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チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その21〜

 来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第二十一回はプロスペクトとして将来を嘱望された、オリックスの快速球新助っ人です。

名前:アンダーソン・エスピノーザ

生年月日:1998年3月9日(25歳)

出身:ベネズエラ・カラカス

 アンダーソン・エスピノーザ選手はベネズエラ出身の投手で、右投右打、身長は183センチ、体重は73キロと細身の選手です。特に下半身が細いですね。
 アーム投法気味のフォームから腕をしならせ、最速157キロのストレートとスライダー、カーブ、チェンジアップを投じます。

 エスピノーザ選手は2014年8月にボストン・レッドソックスと契約してプロ入りすると、2015年はルーキー級2チーム、A級1チームでプレーして15試合に登板、防御率1.23、65奪三振と脅威的な成績を残します。
 2016年もA級で5勝8敗、防御率4.38と先発を続けます。すると、16年途中にトレードでサンディエゴ・パドレスに移籍。2球団で計100三振を奪うなど、自慢のストレートが唸りを上げました。
 そして、2017年にはMLB.comが発表したプロスペクトランキングに19位でランク入り。パドレス傘下を含めた組織内では1位にランクインしました。そうして近い将来での活躍が期待されたものの、同年にトミージョン手術を経験。
 そこからなんと2020年までシーズンを全休します。

 完全復活を果たしたのは2021年5月。なんと1709日ぶりのことでした。
 そして、同年7月に2度目のトレードでシカゴ・カブスへ移籍。この年はAA級、A+級の3球団でプレーし、徐々に実戦で慣らしていきます。
 そしてついに、2022年8月にメジャーデビュー。7試合に登板して防御率5.40、イニング数を超える19奪三振を記録しました。
 その後はマイナーでプレーを続けたものの、2023年オフにFAに。現在もベネズエラでのウィンターリーグに所属していますが、今季からはオリックスでのプレーが決まりました。

やっぱりプロスペクトは最強?

 一時は5年以上のブランクがあったエスピノーザ選手ですが、やはり2017年にプロスペクト入りしているだけあって潜在能力は折り紙付きです。
 アブレイユ選手の際にも言及しましたが、プロスペクトというのは、数千を数える選手が在籍せるマイナーリーグの中でも特に将来が期待されている、能力や完成度の高い選手が選ばれるものであり、そんな中でもエスピノーザ選手は19位にランクインしていました。
 これだけの上位に選ばれた選手だとほとんどがMLBで大成しています。昨年のWBCで日本代表に牙を向いた、アメリカ代表のトレイ・ターナー選手も2016年に11位でランクインしています。
 本来なら国を背負ってもおかしくないほどの実力を持った選手がオリックスにやってくるのですから、夢がありますよね。

エスピノーザ選手のプレー動画

ストレートは平均90マイル中盤といったところでしょうか。すこしばらつきがありました。ただ、日本人の苦手とする癖のある軌道でそこは打ちづらいかもしれませんね。
 変化球は基本的に縦割れのカーブとチェンジアップ。カーブはかなり落差があり、チェンジアップもストレートと球速差があって良さそうですり
 ただ、数字にも表れている通り対左打者時のアプローチが弱い感じがしますね。母数が小さいのでなんとも言えませんが、柳田悠岐選手はじめパリーグには強左打者がごまんといるので気をつけたいところですね。
 そして、やはり制球がアバウト。これがMLBで大成できなかった最も大きい要因だと思いますが、甘く入る球が多い印象を受けました。ここは日本に来ても改善しなければなりません。

まとめ

 エスピノーザ選手はベネズエラ出身の投手で、150キロ台中盤のストレートと縦に割れるカーブ、チェンジアップで打者と勝負する先発タイプの投手です。
 山本由伸選手、中継ぎ挑戦の山岡泰輔選手らが抜けたオリックスの先発陣に割り込むことができればオリックスとしては大きいですよね。
 よくエスピノーザ選手の話題になると比較として元オリックスのエリック・コーディエ氏が出てきますが、正直ポテンシャルはコーディエ氏よりも上だと筆者は思っています。年齢も25歳と若いですし、育成目的でも取っているかもしれませんね。エスピノーザ選手のコメントについては発表次第載せたいと思います。
 若き右腕は新天地で羽ばたけるでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

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