西武・武内夏が圧巻のプロ初勝利!ディグプロ4月3日
西武の3球団競合ドラ1左腕が、本拠地のマウンドで鮮やかに舞いました。
今回は、4月3日に行われた公式戦5試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
中日対巨人戦
バンテリンドーム ナゴヤ
18:00プレイボール
スコア 中日5-2巨人
スタメン
中日 巨人
1 中 三好 1 右 萩尾
2 二 田中幹 2 遊 門脇
3 三 高橋周 3 左 丸
4 一 中田翔 4 一 岡本和
5 左 細川成 5 三 坂本勇人
6 右 上林 6 捕 大城卓
7 捕 木下拓 7 中 オコエ
8 遊 村松 8 二 吉川尚
9 投 大野雄 9 投 メンデス
中日はおよそ1年ぶりの一軍登板となった大野雄、巨人は助っ人のメンデスが先発します。
竜のサウスポーが帰ってきました。昨年4月4日ぶりの一軍先発となった大野雄は、ツーシームやカットボールなど動く球を交えながら巨人打線相手に好投。
4回こそ一死一、三塁から岡本和のショートゴロの間に1点を失いましたが、失点は最小限に抑え、5回66球を投げ4安打、4奪三振、1失点で降板。
と、投球を振り返った大野雄でした。
そんなベテランのために、打線も奮起。2回裏にヒットと2四球で一死満塁のチャンスを作った中日は、村松の2点タイムリーで先制に成功。
さらに1点を奪われた4回には、直後にまた二死満塁のチャンスを作り、三好の2点タイムリーツーベースで加点。制球難のメンデスに付け入った形となりました。
その後、8回に萩尾のプロ初ホームランによって1点を追加した巨人でしたが、直後には細川成にソロが飛び出し、5-2の3点差に。
3点リードで迎えた中日は、9回にR.マルティネスを投入。3本のヒットを浴び二死一、三塁のピンチを招きましたが、最後は代打・泉口をセカンドゴロに打ち取って試合終了。中日が3点差で勝利しました。また、大野雄は2022年9月5日の巨人戦以来の白星。お立ち台ではファンに「ただいま」を告げました。
勝利投手:大野雄大(1勝)
敗戦投手:メンデス(1敗)
セーブ:R.マルティネス(1S)
本塁打
巨人:萩尾匡也1号ソロ
中日:2号ソロ
投手リレー
巨人:メンデス-赤星-ケラー
中日:大野雄-齋藤綱-清水達-祖父江-勝野-R.マルティネス
阪神対DeNA戦
京セラドーム大阪
18:00プレイボール
スコア 阪神5-2DeNA
スタメン
阪神 DeNA
1 中 近本 1 右 度会
2 二 中野 2 一 オースティン
3 右 森下翔 3 左 佐野恵
4 一 大山 4 二 牧
5 三 佐藤輝 5 三 宮﨑
6 左 ノイジー 6 中 関根
7 捕 坂本誠 7 捕 山本祐
8 遊 木浪 8 遊 石上
9 投 伊藤将 9 投 濵口
阪神は伊藤将、DeNAは濵口とどちらも左腕が今季初先発に臨みます。
DeNAが豪快に先手を取りました。1回表、一死走者無しでオースティンが打席に入ると、その3球目。高めのストレートを振り抜いた打球はセンター方向へ伸びる先制ソロに。
これで1点を先制すると、2回には二死二塁から石上にタイムリー。プロ初打点となる貴重なヒットで0-2と阪神とのリードを広げます。
しかし、阪神もそう易々とやられるわけにはいきません。4回に盗塁死を含みながらも三連打で一死二、三塁のチャンスを作った阪神は、4番・大山のレフト前へのタイムリーで1点を返します。そして、1点ビハインドでの6回裏でした。
先頭の近本が四球を選び、中野が送って作った一死二塁のチャンス。ここで打席には森下翔が入ると、2ボール1ストライクからの4球目でした。濵口の落ちる球に合わせると、狙い澄ました打球はなんとドーム5階席まで届く特大の逆転ツーランに。打った森下翔は、
とニッコリ。ドームを熱狂の渦にする一打で阪神が3-2と逆転に成功します。
