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Lord to archives~アルバム制作日記~冊子編

約3年がかりで製作をしていた1st fullalbum「archives」
9/7にリリースをするということで、制作日記という形でお送りていこうと思います。

今回は冊子の制作について。

冊子ってなんじゃ?

今回の制作については色々考えてしまいました。
今までのようにCDを作ってリリースをすることが良いと思えなかったんですね。
もっと何か出来ることがあるんじゃないかと。
まだ読んでいない方はこちらを合わせて読んでいただけるとよりわかるかも。

ということで、音はサブスクで配信しつつ、物理的なお楽しみとして歌詞、セルフライナー、写真というざっくりいうと「ちょっと大きな歌詞カード」を作ることにしたわけです。

冊子の作り方

便利な世の中になったもので、冊子を作ろうとインターネットで検索したらいくらでも情報が出てくるわけです。
自分で印刷、綴じ込みまでする方法から、キチッと業者に頼む方法まで。
今回は写真もありありでちゃんとしたものにしたいので業者に頼むことにしました。

まずは業者を1つ選び、webからテンプレートをダウンロード。
PhotoshopやIllustratorなどを使用して作成します。

歌詞とかセルフライナーのテキストを良い感じに配置して、写真も合わせて良い感じに…ってやってみたのですが、なんか違う。
まず、見にくい。
表紙、裏表紙抜いて6ページの中に8曲分の歌詞とセルフライナーを入れるってなかなか難しい。
人様にお金をとって提供すると考えたらこれはいけない。

救世主登場

さすがにこれはいけないと考えた私は強力な助っ人に頼むことにします。

普段はNuitというバンドでドラマーとして活動する傍ら、フリーの編集者やライターもやられているという。
餅は餅屋ということで早速作戦会議です。
全曲分の歌詞、セルフライナーを見せて色々レイアウトのアイデアをいただきます。

普段当たり前に見てる雑誌にも色々な思考やテクニックがあることを教えてもらってものすごく勉強になった。
見よう見まねでやるだけじゃなくって専門家の裏付けのある解説があると深みを増すというか。
あれから雑誌とか書籍の見かたが変わったと思う。

あと何が嬉しかったって文章を褒めていただけたこと。
若干の校正は入ったけど、誤変換とかわかりづらい言い回しが数カ所くらいで済んだのもちょっと自信になった。

という肯定を経てテキスト部分の土台は完成します。
この時点で写真はまだ撮っていない状態。
なんならカメラマンも決まっていなかった。

撮影をしましょう

大まかな構成、テキストの内容が決まったので今度は撮影です。
構成の打ち合わせの時にいくつかキーワードをもらったり思いついたりでなんとなく見えてたものや、行き当たりばったりでやるしか!っていう状況で動き出します。

8ページとはいえ多少バリエーションのある写真を使いたいなと思っていたので、撮影場所は何箇所かに分けようと思っていました。

一箇所目はここ

Twitterで見つけたこのTweetに即反応した私。
横浜で葛西さんが営業している「imatesora」という美容院。
撮影の時には是非使いたいなって思っていたので、早速コンタクトを取ります。
お会いしたことも絡んだこともないのに快く撮影させていただきました。

上の写真からもわかるように白を基調とした内装のなか、緑やおしゃれな小物もとても多く心地の良い店内でした。

葛西さん自身も音楽をやられているので、アンプとかがさりげなく置いてあったりするわけですよ。
こういうの堪らんよねっていうことでとても良い写真がたくさん撮れました。
ここで撮影をしてくれたのはいつもノボのスタッフをしてくれているアリサでした。
HaloというバンドやHalo worksとしてデザインもやっています。

二箇所目はここ

ここは地元の行きつけの喫茶店でとても好きな場所なのです。
なので、本当に日常的なものもおさえたいなぁと思って撮影したのですが、
ちょっと思うような写真が撮れず…
残念

そして日を改めた三箇所目

渋谷の街をあちこち歩き回って撮影をしておりました。
今回のカメラマンはwodenさん。

スタッフのアリサに紹介してもらったカメラマンさんです。
暑い中汗だくで本当に良い写真を撮っていただきました。
例えばこんなやつ。

自分以外にも撮影された写真がたくさんTweetされているので、良かったら見ていただきたいなと思います。

今回全部で300枚超の写真を撮ったのですが、正直殆ど収録出来なかったんですね。

と、いうことで超気に入ってたけど載せられなかった写真を何枚か。

編集です。

写真も撮った、文章も出来てるということでこれらを1つにまとめる作業です。
8Pって結構微妙なページ数で、表紙や裏表紙を抜くと実質6Pしか使えず。
その中に8曲分の歌詞と解説入れたら結構カツカツになってしまう。

しかもあれもこれも見せたい!!ってしてしまうと結局何が見せたいのかわからなくなってしまう。

とはいえ何よりも手を動かさないと始まらんということであれこれ編集を始めます。
まずは多すぎる写真の中から使用する写真を選びます。
と同時に各ページにどう配置するかを考えます。
ここで一回心が折れそうになります。
が、なんとか持ち直しわちゃちゃ!!とどうにか形にしてみる。

再びの餅屋さん

実際に撮れた写真を使ってみるとやはり色々思ってたことと違うことがあるわけで。
思うようにやって見て自分なりに満足はしていたものの、やはり心配なものです。
そこで前述のリロさんに再び登場願います。
作った画像を送ってこんなになりましたーと送付。
気になったことまとめるねーって連絡が来てGigafileが届いた時には何事かと思ったけど、決してギガ単位でダメ出しがあったわけではなかったけども。

自分はどちらかというと音楽以外の物作りにも興味がある方だと思っていて、そういう目線で色々なものに触れているのですが、やはりそのジャンルを専門にやっている人と話をするととても勉強になることが多い。
当たり前に見ていたものが実はとてもちゃんとした理由があった上で出来ていることとかもとても多かったり。
そして、そういう大事な所ほど他の人には理解されにくいということも。

一部のページはほぼ作り直しをしつつ、大小の修正をして完成。

実際に印刷をしてみるとまた全体のバランスとか、端の収まり方とか全然違って見えるから超大事!!
って教えてもらって素直にやって見たらほんとだ!!ってなった。

インク切れのせいかめっちゃホラーな仕上がりに見えるけど、テンション上がっててこういう動画をTweetしたのはどうなんだろうとちょっと思いつつまあ良いやと思っている。

発注

と、あれこれを経て完成したデータを入稿して今に至ります。
9/7に渋谷GUILTYでのライブから配信開始&冊子も発売となります。
冊子については郵送の事情で遅れないことを祈るばかり。

ライブにこれる方は会場で、遠かったり来れない方はBASEというサイトにノボの通販ページがあるので、そこでも購入できます。

と、言うことで駆け足でお送りして来た制作日記でございました。
今後ともよろしくお願いいたします!!

ノボ 1st full album「archives」

1.delight feat.スペカン
2.Life Goes On
3.interlude
4.Promise
5.tell me why
6.流線
7.UNITE
8.Laundry
9.vanish

applemusic,Spotify等各サブスクリプションサービスにて9/7より配信開始。
9/1から予約受付します。
冊子の方は、会場¥1000- BASE¥1500-という形での販売となります。

よろしければサポートをお願いいたします。 サポートでの収益は全て音楽や表現活動への資金とさせていただきます。