14歳の手

私の娘は14歳です。
今月の末で15歳になります。

私が娘の歳の頃は
何をしてたかなとふと思う。
大好きなバレーボールも
部活を引退して
何もない夏休みで
ああ、もしかしたら、
何も始まらないで
こうやってつまんない田舎で　
人生って進んでいくんだなと
ボソボソと考えていたかも。　
父親も母親も尊敬出来ず
周りの大人も皆、
つまんない田舎の退屈な人達で
心の中で唾を吐いていた。

ああ、あそこに行って
15歳の心折れた私の肩を
ポンポンと叩いて教えてあげたい。
いろんなすごいことが起こったり
見られたり、出来るよ！
ちゃんと自分の力で
生きていけるよ！
自由に楽しんで生きることは
可能だよ！
気の合う友達を作ったり
もっと大人になってお酒飲んだり
男の人を好きになったり
その人と付き合ったり
めちゃめちゃケンカしたり　
意外と楽しいよ！

好きな作家のサイン会でシビれたり
好きなアーティストのライブに行ったり
お芝居みたり、生の落語聞いたり、
好きなブランドの洋服を
馬鹿みたいに買い続けたり、
旅行先で恋に落ちたり！

そんな事のために、
毎日朝起きるって楽しいよ。

人生って楽しいよ！

わりと娘にはそんな話をします。
私の母はそんなこと言ってくれなかったし
お洒落もマニキュアもダメだった。
もちろん昭和だし、
そういう時代だし、
仕方ないですね。

ただ、これから楽しい事が
いっぱいあるよ！って、
母親が娘に嬉しそうに言うって
わりと大事かもしれません。
娘は洋服を組み合わせたり、
マニキュアを塗るのも大好き。
どんどん上手になっていきます。
そんな娘の手のマニキュアを
見てるのも嬉しいです。
私の母が生きてて見たら
気絶しそうな色だけど！