リードができた阪神は、さらに8回にも近本のソロと佐藤輝のタイムリーで2点を追加し、5-2に。表の守備ではゲラが一死二塁のピンチから関根を牽制で誘い出すなど、ラッキーな形で相手の追撃を制しました。
3点リードの9回は岩崎がわずか6球で抑え阪神が逆転勝利。カード勝ち越しへ望みを繋げます。
勝利投手:伊藤将司(1勝)
敗戦投手:濵口遥大(1敗)
セーブ:岩崎優(1S)
本塁打
DeNA:オースティン1号ソロ
阪神:森下翔太2号ツーラン
近本光司1号ソロ
投手リレー
DeNA:濵口-徳山-ウィック-松本凌
阪神:伊藤将-ゲラ-岩崎
西武対オリックス
ベルーナドーム
18:00プレイボール
スコア 西武3-0オリックス
スタメン
西武 オリックス
1 右 金子 1 中 福田周
2 左 コルデロ 2 左 西川龍
3 二 外崎 3 指 杉本
4 一 アギラー 4 捕 森友
5 指 栗山 5 一 頓宮
6 三 佐藤龍 6 二 ゴンザレス
7 中 西川愛 7 遊 紅林
8 捕 炭谷 8 三 宗
9 遊 源田 9 右 廣岡
投 武内夏 投 山下舜
西武は武内夏がプロ初先発、オリックスは山下舜が先発します。
とてもルーキーとは思えない、貫禄のピッチングでした。ドラフト1位で入団してきた武内夏は開幕ローテを勝ち取ると、この日に先発。すると150キロ超えのストレートと多彩な変化球で相手打線を翻弄しました。
1、2回を無安打で立ち上がると、3回はヒットを1本許しながらも無失点。5回にはクリーンナップから三者連続空振り三振を奪いました。そのまま7回までノーヒットに抑えきり、7回1安打、7奪三振、2四球、無失点と圧巻の成績を記録しました。
この好投に、打線は応えないわけにはいきません。西武は初回、外崎の盗塁で二死二塁のチャンスを生み出すと、アギラーのタイムリーによって1点を先制。
さらに6回には三連続四球で無死満塁と絶好機を作り、西川愛のショートゴロの間に1点を追加。8回にも炭谷にタイムリー内野安打が飛び出し、これで3-0と武内夏を援護しました。
武内夏の降板後後を受けたのは甲斐野とアブレイユ。甲斐野は代打・セデーニョにヒットを許すも無失点で切り抜け、守護神に託します。
最後を任されたのは新守護神のアブレイユ。この日もわずか10球で相手を制圧し、西武が3-0で完封勝利を達成しました。また、堂々たるピッチングをしてくれた武内夏はプロ初勝利を記録。お立ち台では
とはにかんだ左腕でした。
勝利投手:武内夏暉(1勝)
敗戦投手:山下舜平大(1敗)
セーブ:アブレイユ(3S)
投手リレー
オリックス:山下舜-井口-髙島
西武:武内夏-甲斐野-アブレイユ
ソフトバンク対ロッテ戦
福岡PayPayドーム
18:00プレイボール
スコア ソフトバンク2-4ロッテ
スタメン
ソフトバンク ロッテ
1 遊 今宮 1 中 岡
2 中 周東 2 二 藤岡
3 右 柳田 3 指 ソト
4 一 山川 4 左 ポランコ
5 左 近藤健 5 右 山口航
6 三 栗原 6 一 上田希
7 指 ウォーカー 7 三 中村奨吾
8 捕 甲斐 8 捕 田村龍
9 二 牧原大 9 遊 友杉
投 東浜 投 メルセデス
ソフトバンクは東浜が、ロッテはメルセデスが今季初先発します。
初回から派手にアーチを描いたのはソフトバンクの切り込み隊長でした。この日1番に入った今宮は得意のメルセデスと対峙すると、3球目をヒッティング。捉えた打球はレフトスタンドまで伸び、見事な初回先頭打者ホームランとなりました。
これで先制には成功しましたが、ロッテも虎視眈々と反撃の機会を狙っていました。東浜相手になかなかチャンスを作れずにいたロッテ打線ですが、6回表。一死走者無しからソトが打席に立つと、ストレートを一振り。打球は左中間に飛び込む同点ソロとなり、ロッテが追いつきます。
しかし9回。ロッテがR.オスナ相手に二死一、二塁の好機を作ると、勝負強い角中が代打に。そして2球目、インハイのスライダーを弾き返すと、これがライト前に落ちる勝ち越しタイムリーに。
