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ロッテ・ソトが延長戦に終止符打!ディグプロ4月10日

 今年からモノトーンのユニフォームに身を包んだ経験豊富な助っ人が、熾烈な接戦を制す一打を放ちました。
 今回は、4月10日に行われた公式戦4試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

DeNA対中日戦

横浜スタジアム

18:00プレイボール

スコア DeNA1-6中日

スタメン
DeNA       中日
1 右 度会     1 中 三好
2 一 オースティン 2 二 田中幹
3 左 佐野恵    3 三 高橋周
4 二 牧      4 一 中田翔
5 三 宮﨑     5 左 細川成
6 遊 大和     6 右 上林
7 捕 松尾     7 捕 木下拓
8 中 桑原将    8 遊 村松
9 投 小園健    9 投 松葉

 DeNAは小園健がプロ初登板初先発、中日は松葉が今季初先発します。

 初の檜舞台はほろ苦いものとなりました。オープン戦での活躍から高卒3年目にして一軍登板を勝ち取ったDeNA・小園健でしたが、初回に2四球から細川成に先制タイムリーを許すと、2回には不運な当たりも重なり2失点。
 3回にも四球と内野安打でピンチを招くと、二死から投手・松葉に痛恨のタイムリーを許し4失点目。結局ここで降板となり、2回3分の2を投げ76球、7安打、3奪三振、3四球、5失点の内容となりました。ストレートは、140キロ台ながら打者が悉く空振りしていたため次回に期待です。

 一方で、今季初先発の松葉は快調なピッチングを見せました。1、2回をノーヒットに抑え立ち上がると、3回には二死三塁からオースティンにタイムリーを許したものの、その後は相手打線にヒットすら与えませんでした。
 6回二死一塁で牧を迎えたところで降板した松葉。投げれば5回3分の2を投げ100球、2安打、2奪三振、2四球、1失点の好投、打てば3打数2安打1打点と野手顔負けの内容に

 「今日のチャンスをつかめなかったら、(次は)簡単にはまわって来ないと思った。本当に自分でもよく頑張った」。

日刊スポーツ 2024年4月10日 22:05配信の記事より一部抜粋。

 と自分を労いました。

 3回までに5点を奪った中日は、6回にも中田翔にタイムリーが出てダメ押し。8回裏には二死満塁とこの試合最大のピンチを迎えたものの、齋藤綱が牧を打ち取り失点無し。
 9回も松山晋が三者凡退に抑え、中日が15安打6得点で3年ぶりの五連勝を記録しました。

勝利投手:松葉貴大(1勝)
敗戦投手:小園健太(1敗)

投手リレー
中日:松葉-梅野雄-清水達-齋藤綱-松山晋
DeNA:小園健-石川達-中川颯-上茶谷

DeNA先発の小園健。プロ初登板初先発も、3回途中5失点のほろ苦デビューとなりました。
中日先発の松葉。投打に渡って活躍し、今季初勝利を挙げました。
1回に先制タイムリーを放った中日・細川成。
3回二死から投手としてタイムリーを放った中日・松葉。
第二先発として登板し、5回1失点の好リリーフを見せたDeNA・中川颯。

阪神対広島戦

阪神甲子園球場

18:00プレイボール

スコア 阪神2-6広島

スタメン
阪神      広島
1 中 近本  1 中 野間
2 二 中野  2 二 菊池
3 左 前川  3 遊 小園海
4 一 大山  4 一 堂林
5 三 佐藤輝 5 左 秋山翔
6 右 森下翔 6 三 上本
7 捕 梅野隆 7 捕 會澤
8 遊 木浪  8 右 田村俊
9 投 伊藤将 9 投 アドゥワ

 阪神は中6日で伊藤将、広島は中9日でアドゥワが先発します。

 広島打線が溜まっていた鬱憤を晴らしました。ここまで四試合連続完封負けを喫していた広島でしたが、この日は初回から一死三塁のチャンスを作ると、小園海のショートゴロによって待望の得点が入りました。
 さらに2回には、會澤のタイムリーツーベースを皮切りに計4人に適時打が飛び出し一挙5点を追加。0-6と阪神を大きくリードします。

 序盤から大きな援護を受けたアドゥワは、阪神打線から三振の山を築きます。1、2回はランナーを2人出しながらも要所を締めると、4回には森下翔にソロを打たれながらも2人から三振を奪いました。
 6回に二死一塁から佐藤輝にタイムリーツーベースを打たれたところで降板となりましたが、5回3分の2を投げ6安打、9奪三振、1四球、2失点と奮投。5回には三者連続三振も奪った右腕は、

