馴染み深い場所の記事であれ??と思ったこと
自分のよく知っている、馴染み深い場所が本に載っていると、なんだか少しうれしくなります。うれしくなりますが、書かれている内容が、自分の知っている内容と違うと、あれ??となってしまいます。
自分は、なかなか冒険できないタイプなので、知らない酒場を訪ねるということは滅多にないのですが、酒場を書いた本は結構好きです。
今回の対象は、そんな本の一冊です。
題名:下町酒場巡礼
著者:大川渉、平岡海人、宮前栄
出版社:四谷ラウンド
発行日:1998年10月6日
この本の220ページに、赤羽のまるます家の記述があります。
『赤羽駅東口の駅前ロータリーすぐ左手にある「一番街」に入っていく。本屋、薬屋、洋品店などが並び、買い物籠を下げた主婦が行き交う、どこの街にもある商店街だ。その一角、大型スーパーのすぐ手前に、「まるます家」がある。』(太字は、筆者が強調したいために実施した。)
赤羽の一番街も様変わりしてしまい、この本に記述のある本屋もなくなってしまい、他にも代替わりした店も多く、全体的に飲食店、それも飲み屋が増えた印象があります。
それでも、この本が出版された1998年当時の赤羽一番街は、決して買い物籠を下げた主婦が行き交ったりしてはいませんでした。それどころか、そもそも買い物籠自体が日本、少なくとも東京では一般的には使われていません。
買い物籠が使われていたのは、筆者の小学生時代1960年から、1970年位だったのではないでしょうか?
この記述を見た瞬間、あれれ??いつの時代の話だ??となってしまったのです。
更に、大型スーパーなんかあったかしら?とも思った訳です。それもまるます家は大型スーパーの手前にあるらしいです。ご存じの方も多いかもしれませんが、まるます家は角店ですから、すぐ手前という言い方も良くわからないです。
よくわからないなりに、推測するとまるます家の向かいに八百屋さんがあって、野菜以外も売っている小さなスーパー的な店があるので、ここを大型スーパーと称したのかな??とかと思ったものでした。
筆者が大型スーパーというと、赤羽だったらイトーヨーカ堂とかダイエーを思い浮かべてしまうので、一番街の八百屋さんを大型スーパーと書かれてしまうと、とても戸惑ってし、なんかしらけた感じになってしまいました。
ひょっとしたら、本の著者が1970年位の一番街を知っていて、当時のことを思い浮かべて「買い物籠を下げた主婦が行き交った」とか、八百屋としては少し大きくスーパー的な店構えが、子供の目には「大型スーパー」と映ったのかもしれませんが・・・・
この本自体は、いろいろな酒場を紹介していて、それなりに興味深い内容もあると思いますことを最後に記載しておきます。
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