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DHL グローバルフォワーディングの顛末

かなりリーズナブルに利用できる航空便として、DHLグローバルフォワーディング(以下、DHLGF)はイケるんじゃないか、とは先日 Facebook に書いた通りです。実際に利用してみて、思っていたのとちょっと違った事があったので、それをこちらに書いておきます。

まず、黄色いトラックは来ませんでした。一般の混載運送業者が弊社に立ち寄って、荷物を集荷していきました。ちなみにこちらのドライバーの方は、この荷物がDHL向けだとはご存じなかったようです。おそらくセントレヤ島にある倉庫留になっていたのでしょう。

次に、意外と時間がかかったな、ということ。まず、発注から集荷までに2営業日かかって、そこから香港の客先まで配送されるまで3日。週末も挟んでいたので、イメージ的には1週間かかったかな、という印象です。もしめっちゃ急いでいるのであれば、自分で荷物をセントレヤ島に持っていくか、通常のDHLクーリエサービスを利用することになりますね。もちろん、コストとの兼ね合いになるわけで、前者ならだいたい10,000円+往復で3時間が余分にかかることになり(岐阜県土岐市からとして)、後者なら運賃総額が2〜3倍位に膨れ上がります。

実際問題として60 kg くらいのパレット積み荷物をアジア圏に送るとなると、これはもう航空便しか無いと言っても良いんじゃないでしょうか。船便だとミニマムで 1 m3 もしくは1トンなので、比較的割に合わないうえに、仕向地で陸揚げしてからのコストも馬鹿にならない。だったら現地デリバリーも含めてトータルで面倒を見てくれるフォワーダーに航空便でオーダーするのが、時間的にも費用的にも、手間を考えてもベストです。DHLGFの場合だと、営業担当の方にメールで詳細をお伝えして発注が完了しました。面倒なwebフォームを経由しなくていいのがありがたい。

なお、仮に 60 kg の荷物を 20 kg に3分割してEMSで送る(EMSの上限は20 kg)、という荒業もできなくはないけど、コスト的にはDHLGFとほとんど変わらない上に、荷物がバラけるとロストのリスクが3倍増になるということは見逃せません。ただでさえEMSは不安なのに。あと、そもそもパレット積みができないので、荷物を保護することが難しくなります。

今回、DHLGFの他にも、国内クーリエのフォワーダー部門にも同様の見積を取りましたが、結構コスト差がありました。でも、仮にコストがほぼ同額だったとしても、やっぱりDHLGFを選んだと思います。まあ、イメージ的なものがあるとは思いますが、グローバル展開している企業がワンストップでD2Dを引き受けてくれる、というのは安心感があります。もちろん、実際には今回の貨物ピックアップのように、それぞれの提携業者さんを利用することにはなるとは思いますが、まあ、トラブルがあったときに、少しでも安心材料があったほうがいいかな、と思いまして。クライアントに対して、この配送はネコとかカンガルーが担当しておりまして、と説明するより、DHLと言ったほうが通りが良いんじゃないかなー、と。まあ、気持ちですよ気持ち。

ちなみに、国内大手クーリエの名誉のために申し上げておきますと、輸入のときは大変に便利に利用できました。やはり国内の至るところに配送網が行き届いているというのは圧倒的な安心感があります。

トップ画像:DHL https://www.dhl.com/jp-ja/ 

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