Message〜無人島からの手紙〜

8月に無人島のイベントがあってそれに参加してきた。

そのイベントがLESWORLDって団体が主催したイベントで、無人島で3泊4日を過ごして、
幸あれの人生最後の日って曲を、合唱、合奏、ダンス、アートを組み合わせた特別バージョンを共創するってイベント。

俺はジャンベって言うアフリカの民族楽器みたいな楽器を演奏。ジャンベはヤングアメリカンズで初めて経験した。
もともと中学の時吹奏楽のパーカッションやってて革系の楽器を素手で叩くことには慣れてたわけなんだけどこのジャンベってやつがマジでむずいのね。何がむずいかって、ちょっと叩く場所間違えるだけで出る音全然違うんだ。
これ安定させなきゃまず話にならんって事。
ヤングアメリカンズで叩いたジャンベにハマり出したのはちょうど8〜9ヶ月前ぐらいだったかな。友達からジャンベ借りて海岸や山の上まで車走らせて行って練習してた。無人島の曲もそうだった。

楽器隊と合唱隊は、全部のパートが入った音源が送られてきて、それを無人島イベントまでにみんな各自で練習して、無人島にみんなで行ってからダンスパートとかを練習した。

今回のイベントのテーマ曲を歌ってる幸あれってバンドがあって、その人たちが主催する幸あれバーってイベントがあって、クリスマスイブの日にオンラインの幸あれバーがあった。
その時俺はひとつの動画をYouTubeで公開したんだ。

なんの動画かって言うと、

無人島イベントを企画してくれて
尚且つ最高の思い出を作ってくれたLESWORLDに向けて作った
ミュージックビデオ


zoomで流し始めた瞬間に何の告知もなく無人島のLINEのグループにメッセージとYouTubeのURL貼って曲をプレゼントした。で、その曲がどんなもんだって話なんだけど、俺が無人島の参加者から感想募ってそれを繋げて歌詞にして、それに曲と楽器隊をつけたものなんだ。

無人島で知り合った音楽隊やダンス隊、アート隊の人たちに声かけして各自でレコーディングしてミュージックビデオに出演してもらった。

この企画思いついたのがたぶん無人島終わってそんな経ってない時だったんだよね。
実は俺無人島のイベントに行くってこと家族に一言も言ってなかった。友達の家泊まりに行くからって言ってバカでかい音響機材とジャンベと衣服その他必要なものが入ったバッグ持って夜行バス乗り継いで行って帰ってってした。

まあ結局親にバレたよ。

まあコロナ禍もあってさ、4世代同居の家に
住んでんだもん、そりゃあ親父もあんな怒るのなんて分からなくもないよな。

それで2週間の外禁くらったんだ

バイトにもバンド練にも行けない。大学は夏季休暇の期間だから開いてないし部活にも行けない。
飯は家族が作ってくれるんだけど、俺の部屋の外までお盆にのせて運ばれてきて、それを部屋で食べて、食べ終わった後親がそのお盆取りに来る感じ。風呂だってもちろん入れないから、同じ階にあるシャワールーム使うしかない。
でも家族の1番最後だから時間は凄く遅い。それでシャワー浴びて寝るみたいな生活だった。
そうした引きこもった生活してた時ふと、
元となるアイディアが頭の中に舞い降りてきたんだよね。
もともとバンドやってて自分で曲作ったりもしてたから何か降ってくるとすぐガレバンで打ち込んだりしてたから今回もすぐ録音した。
その時思ったわけ。
俺自分の考えとかちゃんと伝えるのが結構苦手なんだよね。伝えたいことが伝わんない時とか今まで結構何十回何百回ってあった。
伝え方って昔は手紙とか電話とか手段限られてたけど今はSNSとか手段は何でもあるじゃん。 
俺は

音楽で思いを伝えようって思った。

言葉じゃなくて形に残るものとして
LESWORLDに感謝の気持ちを伝えたいって
思った。


やっぱ俺らしいよなって。

思いついた後の行動は割と早かった気がする。
無人島で知り合ったヒロムってミュージシャンに連絡とって話をした。幸あれのドラムのね。
それで曲の原案のギターとベースとドラムを
録ったデモを聴かせた。
それからしばらくして曲のフル尺のデモが完成した。楽器隊集めたくてミュージシャンたちに声かけして楽器隊のメンバーが揃った。
無人島にはアコギが弾ける人もピアノが弾ける人もいたから曲にはアコギとピアノをいれたいって考えたんだ。今までピアノとアコギがある曲は作ったことがない。初の試みだ。
俺はピアノ弾けないから、無人島でピアノを弾いてくれてたこばにデモ音源聴かせて曲の構成を説明してピアノをつけてもらったんだ。
ダンス隊とアート隊も楽器隊同様に声かけしてメンバーが揃った。それから約2ヶ月後。

メンバー全員の映像と音源が手元に届いた。

担当箇所は事前に決めてたから送ってくれた人のとこに映像どんどん追加してった。
実は映像編集はやったことなかった。
俺が使ってたiPhoneにiMovieが入ってたんだけど。まともに開いたことなかったと思う。
やったことないやつはまずやってみないと成長しない。だから使い方もよくわかんないまま
Yahooで検索かけながら編集した。
音源もそう。今まで俺がやってたのは、自分のバンドの曲のミックスでしかも全部MIDI使った打ち込み音源。ギターベースドラム全部。
他人の音源ミックスしたことなんてなかった。
これもYouTube漁ってYahoo漁って。ひたすらやった。普段夜は8時間とか10時間とか寝てるようなロングスリーパーだけど睡眠時間なんてどうでもよかった。やったことない作業を勉強しながら自分の部屋で
あーでもねーこーでもねーって1人でただ没頭しながら作業してる時間が今思うとすっげー
楽しかった。バイトで疲れてるはずなのに、
眠気全く感じない瞬間だった。逆に寝ようとか思ってたはずなのに目が覚めちゃったりとか。
不思議な時間だった。

そして公開当日、クリスマスイブの日。
クリスマスイブって、家族や友人や大切な人と
一緒に過ごす時だと思うんだ。
でも、クリスマスイブって、プレゼントを贈る時でもあると思うんだ。
公開する前にビクビクしながらグループにLINEの文章を打ち込んでた。手震わせながら。
文字打つとき緊張なんてしないのにあの瞬間はマジで緊張してた。
打ち込み終わってから公開の瞬間を待った。
オンライン幸あれバーに参加しながら。
そこにはあなごんも参加してた。
そしてアナウンスがあり、zoomの中で動画が流れた瞬間、俺はLINEの送信ボタンを押した。
動画と音源編集したのは俺なんだけど、
動画公開と同時に自分でも見たら、
自分も感動しちゃった。

無人島の思い出が全てあの曲に詰まってる。
感謝の気持ちがあの曲に詰まってる。
ちゃんとした形として残せた。そして
ちゃんとした形で感謝の気持ちを表せた。

長くなっちゃったけど、
読んでくれてありがとう。
無人島で出会ってくれたみんな、
この企画に参加してくれたみんな。そして
このノートを読んでくれてありがとう。

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