったらしい。
もちろん文章では伝えられない細かい事情がたくさんある。大雑把に流れを書いただけであって、なぜそうなったのか、どのようにしてそうなったのか、どうしたらそうなるのかなどの説明はいっさいすることができない。
少し前に不倫相手とはどうなっているのかというコメントをいただいたのだが、事態が複雑すぎてというか、私の文章力ではこの事態を説明しきれないので何も書くことができなかったし、今も書くことができないでいるので結局はこの文章を読んでいる方たちもよくわからないままに放り出されていることだろう。
冒頭にも書いたとおり、未来はわからない一方で自分が望んでいた結末にもなるのだ。さて、私はこの事態を望んでいたのだろうか。
望んでいた。なぜならひとりで生きていくことが苦痛だったから。
実家で引きこもりながらApexをプレイしていたとき、「そうだ、東京へ行こう」と思い立たなければ今の私はこんな状況に立たされていない。あれはたしかキャラコンがバチバチに決まり抜かれていたオクタンにショットガンでぶち抜かれたときだったか。
私は彼女を元旦那さんから奪っていない。元旦那さんが彼女を手放したのだ。それだけはハッキリと自信を持って言えるわけだが、特段これは言い訳ではない。ただなんとなく最後にそのようなことを言ってみたかっただけなのだ。
言葉で説明できる機会があればいいのだけど、近いうちに私の人生観と将来について書いてみたい。
1Q84、1巻が読み終わりそうです。