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#72 提灯の意味、賞の意味 | 前編 (池袋・東京よさこい2023)

(2023年10月11日のポストより)

東京よさこい、土曜日は会場スタッフとして。日曜日は審査員として参加させていただきました。

審査員席の私の横顔(AGO)を見つけてくださった方、ありがとうございました🌛

審査員席からみえる景色(東京花火さん)

以下、Xにあってはならない長文です。1,500字あります。最後まで読んだら秋が終わります。最初にごめんなさいしますw

5年ぶりの東京よさこい、完全開催でした。

『街中で、人前で踊れることは当たり前ではない』と気付いた、そして諦めなかった踊り子たちの喜びのベクトルが、池袋駅西口にぜんぶ集まってました。

だから、チーム演舞の総合力が、とんてもなく底上げされていた気がします。本当です。審査めちゃくちゃ難しかったんです。

なので、今年は全チーム満点です。つまり審査員失格です。今すぐクビにしてください。

ところで、西口メイン会場の待機場所にある、あの「提灯の壁」。今年、例年以上に迫力が凄かったと思いませんか。

いつもは260個が上限なのですが、今年は372個だそう。約1.5倍?スーパーカップかよ。

池袋の駅前だけでは飾り切れなかったようで、アゼリア通り左手側(ビックカメラの向かい側)にも大増設されてました。

なな丸隊のXより(https://twitter.com/nanamaru_tokyo

東京の秋は、山手線のどこの駅で降りても提灯台が見られるほどの"提灯文化"がありますが、池袋駅西口の"スーパー提灯ウォール"(いま名付けた)ほどの規模は、なかなかないと思います。

土曜日の夜、レモンサワー飲みながら実行委員の前原さんにいろいろ教えていただきました。

9月中旬に設置された今年の提灯を見て、「うちも出したい!」という声がどんどん続いたそうです。結果1.5倍です。エースコックかよ。

開催3週間前。提灯だからやはり夜が良い

提灯は、お金の協賛です。それなりのお金がかかるにもかかわらず、参加チームの提灯も沢山ありました。例年、チーム提灯は多くなかったのに。ここ最近の傾向です。

ほら!SNS見てください!

名入れ提灯のあるチームや踊り子さんは、ほぼ例外なく一緒に写真を撮ってアップされてました。 この関係、すごく良くないですか。

💡憧れの会場を彩る提灯に、自チームの名前が刻まれてる喜び。写真撮ってアップしたくなる。

💡そして、チームの皆で出し合ったお金が"推しの祭り"の継続のために使われる。推しアイドルに使うお金は損得関係なく、活動し続けてもらいたい”思い”。それは、自分たちの大切な場を守ることにもなる。

💡何より地元の方が喜んでくださる。踊りに来てくれるだけでも有難いのに、別の形での応援が目に見えて感じられて、嬉しい。その分、お祭りを参加者にとってより良いものにしようと思う。

win-win-winであり、上昇気流のらせん階段だと思うんです。

地元・なな丸隊さんの提灯も2つ

「協賛の提灯」って、昭和からずっとある仕組みなのに、何故いま?と思うのですが。

きっと、地元の運営側と参加側が、お互いの苦労や描く未来像を知ることで、思いがクロスする機会が増えてきたからかなと感じます。SNSがキッカケなのかもしれないし、コロナ後の会える機会が増えた反動で、思いの共有がしやすくなったからかもしれないし。誰か、第三者を介しての共感かもしれない。

「祭り」「よさこい」への関わり方は、人それぞれだけど。 関わる人の思いが集う「舞台装置(スーパー提灯ウォール)」と、実際の「人の思い」が両輪のようにハマったら、あの素敵な空間ができるんだなあと再認識しました。そんな両輪がハマるためのお手伝いが、きっと私は好きなんだなとも思いました。

長文お付き合いありがとうございました。 「賞の意味」まで辿り着きませんでしたw


後編につづく↓


アゼリア通りの後ろから。燦さん


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