報道って結構いい加減

 もう、30年以上前のことです。我社にテレビ局が取材に来ました。まあ、後にも先にも、その一回限りですけれどもね。

 不祥事を起こしたとかではなく、ある製品の初号機を納入するセレモニーがあって、それの取材です。自分は、その製品にかかわってはいましたが、下っ端だったので、会場設営とか、製品の準備をしただけでセレモニー自体には参加していません。 セレモニーが終わった後の、オードブルだとかを後片付けと称して、頂いただけでした。

 で、テレビが取材が来たということならば、ニュースで放送されるわけであり、わくわくしながらニュースを見たことは覚えています。自分の勤めている会社とか、製品がテレビに映るのは心地の良いものでした。

 しかしながら、アナウンサーの言葉の何か所かに引っかかるところが・・・
 米国からのライセンス生産だったのですが、その経緯とかが少し事実と違うとか、些細なことですが、自分が携わったものだけに細かいところも引っかかったのだと思います。
 報道って、結構いい加減なんだという当たり前のことを強く実感したのでした。

 その後も、自分が携わっている案件が記事になると、結構間違えも目につきます。そのうちに、多少の間違えであれば、記者さんも時間のない中、多少の間違え位で記事にまとめるのだから大したものだと思うようになりました。

 このように、自分の知っていることについての報道については、正しく判断できます。
 自分の知らないことについての報道は、本当に正しいのだろうかという視点を忘れないようしたと思います。
 今後のコラムもこうした視点で、思うところを書いていければと思っています。

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