見出し画像

キュンキュン待ち

かつて、ARTBERGというブランドがあった。
バッグや小物を扱っていたお店だ。
いつ行っても、欲しくなるバッグや財布がたくさん置いてあって選ぶのが大変だった。
購入した商品の金具がゆるむと無料で修理もしてくれた。
もったいなくて、なかなか新品が買えなかった。

しかし、何年か前に閉店してしまった。

バッグが古くなってきたので、しかたなく、別の店に買いに行くのだが欲しい商品がない。しぶしぶ消去法で買ったバッグも1年くらいで金具がとれた。

財布はいつまでも壊れないので、延々と使い続けているのだが、擦り切れてきてしまった。毎日使っていると気づかないが、少々見苦しいかもしれない。

世の中はモノがあふれているのに、本当に欲しい物はあんがい見つからない。欲しい物がありすぎるのも困るが、必要なものが見つからないのも困る。でも、この状態があるからこそ、素敵な品との出会ったときの

「これだよーーーっ!!!!」

とキュンキュンできる喜びがあるのかもしれない。と考えることにした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?