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のぼ〜る広報のイチオシ〜広島東洋カープ野手編〜

 本記事の筆者・のぼ〜る広報が、各チームのイチオシ投手と野手を1人ずつ紹介シリーズ、題して「のぼ〜る広報のイチオシ」。曜日は具体的に決めていませんが、随時更新していくシリーズものとなりますので、投稿した際は気にかけてくださると幸いです。第20回は、異次元の強肩と猛烈な脚力が魅力のパンチパーマ男・矢野雅哉選手です。

矢野選手ってどんな人?(成績)

1998年12月16日に兵庫県神崎郡市川町で生まれた矢野選手は、身長171センチ体重70キロ(Wikipedia情報)と、プロ野球内野手の平均からすると非常に小柄な体格をしています。
 育英高校時代は2年春からセカンドのレギュラーとして活躍しており、打順は2番か9番と小技が求められるポジションを任されていました。3年夏はショートを守るも県大会で3回戦敗退と、甲子園出場は1度もありませんでした。
 その後亜細亜大学に進学すると、さらに俊足と強肩に磨きをかけ、打撃でも3年秋に打率.415で首位打者を獲得しました。高校2年時に、某野球用具メーカーが行っていた遠投測定で約2000人中1位の128メートルを叩き出した肩の強さと、俊足を生かした守備範囲の広さが広島スカウトの目に止まり、2020年ドラフトで6位で指名。矢野選手は晴れてプロ入りを果たすことができました。
 ルーキーイヤーは13試合に出場も、6打席に立ちプロ初ヒットは出ませんでした。初ヒットが出たのは2022年5月3日の巨人戦。この日は広島が13得点で大勝しており、矢野選手もその流れに乗って初ヒットと共に初打点も記録しました。その後は守備固めなどでの起用が続き、結果55試合の出場、67打数で打率.194と少し物足りないものはありましたが、それを守備で補っていました。やはりプロに入ってからパワー不足が顕著に表れており、小園海斗選手からレギュラーを奪うためには、今後は外野を割るくらいの打球が放てるレベルの筋力が必要になってきそうです。

矢野選手ってどんな人?(エピソード)

 矢野選手がプロ入りすることができた1つの出来事が、大学3年の春にありました。ATHLETEの記事から抜粋させていただくと、

「3年の春の出来事ですね。肩の調子が良かったので、自主練習の時間に、ちょっと試してみたんです。するとバックスクリーンまで届き、さらにその遠投をカープの松本スカウトが見てくださっていたようです。こういった遠投の練習は、この日以来やっていないので、松本さんに見てもらえたことは、本当に偶然の産物ですね」
ATHLETE MAGAZINE WEB 2021年1月4日の記事より一部抜粋

 とのこと。自主練の時間に肩の調子が良かった矢野選手は、ホームベースから遠投してどの距離まで届くか挑戦してみたそうで、結果はバックスクリーンに当たるという超ロング記録。その様子をたまたま広島のスカウトが見ていたようで、それが指名に関与したのではないかとされています。スカウトの方も、それほど長い距離を投げられる選手はなかなか見たことが無いのではないでしょうか。
 また、矢野選手はチームの中でもムードメーカーとして有名。普段から明るい性格でチームを盛り上げている矢野選手ですが、ヘルメットを外すと現れるのはなんとパンチパーマ。

「近所の散髪店でやっていただきました。一度はやってみたくて。だいたい3000円ぐらいでしたよ」
サンスポ 2021年4月12日の記事より一部抜粋

 と、取材時には照れ笑いを浮かべていたそうです。このパンチパーマ、広島では伝統的な髪型として定着しているようで、過去には衣笠祥雄氏や山本浩二氏らもパーマを決めていたそうです。カープの伝統を受け継ぐ矢野選手に、今後も期待が高まります。

矢野選手のここがイチオシ!

 筆者が矢野選手の推している部分は、

カメラも追いつけないほどの肩の強さ

 です。先述している通り、矢野選手は約130メートルの遠投を投げられる肩の強い選手ですが、守備範囲も広いためしばしばメジャーリーガーのような守備を見せます。21年のオープン戦の日本ハム戦では、西川遥輝選手(現楽天)が放ったレフトへ抜けそうな打球をスライディングでキャッチすると、すぐさま立ち上がってレーザー送球。俊足の西川選手を打ち取って見せました。その時の映像から一瞬ボールが画面外に消えており、カメラマンも予想できないほどの球の速さだったと思われます。

 以上が、矢野選手の紹介でした。現在の広島は小園選手がレギュラーをとっていますが、守備面で見れば矢野選手に軍配が上がります。リストを鍛え、打撃面でも小園選手を超えてレギュラー奪取してくれることを願います。

出典

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