【第2節】「大学スポーツ新聞」の存在意義を少し考えてみた

さあ、テストが終わって春休みに突入した大学3年生、宮下です。
先日の記事にスキを現時点でいただいてまして、ありがとうございます!早大ア式蹴球部の外池大亮監督にTwitterでRTをしていただいたおかげもあってか、多くの方々に見ていただけたと思います。
エンゲージメントをみると、100人を超える方がリンクをクリックしてアクセスしていただきました。改めてありがとうございます。

大学スポーツ新聞って皆さんご存知ですか?

どこの大学にもあるわけではありませんが、大学の部活を学生たちが取材して記事を書いている媒体が実はあるんです。それが大学スポーツ新聞です。(ちょっと簡単に言い過ぎたかも)

前にも書きましたが、私は駒澤大学のスポーツ新聞編集部、通称「コマスポ」に所属していました。サッカー部の取材を主に担当し、他にはバレー、バスケ、テニス、アメフトの取材も行ったりしました。(行った回数順)
Jリーガーの方に取材する機会も多く、多くの経験を積むことができました。

さて、私は大学サッカーインカレ決勝の翌日、2018年12月23日をもって駒大スポーツ新聞編集部を引退しました。(残っている事務作業は現役バリバリ…)昨年末は燃え尽き症候群から回復しようと努めていたんですが、この間ちょっとしたエピソードがあってこの記事を書こうかなと思いました。

「時々コマスポも必要なのかなって思う時がある」

先日、僕と同期のコマスポ編集部員がぽろっと呟いた一言です。その時は「ああ〜確かに」と普通にリアクションしましたが、よく考えるとその一言が深すぎて靴の裏にこびりついたガムみたいにずっとひっついています。

誰のために?選手?ファン?親御さん?全員?

何のために?スポンサー集め?ではないね。

取材してる僕らは何者?取材される側はどう思ってるんだ…?

考えれば考えるほどよくわからないのが事実です。

そこで私は、「大学スポーツ新聞の存在意義」を再考しています。多くの記事が流れる川に飛び込めば、規模の大小に関わらず一つのメディアとして扱われる。以前からその自覚は薄々ありました。しかし、正直なところ大学サッカーの取材はうちが毎回試合会場にいて、他の媒体さんが1、2個いらっしゃるのが基本だったので勝手に「大学スポーツ新聞って、他から見たらどうなんだろう」と漠然と考えるのみの現役生活だったのも事実です。

同じ大学生だからこそ選手と近い距離で寄り添った記事が書ける!」というのが自分たちの存在意義というか個性です。周りからもそう褒めていただくこともあったし、それは揺るぎません。ですが、いざ井の中の蛙が大海にドボンしたら案の定溺れちゃって

唯一のホームグラウンドである大学内でも、必ずしも全員に見てもらえるわけではなく、読んでもらえない事の方がむしろ多いです。目の前で配った新聞をゴミ箱に入れられてしまうこともありましたが、きっと誰かに見てもらえると信じて制作してきました。

一般の読者さんから見たら、記事の内容やタイトルだけを見るとそりゃ大きいメディアさん、媒体さんの方が強いに決まっているわけです

自分がこれを痛感したのは、インカレ決勝で多くの媒体さんが会場にいたあの日。現役がほぼ終わる日で…。自分たちと同じ試合、同じ選手を取材してもこうも差が出るかと。実力のなさに悔しさがこみ上げて来ました。1年間ずっと取材をして来たのはうちのはずなんですよ。でも、多くのリアクションを得ているのは大きなメディアでした記事の内容も謙遜なしに差がついていて。年末のモヤモヤはこれも一つの原因だったのかな。よくナメられずにここまで来たなと思うのが本音です。実はナメられてたんじゃないかなんて考えてたらキリがないのでここまでにして。

大学スポーツ新聞は選手に取材をする話術はもちろん、記事に添付する写真の撮影テクや選定などの技術はもちろん業界最下層ぐらいでいいと思います。(正直、プロの方々はいい機材があって羨ましい…と思うこともありますが)
でも、そこから何で勝負するかって言ったらさっき言った「学生らしさ」なわけです。では、果たしてこれはどうしたら伝わるんでしょうか!正直明確な答えは出せませんが、プロの真似っこだけじゃ伝わらないと思います。

他大の人がどのように「学生らしさ」を出していたのかはわかりません。ですが、選手を含めた読者の方々から言っていただけるのは、「文章の中に熱意や気持ちがある」ということでした。駒大のサッカー部を愛しすぎるあまり部員から「変態」と呼ばれるくらい熱意がこもっていたため、それを文章に乗せることができたと思います。

以上を踏まえて、私が今考えられる「大学スポーツ新聞の存在意義」は「熱意ある番記者」になることだと思います。

上でも言いましたが、我々大学スポーツ新聞は毎試合取材に行くことが可能なわけです。「この日はJリーグとかぶるから」とか「A代表の試合日が…」と考える必要は基本的にないわけです。我々の主戦場は大学スポーツなわけですから。
(Jリーグの観戦に行きづらくなることは一旦置いといて)

技術はプロに劣って当たり前。だってまだまだ人生経験も人脈も薄いのだから。テクニックの向上に勤めることは当たり前ですが、最大の武器は「熱意を一直線に注ぐことができる」ということですから!(暑苦しくてごめんなさい)

選手たちの頑張りを「学生」が届ける事で、「応援してみよう」と思ってもらうために。 大学スポーツ新聞部は「熱意」を注ぐ必要があると思います。

フィールドで戦う選手も学生。

それを報じるのも学生。

その報道を目にするのも学生。

学生同士が作れる好循環こそが大学スポーツ新聞部の真髄!…とまでは言い過ぎかも知れませんけど体育会の学生と一般の学生を繋ぐ架け橋になる事が大事なんじゃないかと思います。


多分、この投稿を駒大スポーツの人たちが見たら笑い者になることは間違いないでしょう。普段からギャグがスベっているのでこう言う時くらい笑ってもらって結構です。笑
誰かが、「こんな奴もいるんや」って思ってくれることが僕のプロテインになります。(いい意見も悪い意見もシェイカーに詰めて飲み込みます)

文が長々として抽象的になったきたのでそろそろこんなとこにしようと思います。読みにくくてごめんなさい。

これを読んだみなさんはどう思いますか?大学スポーツ新聞って言うものを知らない方もいらっしゃるとは思いますが、色々な角度から意見をドシドシいただけたらと思います。Twitterでもなんでもお待ちしてます!

最後まで読んでくださって
ありがとうございました。
それじゃあ、また後日!

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