見出し画像

ベースボール・ファッション〜バット編〜

 今週から新たなシリーズを開始します。私、のぼ〜る広報が野球で使われる用具を紹介しそこから分かることを紐解くことで、プロ野球選手における"おしゃれ"とはなんなのかを追求していく、題して「ベースボール・ファッション」。
 記念すべき第一回は、バットについて紐解いていきます。

バットの規定について

 この記事をお読みになっている皆さんは、今日プロ野球で使用されているバットには色々な素材があることをご存知でしょうか。また後でもお話しさせていただきますが、「メープル」を始め、「アオダモ」など様々な素材が使用されています。
 というのも、公認野球規則の規定では

 バットはなめらかな円い棒であり、太さはその最も太い部分の直径が2.61㌅(6.6㌢)以下、長さは42㌅(106.7㌢)以下であることが必要である。バットは1本の木材で作られるべきである。

公認野球規則 3.02(a)より抜粋

 と、1本の木材であれば素材は何でもいいということになっています。

バットの素材について

 1本の木材からであればどんな素材でも使っていいプロ野球のバット。そんな中で、日本の野球のバットには主に5種類の木材が使われています。
 その5種類とは、

・メープル(カエデ)
・アオダモ(トリネコ)
・ホワイトアッシュ(ホワイトトリネコ)

・バーチ(カバ)
・ビーチ(ブナ)

 です。"バットといえば"で知られるアオダモや、日本でも人気のメープル、最近主流になりつつあるバーチなど、選手のタイプによって使い分けがされています。木材ごとのタイプについては今回は説明しませんが、全て少しずつ違うということだけは頭に入れていただきたいです。

バットの色付けについて

 さて、ここまではバットのルールなどについて書かせていただきましたが、ここからは本題である「バットの色付け」についてお話ししていきます。

 公認野球規則では、

 プロフェッショナル野球では、規則委員会の認可がなければ、着色バットは使用できない。
【注1】我が国のプロ野球では、着色バットの色については別に定める規定に従う。
【注2】アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定に従う。

公認野球規則 3.02(d)より抜粋

 とされており、現在のプロ野球では2005年からバット本来の自然色に加え、焦げ茶、赤褐色、黒の4色が、木目が見えるレベルでの範囲内でバット着色が認められています。
 また、つい最近の母の日にはピンク色のバットが例外的に認められていました。

 普段の試合で使えるバリエーションは4種類と少ないような気はしますが、下の画像のようにバットは二箇所で色付けをすることができます。

ヤクルト・村上宗隆選手が使用しているバット。バットの中間付近で黒と自然色に分かれています。

 なので、実際には色のバリエーションは
4×4-4で12通り。さらに選手によっては色の違うグリップテープを巻くことがあるため、選手それぞれの色使いがあります。
 ということで、突然ですが筆者がおしゃれだと思う現役選手とバットの組み合わせを3つ紹介していこうと思います。

おしゃれな現役選手とバットの組み合わせ3選

1 大谷翔平選手×黒黒バット

エンゼルス・大谷翔平選手。

 1人目はこの男。二刀流で絶えず世界を沸かし続けている大谷翔平選手です。とくに灰色のエンゼルスビジターユニフォームとの相性もいいのか、黒黒バットを持つ大谷選手は映えますね。

2 中田翔選手×黒白バット

巨人・中田翔選手。

 2人目は頼れる"若大将"、中田翔選手。黒白というシンプルな組み合わせのバットを使うアーチストって、なんかいいですよね。シンプルだからこそ、なにか得体の知れない怖さがバットからも伝わってきます。

3 角中勝也選手×黒焦げ茶バット

ロッテ・角中勝也選手。

 3人目は、渋さが光るいぶし銀、角中勝也選手。35歳となり、円熟味が増してきた角中選手に黒焦げ茶バットはとてもおしゃれですよね。「○○プレミアム」のような、他の選手に比べ1段階高級感のあるオーラが漂っています。

バットから紐解いた"おしゃれ"

 以上のことから、バットで分かる"おしゃれ"を筆者なりに考察してみました。

 およそ5種類の木材、4色というバリエーションの中から、自身に合った木と色を選び、試合で結果を出すために用いるバット。バットもおしゃれに見える選手というのは、自身のオーラをバットに纏わせ、バットのオーラを自身に纏わせる相互の関係を成り立たせていると思います。
 以上より、

 プロ野球選手における"おしゃれ"とは、用具とオーラを相互交換している状態

 だと思いました。この記事を読んでいただいた皆さんも、ぜひ試合観戦の際はバットに注目してみてはいかがでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典、画像引用元

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?