 「三振はたまたまとしか思っていない。そういう日もあっていい、ぐらいの感覚」

日刊スポーツ 2024年4月10日 22:55配信の記事より一部抜粋。

 と案外あっさり。しかし、筆者は次回二桁奪三振を期待したいです。

 アドゥワの降板後は2番手・益田武が火消しすると、新井監督が3人のリリーバーを投入。
 2-6のまま4点リードで迎えた9回は矢崎が2つ四球を出しながらも無失点に凌いで、ゲームセット。広島が13安打6得点で快勝しました。

勝利投手:アドゥワ誠(2勝)
敗戦投手:伊藤将司(1勝1敗)
本塁打
阪神:森下翔太3号ソロ

投手リレー
広島:アドゥワ-益田武-塹江-島内颯-矢崎
阪神:伊藤将-漆原-浜地-島本-岡留

阪神先発の伊藤将。初回から広島打線に捕まり、2回6失点と炎上しました。
広島先発のアドゥワ。阪神打線を6回途中2失点に抑え、2勝目を挙げました。
2回にタイムリーツーベースを放った広島・會澤。
2回に追撃のタイムリーを放った広島・野間。
4回に反撃のソロを放った阪神・森下翔。

西武対ロッテ戦

ベルーナドーム

18:00プレイボール

スコア 西武2-3ロッテ

スタメン
西武       ロッテ
1 遊 源田   1 中 岡
2 中 岸潤   2 左 ポランコ
3 二 外崎   3 指 ソト
4 一 アギラー 4 右 山口航
5 左 コルデロ 5 一 上田希
6 指 中村剛  6 二 池田来
7 三 佐藤龍  7 三 中村奨吾
8 捕 炭谷   8 捕 田村龍
9 右 金子   9 遊 友杉
  投 武内夏    投 メルセデス

 西武、ロッテ共に中6日で武内夏、メルセデスが先発します。

 均衡が破れたのは3回表。一死からポランコが死球で出塁すると、二死一塁で山口航。その3球目、外のボール球気味のストレートを強く捉えると、打球は鋭いライナーとなって右中間を破る長打に。センターがボールを抑える間にポランコは一気に生還し、タイムリーツーベースでロッテが1点を先制します。
 さらにロッテは、7回表にも中村奨吾のツーベースでチャンスを作ると、二死三塁となって友杉が4球目をヒッティング。センターへのタイムリーとなり、0-2とリードを広げました。

 しかし、終盤になって西武も反撃の糸口を探し当てます。0-2で迎えた8回裏、ロッテ・澤村からヒット、四球と送りバントで一死二、三塁の大チャンスを作ると、3番・外崎のセカンドゴロの間にランナーが生還。1点を返します。
 そして、1点ビハインドで迎えた9回裏。ロッテ・横山陸に対し先頭のコルデロが三振に倒れると、続く中村剛。5球目でした。高めの直球を振り抜いた当たりは、伸びて、伸びて、レフトスタンドに飛び込む同点ソロに。

 西武が土壇場で2-2の同点に追いつき、試合は延長戦に入ります。

 流れを失いかけていたロッテ、なんとか引き戻そうとした10回表でした。先頭の友杉がヒットを放ち、岡が相手のエラーで出塁すると、愛斗が送りバントで繋ぎ一死二、三塁に。大事な先頭打者からヒットで繋いできたこのチャンス、打席にはソト。その2球目。内側に来たツーシームをうまくセンターへ運ぶと、打球はセンター左に落ちる勝ち越しタイムリーになりました。

 「とても重要な場面でしたし、前の打者がバントを決めてくれたので、あそこは決めようと思った。よかったです」

スポーツ報知 2024年4月11日 5:55配信の記事より一部抜粋。

 と、助っ人。ホームランキングが値千金の一打を放ちました。
 2-3とロッテの勝ち越しで始まった10回裏は国吉が1四球のみで抑えて試合終了。ロッテが激戦を制しました。

勝利投手:横山陸人(1勝2S)
敗戦投手:アブレイユ(1敗4S)
セーブ:国吉佑樹(1S)
本塁打
西武:中村剛也1号ソロ

投手リレー
ロッテ:メルセデス-澤田-西村天-澤村-横山陸-国吉
西武:武内夏-佐藤隼-増田達-アブレイユ

西武先発の武内夏。7回2失点とこの試合も上々の成績を残しましたが、勝ち負けは付きませんでした。
ロッテ先発のメルセデス。5回無失点とリードを守って降板したものの、勝ち負けは付きませんでした。
3回、先制タイムリーを放ったロッテ・山口航。
9回、起死回生の同点ソロホームランを放った西武・中村剛。
10回、値千金の勝ち越しタイムリーを放ったロッテ・ソト。

