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消し去った「未来」といつまでも続く「未来」、そして母だったことへの嫉妬

最後のツアーで披露されたSay the wordは「この場所から未来へ」の歌詞がなかった。

Say the wordには全部で3つのバージョンが存在し、この歌詞が入っているのはシングルバージョンでライブで踊らないときに披露される場合が多かった。(余談だが、2015年の福井でこのバージョンが披露されたときはほんとショックでもう踊らないのかと思って落胆していたけど、1回だけの披露で終わった)

2012年、2015年に披露されたとき、アルバムバージョンが起用され本来収録されていない「この場所から未来へ」が入ったミックスバージョンだった。2012年は20周年、2015年はソロ20周年のの節目の年で、この歌詞に強く意味合いが持たれているように感じた。(2004年は通常のアルバムバージョンでこの歌詞はなし、2007年はHouseバージョン)

では何故、最後のツアーで「この場所から未来へ」がない、本来のアルバムバージョンを使用したのだろう。

この場所、いわば歌手・安室奈美恵の未来に自らで終止符を打つわけだから、歌手として未来を願う言葉はもういらいない。

そもそも、「この場所から未来へ」はどのような思いで書かれていたのだろうか、と以前考えたことがある。

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