これで勝負あったかと思われましたが、まだ終わりません。ソフトバンクは9回裏にワンヒットで二死満塁の大チャンスを作ると、ここで栗原。凡退も考えられたものの、なんと起死回生の押し出しを選び、土壇場で同点に追いつきます。
試合は2-2の同点となり、延長戦に突入です。
回は飛んで12回表。両チーム共に決め手を欠いていましたが、ロッテが又吉からランナーを2人出します。二死一、二塁となって、打席には途中出場の荻野。いきなり初球でした。弾き返した打球はレフトが飛び込むも惜しくも届かず、勝ち越しの2点タイムリーツーベースに。
と、ベース上ではベンチに向け両腕を突き上げたベテランでした。
12回裏は横山陸が三者凡退に抑えてゲームセット。4時間越えの激闘はロッテの勝利で幕を閉じました。
勝利投手:澤田圭佑(1勝)
敗戦投手:又吉克樹(1敗)
セーブ:横山陸人(1S)
本塁打
ソフトバンク:今宮健太1号ソロ
ロッテ:ソト1号ソロ
投手リレー
ロッテ:メルセデス-西村天-澤村-益田直-鈴木昭-澤田-横山陸
ソフトバンク:東浜-藤井皓-R.オスナ-松本裕-津森-又吉
日本ハム対楽天戦
ES CON FIELD HOKKIDO
18:30プレイボール
スコア 日本ハム4-2楽天
スタメン
日本ハム 楽天
1 遊 水野 1 一 茂木
2 中 松本剛 2 二 小深田大翔
3 右 万波 3 右 小郷
4 一 A.マルティネス 4 指 浅村
5 三 野村佑 5 左 島内宏
6 捕 田宮 6 三 阿部寿
7 指 レイエス 7 中 辰己
8 二 石井一 8 捕 石原彪
9 左 五十幡 9 遊 村林
投 北山 投 岸孝
日本ハムは北山、楽天は岸孝の両右腕が今季初先発します。
"投"では北山が大活躍を見せました。150キロ代中盤のストレートと落ちるボールを武器に、楽天打線から1、2回は2奪三振。3回は三者連続奪三振を記録するなど、犬鷲を手玉に取ります。
そのまま6回までに10個の三振を奪うパーフェクトピッチング。偉業の達成も見えてきましたが、7回に二連打から1点を失って降板。それでも、6回3分の1を投げ2安打、10奪三振、1四球、1失点という力投でした。
と右腕。次回は完全試合を期待したいですね。
また、"打"では万波が大暴れ。初回の第一打席、一死二塁のチャンスで回ってくると、岸孝のアウトローに投げ込まれたチェンジアップを引っ張ります。これがレフトへの先制タイムリーとなり、日本ハムが主導権を握れました。
さらに、5回裏でした。二死から水野、松本剛の連打により二死一、三塁で万波に打順が回ると、初球のカーブを粉砕。大きく上がった打球はレフトスタンドへのエスコン100号弾となり、スリーランで4点目を入れます。
これで4-0とリードした日本ハムは、7回と9回にどちらも浅村のタイムリーによって2点を返され4-2となりましたが、逆転されることはなく、最後は田中正が"正義を執行"して試合終了。
投打の噛み合った日本ハムが2点差で楽天を下しました。
勝利投手:北山亘基(1勝)
敗戦投手:岸孝之(1敗)
セーブ:田中正義(2S)
本塁打
日本ハム:万波中正1号スリーラン
投手リレー
楽天:岸孝-鈴木翔-藤平-西垣
日本ハム:北山-河野竜-金村-田中正
まとめ
広島では降雨により、試合が1試合中止となりました。開幕5戦目にして早くも中止試合が出る事態となりましたが、シーズン終盤に予定がキツキツにならないことを祈るばかりです。
3日の試合では、大野雄選手の復活勝利や武内夏選手のプロ初勝利、万波選手のエスコン100号弾など、メモリアルなシーンが非常に多くありました。記録にも記憶にも残る試合がこれからも増えていくといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
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