オリックス対楽天戦

京セラドーム大阪

18:00プレイボール

スコア オリックス4-5楽天

スタメン
オリックス     楽天
1 左 西川龍   1 二 小深田大翔
2 二 西野真   2 遊 村林
3 右 中川圭   3 右 小郷
4 一 セデーニョ 4 指 浅村
5 指 森友    5 左 岡島
6 三 宗     6 一 阿部寿
7 捕 若月    7 三 鈴木大
8 中 福田周   8 捕 太田光
9 遊 紅林    9 中 辰己
  投 髙島      投 岸孝

 オリックスは髙島がプロ初先発、楽天は岸孝が中6日での先発です。

 ここまで中継ぎでアピールしてきた猛牛の新人・髙島でしたが、この日はほろ苦いものとなりました。1、2回は三者凡退に抑えて立ち上がったものの、3回に辰己にタイムリーを許すと、5回には二死一、二塁のピンチから村林、小郷に連打を浴び3失点。
 味方打線に2点を援護してもらっていましたが、それも逆転されてしまい、4回3分の2を投げ5安打、3奪三振、2四球、4失点で降板。今後はリリーフでの活躍を見たいのが筆者の感想です。

 結果的に5回を終わって2-4と楽天リードのまま試合は進みましたが、オリックスも流石は昨季の覇者。ただでは倒れません。
 8回裏、先頭の中川圭がヒットで出塁すると、続く打者は2回に先制ソロを放っていたセデーニョ。怪力無双の助っ人はいきなり初球を捉えると、打球は完璧な弾道を描いてなんとこれもスタンドイン。同点ツーランで4-4と試合を振り出しに戻しました。

 その後、同点の9回の攻防はどちらも無得点という形で終わり、試合は延長戦に入ります。

 10回表。楽天は先頭がヒットで出塁しますが、浅村が併殺に倒れ一気に二死。しかし、ここから巻き返しが始まりました。田中和、阿部寿の連打でみるみるうちに一、三塁のチャンスとなると、打席には鈴木大。フルカウントからの6球目でした。ストレートをセンター返しすると、打球はなんと投手の足に当たり、ファールグラウンドを転がる勝ち越しタイムリー内野安打に。

 「とりあえず全部バットにあててやるという気持ちだった。みんながつないでくれたチャンス。自分自身、チームのために打ちたかった」

スポーツ報知 2024年4月10日 22:58配信の記事より一部抜粋。

 と振り返った鈴木大、7日にはサヨナラ打も放っており、勝負強さをここでも見せつけました。
 1点リードで迎えた10回裏は則本が登板。二死二、三塁と一打逆転サヨナラの大ピンチを招きましたが、若月をピッチャーゴロに打ち取りゲームセット。楽天が痺れる延長戦を制しました。また、9回に登板し、1回無失点の好リリーフを見せた楽天・西垣がプロ初勝利。プロ3年目で嬉しい白星となりました。

勝利投手:西垣雅矢(1勝)
敗戦投手:山﨑颯一郎(1敗)
セーブ:則本昂大(1勝2S)
本塁打
オリックス:セデーニョ2号ソロ
      セデーニョ3号ツーラン

投手リレー
楽天:岸孝-酒居-宋家豪-西垣-則本
オリックス:髙島-阿部翔-古田島-マチャド-山﨑颯

オリックス先発の髙島。プロ初先発の内容は5回途中4失点と今後に期待がかかるものとなりました。
楽天先発の岸孝。6回2失点の好投も、白星には結びつきませんでした。
5回に逆転タイムリースリーベースを放った楽天・村林。
8回にこの試合2本目となる同点ツーランを放ったオリックス・セデーニョ。
10回に勝ち越しの投手強襲タイムリー内野安打を放った楽天・鈴木大。
プロ初勝利を挙げた楽天・西垣。

まとめ

 この日はルーキーのプロ初先発と、ベテランの決勝打が多かったですね(笑)。小園健選手と髙島選手は少し残念な内容でしたが、これからにつながるいい経験ができたのではないかなと思います。DeNAに肩入れしている筆者からしても小園健選手には将来ローテを担ってもらいたいので、応援しています。
 また、楽天・西垣選手もプロ初勝利おめでとうございました。若いうちから楽天リリーフ陣の一角を担っていて本当にすごいですよね。これから勝利だけでなく、ホールドを稼げるような選手になってほしいです。
 そして、突然ですが、明日からしばらく、投稿の内容が変更になります。明日の投稿で詳しくお知らせしますので、是非ご一読ください。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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