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ずっと労働者?

私はサラリーマンで、配偶者は無職(以前はフリーランス)。でも私が仕事を辞めても家族4人と猫1匹が永遠に食べていける経済的自立状態(FIREの前半部分)には到達した。まだ働いているのでREはしていないけれど。
経済的自立の方法は「稼いで節約して目一杯運用する」だけ。地味な力技だ。

稼ぐ

業界の給与水準は高いが、私は役員とか創業者とかではない、普通のサラリーマンである。業務的には内勤事務。
工夫しているのは「楽をするためなら何でもやる」ことである。具体的にはPCの機能は最大限使う。マウスは使わずショートカットキーを多用する。爆弾ゲームのごとく、自分のステータスにある仕事は合格の品質で(満点は目指さず)次へ回す。そのルートをマニュアルにまで落とし込み「絶対に見落としてはいけないこと」と「どうでもいいこと」のメリハリを付ける。そして浮いた時間でこまめに働き、いろんなところに首を突っ込んで、秒で片付くことを片っ端からこなす。こんな雑用ばかりで意外と重宝される。

節約する

食費

たまたまそういう家族なのだが、移動がめんどくさいので外食をほとんどしない。時間があるので夫が食事を作る。それから、これもたまたまそういう家族なのだが、脂ののってる肉や魚を好まない。カレーも親子丼も唐揚げも肉じゃがも鶏胸肉で作る。高額な食材とは無縁だ。

光熱水道費

宿題も趣味も食卓で行う。家族がほとんどの時間をリビングで過ごすので、冷暖房はリビングだけ。冬場の風呂は連続で入れるように調整する。

住宅費

現在は賃貸。築30年超なのでちょっと安め。大雨で雨漏りするし、虫との闘いもあるが、ネタになるので我慢。

教育費

子どもの私立中学受験も視野に入れてたが、先行する友人の子が塾→中堅私立中高一貫→予備校併用で一般受験で20回くらいの受験の末に中堅大学、というコースだったのを見て、小学校でさえ中堅レベルの成績の我が子達にはそこまでお金をかける必要はないと判断して高校まで公立。大学は私立。授業料が高くてビビるが、快速停車駅まで自転車を使い、自宅から弁当持ちで通っているので経費は最小限。
ピアノだけは幼児の時から継続して習っているが、あくまでも趣味レベル。本気だとグランドピアノに国内外のコンクールに1レッスン2万円の音大教授の個人指導と、お金がいくらあっても足りない。音大を目指すなら早めに相談してよと常々子どもには言ってきた。

運用する

父が個別株を買う人で国内株より海外株を推してたが、私は為替変動を嫌って国内個別株を中心に運用している。ポイント優遇がつく上限まで海外株投資信託の積立を行いつつ、ある程度預金が貯まると証券会社に入金して国内個別株か海外株ETFを買っている。
この「まとまったら入金して買う」っていうのがポイントで、下げ相場か上げ相場かは関係なく買う。私に経済のことを教えてくれる師匠によると、底も天井も予測はできないので、いつ売買しても同じ、とのこと。底を待ってる間にどんどん株価が上がるリスクを考えたら、さっさとリスクに晒すのが良い。
最初は割安株を選んでいたが、今は優待や高配当も成長株もボロ株も、いろんな理由でいろいろ買っている。必勝法が無い世界なので、どれかは当たるだろう、くらいの気持ちで。
インデックスと私の国内株と、どっちが好成績かは微妙だけど、配当や優待や手数料分は投資信託よりも得しているはず。株価が上がっても現金とのリバランスはしない。今は自分の金融資産の9割がリスク資産だが、現金比率はもっと下げられると思ってる。

実のところ、2007年の6月から個別株投資を始めて、翌月から2012年12月まで株式投資分はトータルで含み損が続いてた。5年半もよく耐えた。最初はこんなものだし、今でも別にうまくなってはいない。評価損57%、つまり買値の4割にまで下がって塩漬けの銘柄もあるし、売った途端に華々しく上がって呆然とさせられた銘柄もいくつもある。テンバガーなんて当てたことない。
あと、家の中は散らかってるし玄関もトイレもきれいにしてはいない。金運のお守りだけ毎年地元の小さな神社で買ってる。

稼ぐ、節約、種銭で目いっぱい株を買う。これをひたすら続ければ、労働者でありながら投資家として恩恵を受けられる。
投資に回せる余裕なんて無いと諦めず、仕事を工夫して余裕を生み出し、余力を目先のストレス発散には使わずに投資してみてほしい。